Track 6

Previous Track Back

お嬢様、今宵もお疲れ様でした。

【左前遠く~左前近く】 「ふう、お嬢さまが濡らしたシーツも交換しましたし、これで大丈夫でしょうか」 「それではお嬢さま、ごゆっくりお休みくださいませ」 「と、申し失礼したいところですが……分かっております、お嬢さま」 「寝入るまでしかとお傍に仕えておりますので、安心してお休みになってくださいませ」 「はいはい、お姉さまと私で左右の手を握らないと眠れないのですね、分かっております」 「いつもはあんなにしゃんとしてらっしゃるのに、本当に可愛らしいのですから、お嬢さまは」 【左前近く~左近く】 「それでは……お手をどうぞ、お嬢さま」 「……といいますか、いつも思っているのですが……両手を広げて繋いだ状態ですと……寝入り難くありませんか?」 「いえ、別に悪いと言うわけではなく、私は胸の上で手を組まないと落ち着かないものですから」 「それではお嬢さま、ちゃんと明日の朝もお目覚めの時間にはちゃんと参りますのでごゆっくりおやすみくださいませ」 「……はいはい、お嬢さまに隠れて姉妹でいやらしいことは致しませんので」 「……するときはちゃんとお嬢さまの目の前で――と、そのようなお話をしてしまっては、お嬢さまが興奮して眠れなくなってしまうではありませんか」 「ほら、お嬢さま? あまり夜更かしが過ぎると……明日の夜のお楽しみ、おあずけにしてしまいますよ」 「というわけで、ごゆっくりおやすみなさい。お嬢さま」

Previous Track Back