01ごちそうさまとマッサージ
ん、ごちそうさま…今日も、お弁当おいしかった。
え、いや、そんな…私と一緒だったから、とか…キミは、まったく、はっきりと…むむ…やっぱり、少し、照れるな。
い、嫌とかじゃない…嬉しいんだ。
キミと付き合いだして…まだそんなに、時間がたってないかもしれないけど、
こうして毎日お昼を一緒に食べる、時間があえば一緒に帰る、何でもない事を話し合う…そういうのは尊い。
キミはいつも、その…私といてリラックスしてくれてるが、まだ、私は、その…緊張してる事が多いな…恋が叶うっていう現実も初めてだから。
ん、キミも緊張してるのか?
そんな風には見えない…って、おい!
今、肩をまわしてすごい音がしたぞ?
ダメだダメだ。
緊張の証、じゃない、まったく。
そうやってゴキゴキするのは、一瞬は解放されたみたいに気持ちいいけど、体によくないんだ。
どうすればって、そうだな…ん…よし、私がまとめて首や肩のマッサージしてあげよう、
なぁに、おばあちゃんの肩もみはずっと私の仕事だったんだ、キミにだって間違いない!
さぁさ。
じゃあ、やるぞ。
ん、そんな遠慮しなくていいんだ。
私は、キミの…彼女なんだからな。
と…隣り合ったままじゃ、できないな…キミはもう少しベンチの端っこに行って、足を外にむけてくれ。
…ん、私は背中に…キミの、背中に、寄って…。
ん…んはぁ…。
んあああっ、何でもない、その…身長は同じくらいでも、やっぱりキミは…広い男の背中をしてるなって。
って、んんっ!
さ、さぁ、はじめるぞ!
まずは首からいこう。
この耳の後ろからリンパ腺というのがあってだな…こうして、上から下へさすって老廃物を流すんだ。
んっ
んんっ
んっはぁ
んっ
んんっ
んっ
んんっ
んはぁ
ふぅ
んっ
んんっ
ん、はぁ…
んっ、どうした?
首筋だから、手がくすぐったいのか?
あ…わ、私の息が、かかるから、なのか…んんん~っ、んっ、そ、そんなことを急に言うのは、反則なんだからなっ。
わ、私、そんな事…ううう、でも今更、やめれない…。
んんっ!
つ、続きするからな、キミは少し我慢だ。
わた、私の息が、首筋にかかっても、だ。
今度は肩だぞ。
ここも、ぎゅっともみもみするより、さするようにして、血行の流れをよくするほうがいいんだ。
おばあちゃんのお墨付きだぞ♪
さ、両肩をいっぺんに。
んっ
んんっ
んはあっ
んんっ
んんっ
んっ
ん、ふぅ
んんっ
はぁ
んんっはぁ…
な、どうしたんだ…その、肩、楽にならないか?
へ…息…い、息はかかってないはず、だもん…。
ん…だってかかるってキミが言うから我慢して、呼吸するときは外して…んぬぬ…うん…わかった、ちゃんと…いや、普通にする。
キミは、私をどきどきさせてばかりだ…まったく♪
いや、何でもない、続きだ♪
んっんんっ
んっ
んはぁ
んんっ
んふぅ
んっ
んんっ
んはぁ
んくっ
んんっ
ん、はぁ…
うん、いい感じだ。
おばあちゃんは褒めてくれるけど、素人は素人、これくらいでやめておいたほうが、もみかえしっていうのにならなくていいんだ。
もみかえしは痛いんだぞぉ、レベル5くらいの筋肉痛みたいだぞぉ?
何事もほどほどだ♪
ん、素直なキミが大好きだ…あ…うう、う…。
うん…だいすき、だ。
さ、さぁっ次は、肩胛骨をやわらかくするぞ。
これは片方ずつ…こっちの肩からだ。
肩胛骨の、ここ、内側っていうのか、裏側か…に、私の指を潜り込ませて…キミの肩を掴んで後ろに引いて…。
んっ
んんっ
んはっ
んんっ
んはぁ
どう?
ごりごりってするより効くだろ?
ん、いい声…反対側もするからな。
キミも胸をそらすみたいにしてくれると、助かるぞ。
私が肩を引くから、それに合わせて、な?
んっ、んっ
んふぅ
んんっ
んっ
ふぅ、んっ
んはぁ
ん、これでかなりほぐれたはず…軽くなった?
んふぅ、よかった♪
じゃあ、サービスだ…特別に背中と腰のマッサージも追加♪
背中は両手で、ゆっくりさすさす、するからな。
肩胛骨をなぞりながら、下に…つつつ…こうして繰り返すから。
んっ
んっ
んはっ
んっ
んはぁ
ほんと、広い背中…はぁ、ふぅ…頼もしいのに、いとしい…おかしなものだ。
んっ
んんっ
んはぁ
こうしてると、おばあちゃんを思い出すのは不思議だ…もしかしたら、そういう愛しさなのかな。
な、なんでもないぞ!
さぁ、次は腰だぞ。
親指でぐ~っと押しながら外へ。
んっ
んんっ
んふぅ
んんっ
ん?
どうしたんだ、さっきから、ふるふるぷるぷる…もしかして、脇腹が弱い、の?
…んふふふ、いいこと聞いた♪
ダメだダメだ、我慢♪
これはマッサージだからな♪
んっ
んふぅ
んんっ
んふふふっ♪
んっ
んんっ
んふぅ
んんっ
んふふふふっ♪
んはははっ、もぉ、我慢も無理か♪
うんうん、マッサージは終わり…けど…こちょこちょこちょ♪
こちょこちょこちょこちょ♪
んはははっ♪
キミの弱いところ、ひとつ発見だ♪
ん、だって、キミは年下なのに、いつも私より余裕、みたいな感じだから、こういうのもいいだろ♪
何かイジワルされたら、仕返しにキミをこちょこちょする事にしよう♪