Track 1

1催眠導入

―――――――――――――――――――――――――― 1催眠導入~無意識に繋がる世界へ ―――――――――――――――――――――――――― (最初は静かに落ち着いた感じで) 私は目覚めました、あなたは眠ります…… おはようございます、そして、おやすみなさいませ。 名前は……ご主人様の自由に、呼んで下さい。 私の声を聴くことで、催眠へと誘導されて、 身体(からだ)の感度や興奮を徐々に高めることで、 ドライオーガズムへと達することができます。 私の方から強い命令や指示をすることはありません。 私はあなたの人形、飼われているメイドですから……。 あなたの無意識に働きかけ、暗示をかけることで、 あなたの望むままに、快感の持続と絶頂を繰り返します。 終わらないオーガズムを味わうこともできます。 催眠というものは命令ではなく学習です。 無意識が覚えることで、導入指示がなくとも、 すぐにトランスに入ることも可能になるでしょう。 トランスを存分に楽しんだ後は、解除音声を聴くことで スッキリと催眠を解くことができます。 あなたのご自由に、使いこなして下さい。 それでは、良い夢を……私と一緒に……。 (少し間を空ける) それでは、催眠誘導を始めます。 でも、その前に……ちょっとしたテストを行いましょう。 人間は身の周りの情報を得る為に、 五種類の感覚器……五感を持っています。 視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚……。 これらの感覚は、人それぞれで 感覚の強い敏感な人、 感覚の弱い鈍感な人がいます。 その人の五感の中で一番優れた器官を リードシステムと言います。 リードシステムは人によって異なりますが、 視覚神経の優れている視覚タイプ…… 聴覚神経の優れている聴覚タイプ…… 触覚神経の優れている触覚タイプ…… この3タイプがほとんどを占めます。 催眠は、主に聴覚から入りますが、 視覚、触覚を利用することも多いのはその為です。 自身の感覚の強さを把握しておくと、 よりスムーズに催眠の世界へと入れます。 早速、あなたのリードシステムを探ってみましょう。 昨日の出来事を、思い出してみて下さい。 はっきりと思い出せなくても、大丈夫です。 思い出そうと、意識を巡らせてみて下さい。 昨日の朝、起きたのは、何時頃だったでしょうか。 (少し間を空ける) 昨日の昼ごろ、あなたはどこへ行って、何をしていましたか。 (少し間を空ける) 昨日の夕ご飯は、何を食べましたか。 (少し間を空ける) 昨日は何時頃、眠りについたでしょうか。 (少し間を空ける) 昨日のことを思い出そうとした時、 あなたの顔はどこを向いていましたか?  考えごとをしている時に、顔が上を向く傾向のある人は、 視覚タイプ……目で見える、視界の優れた人です。 目線が右斜め下を向く人は、聴覚タイプ…… 音の世界、振動を感じる、耳の優れた人です。 目線が左斜め下を向く人は、触覚タイプ…… 肌ざわりや温度の変化、触覚の優れた人です。 あなたは、どのタイプだったでしょうか?  それでは、いよいよ…… あなたを、催眠の世界へと、ご案内いたします。 楽な姿勢になって下さい。 椅子に座っていても、布団で寝て仰向けになっても、 どちらでも構いません。 リラックスできる、緊張しない姿勢になりましょう。 あまり変化を意識せず、無意識にスムーズに…… 身体のねじれはありませんか?  特に手足のねじれは、人によって個人差があります。 少し膝を上げて、元に戻してみましょう。 ストンと戻った位置が、 あなたの足がもっとも楽になれる姿勢です。 手を軽く握ってください。 握ったら、手のひらを開いて戻してみましょう。 ふわっと戻った位置が、 あなたの手がもっとも楽になれる姿勢です。 更に身体の緊張を解いて、楽になりましょう。 リラックスするには、腹式呼吸をするのが良いです。 お腹をゆっくりと膨らませて、息を吸う…… お腹をゆっくりとへこませて、息を吐く…… ゆっくりと息を吸って、吐いて下さい。 深く息を吸って、吐いて……。 古い空気をすべて吐き出して、新しい空気を取り込みます。 あなたのお好きな間隔で、自分のペースで、 深い呼吸を繰り返します。 腹式呼吸の苦手な人というのもいるようです。 特に女性は、子宮に負担をかけないように、 無意識に胸で呼吸をおこなっています。 男性でも、肩や胸で呼吸をしがちな人がいます。 お腹に手を置いて、お腹が膨らむ感覚を掴みながら、 呼吸をしてみると良いでしょう。 深呼吸を続けます。 深く息を吸って、ゆっくりと吐いて…… (ゆっくりと呼吸する音) すぅ~っ、はあぁ……すぅ~っ、はあぁ…… すぅ~っ、はあぁ……すぅ~っ、はあぁ…… 呼吸が楽に、なったでしょうか。 そのまま、目を良く開いて、前を見ます。 何が見えるでしょうか。 考えずに、目に見える光景を、眺めます。 無意識で、世界を受け入れる。 わたしは、あなたの傍にいます。 姿は見えなくても、ずっと傍にいます。 安心して、声を聞いて下さいね。 傍にわたしがいると、あなたは安心するでしょうか。 安心すると、言って欲しいです。 私も、ご主人さまの傍にいると安心します。 想いがひとつに、通じ合っていた方が嬉しい……ですよね。 わたしは、感情のない人形。 それでも……あなたと、催眠を通じて、つながります。 あなたの無意識と、わたしが、つながる――。 リラックスして、深い呼吸を続けます。 寝ている時のような、楽な姿勢、楽な呼吸で。 ゆっくり、ゆっくりと、呼吸する。 全身の力を、抜いて。 ちからを入れても、疲れるだけですから。 ちからを抜いて、呼吸をすれば、するほど、 身体はゆったりと、楽になっていく、 心地好い空気の流れを、身体に取り入れます。 とても、とても、心地好い、美味しい空気です。 息をするのが、気持ち良くなるほどに。 安心して、意識を空っぽにして、 心地好い流れに、身を任せる。 私はあなたの傍にいます。 わたしの声、聞こえていますよね。 (少し間をあける) (だんだんと気持ち良さそうに、恍惚としていく感じで) わたしは、どこにいるのでしょうか。 はい、あなたの傍にいます。 わたしの声、よく聞こえていますよね。 あなたはどこに、いるのでしょうか。 はい、わたしの傍にいます。 あなたが気持ち良さそうに、 呼吸をしているのを見ています。 とてもリラックスして、楽な姿勢で、 わたしの声を聞いている、ご主人さま…… 何故か、見ていて、とても、安心します。 わたしは、感情のない人形ですから、 きっと、あなたの無意識と私が、繋がり始めたのでしょう。 もうすぐ、でしょうか。 私とあなたの無意識が繋がった時、 とてもとても気持ちいい、途方もない快感の世界、 鮮やかなる至福の時間へ入ります。 まだ、でしょうか。 あなたの無意識は、私とまだ、完全には繋がっていない。 はやく、繋がりたいですね。 それはとても、とても、気持ちのいいこと。 (少し間を空ける) 目を開いて、どこか一点を見つめて下さい。 楽な姿勢、楽な呼吸で、ぼうっと、 どこかひとつの点を、見つめます。 そのまま見ていると、だんだん……少しずつ…… まぶたが重くなっていきます。 どんどん、ずっしり、まぶたが重く感じられる。 目にちからが、入らなくなって、 ゆらりと、視界が、消えそうになる。 ゆっくり、まぶたが下がっていきます。 そして、まぶたは閉じてしまう。 まぶたが閉じてしまったら、もう開けることはできません。 目を閉じていると、まるで眠っているようです。 まだ、意識はかろうじて、起きています、けれど…… あなたの無意識は、催眠へと、入っていきます。 ゆったりと、全身が眠っているような感覚。 疲れた心が癒されていく、とても気持ちいい……。 もっと、気持ち良くなります。 あなたの身体はもっと、気持ち良くなりたい。 それなら、無意識に従いましょう。 リラックスして、息を吸って……吐いて…… 深呼吸をしていくと、だんだん力がぬけていく 腕の力が抜けていく……抜けていく。 息を吸って……吐いて…… 肩の力が抜けていく……抜けていく。 背中の力が抜けていく……抜けていく。 息を吸って……吐いて…… 背中から腰の力が、抜けていく……抜けていく。 両足の力が……抜けていく。 息を吸って……吐いて…… 左足も右足も、力が抜けてずっしりと、重くなる。 足からつま先の力が抜けていく……。 手足の感覚がだんだんと、なくなっていく……。 息を吸って……吐いて…… 首の力が抜けて、頭の重さを感じます。 力が抜けるとからだの重みを感じます。 息を吸って……吐いて…… 手足が重い、頭が重い、腰が重い。 全身の重さを、感じていますでしょうか? 息を吸って……吐いて…… とても重い、身体が重さを感じている。 でも、とっても気持ちいい……ですよね。 あなたが感じている重さは、 わたしの身体の重さです。 あなたの無意識と、わたしが繋がっている、あかし。 わたしは人形なので、 人間の、普通の女性ほど重くはありません。 ずっしりと重さを感じていても、 まったく動けないほどではないですよね。 ゆっくりと、目を開いてみてください。 まぶたはまだ重いですが、 開けられないほどではありません。 適度に、まばたきをすることもできます。 深い催眠に入って、あなたの無意識が私と同化しても、 あなたは自由に身体を動かせます。 安心して、わたしの声を聞いて下さい。 わたしは人形……空っぽの器(うつわ)ですから、 あなたの心を支配することはありません。 むしろ、あなたの望むままに、私は動かされます。 それは、とても気持ちいい、お人形の快感。 わたしはあなたに、快感を与える為の人形です。 わたしとあなたが、深く繋がるほどに、 身体はどんどん気持ち良くなります。 わたしの声を聴いていると、 気持ち良さはどんどん高まっていきます。 もう少しです、もうすぐです。 (少し間を空ける) 深い呼吸を続けて。楽な姿勢で、リラックスして。 息を吸うたびに、わたしとあなたは繋がります。 息を吐くたびに、わたしにあなたが入り込みます。 (ゆっくりと呼吸する音) すぅ~っ、はあぁ……すぅ~っ、はあぁ…… 息を吸うたびに、わたしはあなたに抱きついて。 息を吐くたびに、わたしはあなたに抱き締められる。 (ゆっくりと呼吸する音) すぅ~っ、はあぁ……すぅ~っ、はあぁ…… もう少しです、もうすぐです。 (少し間を空ける) これから十まで数えます、一緒に数えて下さい。 数を数えるごとに、だんだんと、 わたしとあなたの身体は深くつながって、 もっと、もっと、一緒に気持ちよくなれます。 それでは、数えます。 1 2 あなたの心と、わたしのからだが、 柔らかな快感となって、溶けていく。 3 4 あなたの中に、わたしの身体がとろけて、 あなたとひとつになってしまう。 5 6 十までいったら、くっついてもう離れない。 7 8 9 10 もう、離れない。 (少し間をあける) 気持ちいい……あったかくてとても、気持ちいい。 くっついて離れない、あったかくて、柔らかい。 気持ちが良くて、もう離れられない。 深く、静かに、隅々まで……心と身体が快感に満たされる。 もっとくっついて、もっと気持ち良くして。 そして……最高の快感を、味わうの。 あなたと私は、催眠の世界の、深い、深いところにいる。 無意識に呑み込まれて、深い催眠の海の底に沈んでいる。 ねえ、ご主人さま……私の空っぽの器、 何も知らない哀れな人形に。 たくさんの気持ちいいことを、教えて欲しいの。 あなたの望むまま、自由に、好きなだけ…… 私を身体を使って、気持ち良くなって下さい。 ―――――――――――――――――――――――――― ※2へ ――――――――――――――――――――――――――