お嬢様、今宵もお邪魔致します。
【左前遠く】
「失礼致します」
「お嬢様、本日もお疲れ様でした」
「所用を終えたらお部屋に伺うように仰せられておりましたので」
「仰せられましたとおり、ちゃんとお姉さまにもご一緒頂きました。」
【左前遠く~左前近く】
「あらあら、お嬢様。もうそんなに満面の笑みを浮べて」
「こうしてお呼ばれになるということはどのようなことかは存じておりますが」
【左前近く~正面近く】
「……お嬢様、本当にもう待ちきれないといった面持ちですね」
「私のほうも、そしてお姉さまのほうも既に心も身体も準備は出来ております」
【正面近く~右耳元小声】
「とはいえ、私はいつものように耳元でご奉仕するだけですので、たいして準備するようなこともありませんが」
「ええ、ちゃんとお姉さまは『入浴をせずに』、参りましたよ」
「全く、お姉さまがいくら良い匂いだからといっても入浴前の匂いがお好きだなんて……お嬢様は少々変わっていらっしゃるのですから」
「まあ……お姉さまも満更では無さそうですので、私は構いませんが」
「むしろ、お嬢様とお姉さまの交わりを傍らで見ているととてもゾクゾクして参りますので」
【右耳元囁き】
「ではお嬢様、本日もメイドのご奉仕、十分にご堪能くださいませ」