Track 2

まずはキスで気持ちを高めましょうか。

【右耳元小声】 「先ずはお嬢様の小さくて可愛らしいお手を拝借して」 「手のひらと手のひらを合わせて……指と指を絡めて……恋人繋ぎに」 「お嬢様、お姉さまの手、本日も柔らかくて温かいでしょう?」 「お互いの手を隙間無く重ねて、握って」 「お姉さまの手のひら……温かくなっているの、感じて頂けているでしょうか?」 「重ねた手のひらの温度が少しずつ上がっていって、そこからじんわりと染み出す汗まで混じりあって」 「お嬢様が手を握ると、お互いを求め合うかのようにお姉さまが手を握り返して」 「そして手のひらを重ねながら、指先で手の甲を優しく撫であって」 「お互いの体温も鼓動も溶け合ってしまうくらいに、そして愛しむように繋いだ手、蠢く指先」 【右耳元囁き】 「見ているだけで……とてもゾクゾクして参りますよ、お嬢様」 「ほら、お嬢様もお姉さまも……頬を紅潮させて息を荒げて……」 「お互いの手のひらから伝わる胸の高鳴り」 「手のひらだけでなく、鼓動まで繋がってしまうくらいの距離」 「ほら……お嬢様も……そしてお姉さまも、もう我慢、出来ないのでしょう?」 「そろそろ手だけではなく、他の場所も……繋がりたくなってきたのでしょう?」 「手を硬く結んだまま、まるで恋人のするように口唇を」 「さあ、もっともっとゾクゾクするような姿、見せてくださいませ」 「瞳を閉じたままでも距離が縮むのが感じられる、ふんわりと近付いてくる香る匂い」 「甘くて優しい匂いなのに……胸を刺激してくれる、オンナノコの匂い」 【正面接近小声】 「大好きな匂いに包まれながら、手のひらで体温を感じながら……柔らかくて温かい口唇を重ね合わせて」 「重なった口唇から伝わるお互いの柔らかさ、体温」 「口唇の感触を感じながら、肌で感じる吐息のこそばゆさ」 「お互いを感じながら、ギュッと強く結ぶ手と手」 「ただ口唇を触れ合わせるキスでは物足りなくなってしまって……今度は……」 「舌先でお口をこじ開けて、そのままお口の中に舌を入れてしまうディープキスを」 【正面接近囁き】 「舌と舌と絡みつかせる、濃厚な大人のキス」 「お口の中で、頭の中で響いてくる、舌の絡み合うくちゅくちゅとした音」 「舌先を、舌の根元を、お互いを求め合うかのように絡めあって」 「唾液と唾液が絡み合って、そして混ざり合う音」 「お嬢様のお口の中に広がっていく、お姉さまの味」 「小さな音のはずなのに、頭の中で直接響いているみたいで」 「思わず漏らしてしまう声も吐息も、全て絡めあって飲み込んでしまって」 「唾液も声も吐息も、全部全部、口の中で、そして身体の中で交じり合って、融けてしまう」 「ふふっ、くちゅくちゅと舌を絡めるキスをしているときのお嬢様とお姉さまのお顔、とってもゾクゾクしますよ」 「蕩けそうで満足気なのに、時折覗かせる『もっともっと、もっと欲しい』という表情」 「絡ませあうだけでなく、お互いのお口の中を弄る舌」 「口唇の裏を、歯の付け根を、頬の内側を」 「全部全部味わいたくて、お口の中を這いずり回らせて」 「ふたりの味が混じりあって、何よりも濃い味わいがお口の中にいっぱいに」 「お嬢様のとても満足しているのに、やっぱり物足りなさを感じている表情、とてもいやらしくて大好きです」 「もっともっとずっと舌を絡めて唾液を交換して、頭も身体も融けてしまいたい」 「それなのに……もうキスだけでは我慢出来ない、そんなお顔」 「ふふっ、それでは……キスの次のお楽しみに移ると致しましょうか」 【正面接近~正面近く】 「……あらあら、そんなに名残惜しそうなお顔をされてしまうと、私までゾクゾクしてしまいますよ?」