Track 13

第十三話

「告白」 ―学校・昼休み― 【やつこ】 「ん、ちゅ、ちゅっちゅ、んふっ……、ん……ちゅ、  ちうちう、ちゅっちゅぅぅ……っ、ん……ぷぁ」 【やつこ】 「へへっ。……しちゃったね。学校で、ちゅー……」 【男】 「……そう、だな」 【やつこ】 「……もっとー。次は、ハグしながらしよー……。ん、  ん……ぎゅぅー……」 【やつこ】 「っ、ぁ……。ん、ちゅ、ちゅぅ……、んは……あ、む  ……ちゅ、ちゅるる、んぁ……む、ちゅるる、える、  ぁぅ、んむ……ちゅるっ、ちゅるるっ」 【やつこ】 「っ、ぷぁ……。へへっ、えへへへ、へ。……学校だと、  やっぱり……どきどきしちゃうね」 【男】 「う、むむ」 【やつこ】 「……もしかして、学校でちゅーするの……初めてじゃ、  ない……?」 【男】 「はっ? んなわけないだろ。初めてに決まってる」 【やつこ】 「あ、そっか……。初めてか……。へへ、ワトソン君の  初めて、頂きましたー」 【男】 「……ってか、お前だって初めてだろう」 【やつこ】 「へ? そりゃそうだよ。私だって、学校でちゅーする  の、初めてだよ?」 【男】 「ほれみろ。お前が初めてなら、俺だって初めてに決ま  ってる」 【やつこ】 「んん? ……でも、私が初めてでも、君が初めてだっ  ていうことにはならないよ? ……だって、君には他  の――」 キーンコーンカーンコー… 【やつこ】 「あっ。予鈴鳴っちゃった。……それじゃっ、またねっ!  放課後に会おう、ワトソン君っ!」 【男】 「お、おう」 たったったっ… 【男】 「……他の……? なんだってんだ……?」 ―通学路・夕方― 【やつこ】 「うぅぅ……っ、ふぅーっ……。寒くなってきたねぇ…  …」 【男】 「そーだなー……」 【やつこ】 「……(手の平を擦りながら)。  あ、そだ。今日こそ、どこか行きたいところある?」 【男】 「いんや、別に」 【やつこ】 「別にない? ……ったくもー、君ってば極度のインド  ア派だったのかぁ? 行きたいところがないなんて…  …」 【やつこ】 「……そういえば、インドア派だったね。失礼失礼」 【男】 「お前の行きたいところに行けばいい」 【やつこ】 「私の行きたいところ? あー……、いいのいいの。私  の行きたいところは、また今度で」 【男】 「いま行かなくても、いつでも行けるから、か?」 【やつこ】 「うん、そうそう。別に今日行かなくても、いつでも  行けるところだから」 【男】 「……ついでに訊いておくんだが、どこに行きたいん  だ? 言うだけならタダだぞ」 【やつこ】 「へ? あー……、うん。言うだけならタダか……。そ  れじゃあ……」 【やつこ】 「行きたいところは、えーと、駅前のアイス屋さんに、  クレープ屋さんに、商店街のお肉屋さんに、あと漬物  専門屋さんに、それからそれから……」 【男】 「もういいわかった」 【やつこ】 「え、もういい? そっか。……ぅ、なんというか、あ  れだね。言うだけ言ってみると……、無性にお腹が空  いてきたよ……」 【男】 「なにせ、いつも行ってたところだしな」 【やつこ】 「あ……。うん、そうだね……。いつも放課後に通って  たお店、だね」 【男】 「……なんで行かなくなったんだ? おやっさんも寂し  がってるだろうよ」 【やつこ】 「う、むむむ……。行かなくなったのは……それはー…  …そ、そのぉー……」 【男】 「ん?」 【やつこ】 「――だ、だいえっとちゅーっ!! だからっ!」 【男】 「ダイエットぉ?」 【やつこ】 「そ、そうっ、だいえっと。自分を律さないとダイエッ  トなど不可能だーって、みっちゃんが言ってた。だか  ら、身近なところから、こつこつと」 【男】 「ふーん……」 【男】 「それで? 今までダイエットの“だ”の字すら窺わせ  なかった暴飲暴食娘のあなたが、どうしてダイエット  を?」 【やつこ】 「う、なにその言い方。……なんか、馬鹿にされてるよ  うな気がするけど、まぁいいや」 【やつこ】 「……ダイエットをする理由に、ついて? それは……ね。  あー……ぉー……、ぉっ。そうそうっ! スリムな、  ないすばでーを目指してるのさ!」 【男】 「ないすばでーねぇ」 【やつこ】 「ウエストの引き締まった、小尻のないすばでーに!  なりたいなー、って、思って……」 【男】 「ふーん……」 【やつこ】 「……あの、なんでしょうか。その冷たい目は。なんで  そんな目で見つめてくるの」 【男】 「……今のままでいいじゃねーか」 【やつこ】 「へ。今のままで、いい……?」 【男】 「俺は……気にしない。  ……つーか、むしろ良い線行ってると思う」 【やつこ】 「あ、ぅ、ぅん……。ありがと……。へ、へへ。体のこ  とで褒められたの、初めて、かも……」 【やつこ】 「……でもね、駄目なんだ。今のままじゃ……。もっと  ……、もっと綺麗にならなくちゃ。……誰にも負けな  いくらいに、ならなくちゃ……」 【男】 「……なんで、そこまで」 【やつこ】 「なんでそこまで、かぁ……。うーん……。  まぁっ、女の子には色々あるのよ。色々とっ」 【男】 「ふぅーん……」 【男】 「(成長した、のかもしれない。奥手だった幼馴染が、少  し大人になっていくような、そんな感覚がした)」 ―幼宅・夕方― がちゃ 【やつこ】 「あ、適当に座ってて」 【男】 「おう」 ごそごそ…… 【やつこ】 「ん。では失礼して……」 ぽふっ 【やつこ】 「っ、ふぅ。ワトソン君の膝の上ー、いただきー」 【男】 「……なんだあ?」 【やつこ】 「ふふっ、どう? 重くない? これでも、体重は……  まぁ、……ごにょごにょkg、減ってるんだぞ。身を  もって、体感できない?」 【男】 「肝心なところがよく聴こえんし、正直重さの違いもよ  くわからん」 【やつこ】 「む。……っはぁー、つれないなぁ。幼馴染の並々なら  ぬ努力を、そんな適当な言葉であしらうなんて……。  っっかぁーっ、ほんっと駄目だなぁ、君はー」 【男】 「なんだというんだ……」 【やつこ】 「へへっ。冗談じょーだん。くすっ、昔の君を真似てみ  ただけー」 【男】 「おいばかやめろ」 【やつこ】 「あれー? 恥ずかしいのー? このこのー、ひゅーひ  ゅー」 【男】 「なんだこれ。なんだこれっ!」 【やつこ】 「へへっ。観念しなさい。私の幼馴染で、ずっと傍にい  てくれた報いである。  ……あれ。報い……? なんか、嫌な響きだね」 【男】 「へーへー。そうかい」 【やつこ】 「まぁいいや。とにかく、これは宿命であるー。幼馴染  としてのね?」 【やつこ】 「だから、好きなっちゃうのもしょーがないよね」 【男】 「……」 【やつこ】 「ね……。君は、私のこと……、すき?」 【男】 「……」 【やつこ】 「私はね、大好きだよ。君のこと」 【男】 「……」 【やつこ】 「……、  ぁぁ、あ、の……」 【男】 「ん?」 【やつこ】 「頭に……、あご、乗せてみて」 【男】 「なんで」 【やつこ】 「り、り理由は訊かない約束でっ。とにかく、あごだ。  あご。……はやく、乗せて……?」 【男】 「ん」すすっ 【やつこ】 「っ、そう。……あとは、そのままー……、腕をー、う  で……ぁ、ぃゃ、て、手をー……ぇ、と、あの……」 【男】 「は?」 【やつこ】 「………………だきしめてください」 【男】 「……」 【やつこ】 「……」 【男】 「……こう?」ぎゅ 【やつこ】 「っ、ぁ……。もっと強く……」 【男】 「……、こ、う……?」ぎゅぅー 【やつこ】 「んっ……、はぁー……。そう、そんな感じー……」 【やつこ】 「っ、ぁ……。あ、あの……、ぅ。き、き、きょ、今日  はね、地区の集まりで、なんか催し物をやってるんだ  って」 【やつこ】 「公民館にお泊まりで、一日中遊んだりするやつなんだ  けど……」 【やつこ】 「それにね、妹が参加してて、お母さんもお父さんも、  みんなそっちに行ってるんだぁ」 【男】 「ふーん」 【やつこ】 「……それで、晩御飯もお母さんがもう作ってて……、  帰ってこなくてもいいようにしてるんだぁ……」 【男】 「ふんふん」 【やつこ】 「……だから、ね。……そ、そそその、……今晩、私し  か、この家にいないの……」 【男】 「うん?」 【やつこ】 「ありていに言うと……。今晩、お母さんたち……いな  いの」 【男】 「……」 【やつこ】 「……」もじもじ 【男】 「…………え?」 【やつこ】 「……大声だしても……へーき、だよ……?」 【男】 「……それは……つまり……」 【やつこ】 「ぅぅ……。あの、みなまで訊かれると、困るんですが  ……」 【男】 「す、すまん」 【男】 「……」 【やつこ】 「……」 【男】 「(いいの!? マジで!? いや俺も男なんで順序と  か関係なく行っちゃいますけどいいのか!? まぁ今  まで順序大無視で色々やっちゃってますけど、けどこ  れ以上先に行くのってマズ――)」 【やつこ】 「――お、お嫁さんごっこ!」 【男】 「はいっ?」 【やつこ】 「お嫁さんごっこの、続き……。お嫁さんがするような  こと、してくれるって……、あの、だから……して、  ください……。お嫁さんがすること……」 【男】 「……そっか」 【男】 「(人生の伴侶がいる幸せを知らないと……、理解できな  いと、こいつは……ずっとこのままか……)」 【男】 「……わかった」 【男】 「(順序は逆なんかじゃない。……こいつには、荒療治で  あろうと、すべきことなんだ)」 すすすっ 【やつこ】 「っ、はぁ……うん、いいよ。触って……、っ、君の触  りたいとこっ、んっ……はぁ、はっ、ぁ……」 【やつこ】 「君は、どこ触りたいのかなあ……? っ、ひゃぅっ…  …。もう、制服の中に、入れちゃうんだ……。は、早  いんだね、へ、へへ、へっ、ぅんっ! はぁ……っ」 【やつこ】 「はぁ……はっ、ぅ、ん……んんぅ……、ふぅ……ふぅ  ……。ふっ、んっ、んんっ! ん、ゃっ……ぁっ……。  へ、へへへっ、ぇ、ぁ、ぁぁっ……く、ぅんっ」 【やつこ】 「はっ、ぁっ、ぁ……。へ、へへっ、ぅ、んんっ! ふ、  太ももっ、はぁ……」 【やつこ】 「ぅんっ、は……、へへっ……、ここって、こんなにっ、  びくびくしちゃうとこだったんだぁっ、ぁ、ぅんっ!」 【やつこ】 「ぁ……はぁ……は、ぅっ……んひゃっ! ぅ、むむむ  っ……むっ、ん、んふーっ、ふーぅっ、ふーっ、んっ、  んんっ! んっ! ん!」 【やつこ】 「優しい触り方……ん、んっ……。でも、そうやってっ  ぇぇ……撫でられるっ、とっ、はっ、は……はぁ……」 【やつこ】 「ぅん、んっ! んっ! ぅ、あ……。今度は、揉むん  だ……」 【やつこ】 「はぁ……はぁ……。ぅんっ、ん……ふぅ……。へ、へ  へへっ、へ……。なんか、マッサージされてるみたい、  だね」 【やつこ】 「揉みもみーって……ぅ、んっ……はぁ、はぁ……。ん、  んっ、んんっ! 内側っ、こすっちゃっ……! んん  っ!」 【やつこ】 「はぁっ……はっ……、んんっ……。わぁ……スカート  の中に……手がぁ……、あぁぁ……」 【やつこ】 「ん、んっ、ん……っ、っ……はぁ……、ん、っ、んぐ  っ……、っはぁ……」 【やつこ】 「スカートが、蠢いて……、はぁ……、君が、私の太も  も撫で回してるんだって……、目で見ても、わかるよ  ぉ……。ぅ、んっ!」 【やつこ】 「感覚だけじゃ、ないんだね……。ほんとに……、実際  に、君の手が……、私の体を触っ、て、んっ、んっ!   んっ、ひゃぁっ! ぁぁ……」 【やつこ】 「どんどん、……、這い登って来てるの、わるかよぉ…  …っ、んっ!」」 【やつこ】 「んっ、っ……ぁ……。へへ、えへへ、えへっ……、い、  いいよぉ……。触って、いいよ……?」 【やつこ】 「私の……っ、んっ、ぁ……、一番、やーらかいとこ…  …、触っても……、いいっ、よぉー……(すすすっ)、  ぅっ、んんんっ!!(びくっ」 【やつこ】 「っ、んんっ、ゃぁっ……! ぁっ、はぁ……っ!  はっ、はぁっ……、ん、んふっ……、へへへぇ……」 【やつこ】 「っ、ぁ……。触られてるぅ……。スカートの、内側の  ぉ……大事なとこ……、ぅ、く、ぅっ……! ふにふ  にされて、るぅ……!」 【やつこ】 「ふっ、はぁっ、っ、ぁ……ん、ゃぁっ……、っ、は……  っ」 【やつこ】 「っ、んゃぁっ! っ、はっ……、おっぱい、触るの…  …っ? んっ、はぁ……、ぁっ、ぁ……、そっか……。  ん、んんぅっ……、だ、大丈夫……。いいよ……?」 【やつこ】 「……、っ、ふぅっ……くぅ、んっ! っ、ぅっ、ぁぁ  ……、ぁっ、あっ……ん、ゃっ! はぁ……、ふあぁ  ……」 【やつこ】 「ん、んっ……、はぁ……、あ……。いいよ……? 乳  首、触っても……」 【やつこ】 「声、出ちゃっても……いいもんね……、うん。ん……、  へへ、へっ、えへへっ、へっ――っっ!!  んゃぁっ!! ぁぁっ、はぁっ……!」 【やつこ】 「っ、くぁ……っ、っ! ん、は……、く、ぅん……、  っ、はぁあっ……! っ、んんっ、ん……んぐ……、  はっ、はっ……はぁ……」 【男】 「(こりゃ我慢ならんな……)」 ぐっ 【やつこ】 「っ、あ……。なにー……? っ、ん……」抱き抱えられ ぽふっ 【やつこ】 「んっ、ぁ……。ベッドに……。へへっ、一瞬だったけ  ど、お姫様だっこ……されちゃったね。……これも、  ダイエット効果ー、かな?」 【男】 「……脱がすぞ」 【やつこ】 「へっ。……ぁ、ぅ、あ、そ、そっか……。脱がなきゃ、  だもんね……。んっ、ぁ……(固唾を呑む」 【やつこ】 「あ、で、ででもっ、ぜ、全部脱ぐのは、……は、恥ず  かしいかなー、って。えへへ、えへぇ」 【男】 「……そうか。わかった」 【男】 「(……無理して笑顔作りおってからに)」 【やつこ】 「ぅ、ん。だから、だからぁ……、ひっ、必要な……と  こだけ……」 【男】 「……」 【やつこ】 「……どうぞ」受け入れ態勢 【男】 「……あ、あぁ」 【やつこ】 「……」 【男】 「じゃぁ……」 【やつこ】 「あ、ぅ、うん。どうぞどうぞっ。脱がせちゃってくだ  さいっ。粗末なものですがっ」 【男】 「(うーん。タガが外れてるなぁ……)」 すすすっ 【やつこ】 「っ、……っ! はぁっ、ぁぁ……。なんか、あれだね  っ」 【男】 「うん?」 【やつこ】 「……これから脱がされちゃうんだーって……」 【やつこ】 「……脱がす、ぱんつ……探すために、スカートの中に  手を入れられてるんだーって、そう思うと……っ、は  ぁっ……はぁっ……!」 【やつこ】 「太ももに、っ……君の手が、くすぐるたびに……、は、  ぁぁ……っっ!」 【やつこ】 「体が……、どきどき、して……。んーん。……ぞくぞ  くーって、するの……はぁっ、……はぁ……」 【男】 「ふーん……?」さわさわ 【やつこ】 「――んんっ!? ゃぁっ! ぁっ、ん……、もうっ、  意味もなくさわさわするの禁止っ! はぁ……っ、…  …はやく、脱がして……?」 【男】 「っ、……あぁ」 【男】 「(急かす言葉を吐かせてしまった。感無量だな)」 ぐぐっ 【やつこ】 「っ、あ……。ぅぅぅ……、わかる……。ぱんつの縁に、  指が入ってくるの……はぁ……」 【男】 「……」ぐぐっ 【男】 「……あー、あの」 【男】 「腰を浮かしてくれませんか」 【やつこ】 「へっ? あ、ぅ、うん。そっか。腰浮かせないと脱が  しにくいもんね。……っ、んっ……(ぐぐっ)、……ど  ぉぞ……」 すすすっ 【やつこ】 「はっぁぁ……。やだ、ぱんつ……脱がされちゃう……。  ぅぅ……っ、ん、ぁ……っ」 すすす…… 【男】 「脱げた」 【やつこ】 「ぅぅぅ。脱がされました……」 【男】 「……見てもいいか?」 【やつこ】 「……う、うん。どうぞ……。スカート、めくって……、  見て、いいよ……?」 【男】 「ん」 すすすっ 【やつこ】 「っ、はぁぁー……、っ、んぐっ。っは、ふぅ……、っ、  ん……」身悶えするように 【やつこ】 「見られてるみられてる……っ。~~~っ! はぁっ…  …、っ、ぁ……、……明るい場所で、あかるい、ばし  ょ……で」 【やつこ】 「はぁ……はぁ……、っ、ねぇ……、あの、どこか、おか  しなところ……ある? ……大丈夫かな……。……なに  か、言って欲しいよ(くちゅっ)――っっんゃあっ!!」 【男】 「……ははは、なんだこれ。ぐっちょぐちょじゃねーか  ……」 【やつこ】 「んっ、ゃっ! あぅっ、いきっ、なりっ、ん、ぅっ!   ん、んんっ……! ふぅっ、ふーっ、ふーっ!」 【男】 「っと。どうどう、落ち着け、落ち着けー」 【やつこ】 「ふぅっ……ふぅ……、っ、んぐっ、っはぁ……、はぁ  ……。い、いきなり触るなんて、酷いよぉ……」 【男】 「す、すまん……?」 【やつこ】 「ぁ…。んーん、いいの、別に。……触りたくなっちゃ  ったんだよね」 【やつこ】 「だったら……、っ、はい……どうぞ。触ってー……?  私の、一番……やーらかくて、敏感なとこ……」 【男】 「……あぁ」 くちゅ 【やつこ】 「っふ、ん……っ! ん、んんっ! んっ、っぁ……、  ぁ、ぁぁ~……、んんぅぅ~……っ!」 【やつこ】 「はぁっ、っ! ぁ、なにっ、これぇ……ぁ、ぁぁぁ~  ……、はっ、はっ! ぁぁっ! ぅ、んんっ、くぅ……!」 【やつこ】 「はっ、はっ……ん、ぅ……、へ、へへっ、えへっ、え  へへっ♪ ぅんっ、あっ! はぁ……はぁ……、これ、  っ、これぇ……、んんっ……」 【やつこ】 「くちゅくちゅって、されるっ、のっ、ぁっ、ぁ……、  びりびり、くるよぉー……ぉっ、ぁあっ!」 【男】 「(こりゃ堪りませんわ)」すっ 【やつこ】 「っ、あれ……? やめちゃうの……?」 かちゃかちゃ、じー……っ 【やつこ】 「ぁっ、あっ……。っ、っ! ちんちんだ……、ちんち  ん出てきた……」 【男 「いいんだな?」 ぎしっ 【やつこ】 「――っ。……ぁ、えと、ぅ、あ……、あ、い、今から、  ……その、……しちゃうん、だよ……ね」 【男】 「そうだ」 ぴとっ 【やつこ】 「ひっ……! ぁ……、当たっ、てる……。ちんちんが、  っ、んっ! はぁ……っ、やーらかいとこに、当たっ  てる……」 【男】 「……行くぞ」 【やつこ】 「ぅ、あ……。いれ、ちゃう、の……? ぁ、ぁ……、  あんなおっきいの……、はいって……ぁ、ぁぁ……、  はい、……る……、――っ」 【やつこ】 「……やだ」 【男】 「……どうした」 【やつこ】 「やだ。……やだやだぁ」 【男】 「……おい?」 【やつこ】 「無理、だよぉ……。こんなの……無理ぃ……、ぅぅぅ」 【男】 「ちょちょ、ちょっ!?」 【やつこ】 「っ、ぁ……。え、えへへ、へ……。……ごめんねっ。  でもっ、さ……。こんな、……こんなこと……“お嫁  さんごっこ”じゃ、できないよぉ……」 【男】 「あ……」 【やつこ】 「っ……」 【やつこ】 「私ねっ、君のこと……大好きなの。……大好きだから、  ……だからっ、君の、一番になりたくてっ」 【やつこ】 「それでねっ、……それで……。っ、もっと仲良くなれ  ば、もっともっと、綺麗になれば、君の一番になれる  かなって」 【やつこ】 「君が、普段からあぁいうえっちなことしてるのには、  びっくりしたけど……。誰が相手なのかなって、すっ  ごく気になったけど、結局わからなくて……」 【やつこ】 「でもっ、でもっ、たくさんリードされてるかもだけど、  まだ、巻き返せるかなって思って……」 【やつこ】 「だから、頑張って……えっちなこと、たくさんしてき  た……けど。……けど、これは、無理だよ……。これ  は、ほんとの“お嫁さん”じゃないと、できないよ……」 【やつこ】 「……ごめん。ごめんねっ。へへへっ、こっから先は、  私じゃない……お相手の方と……、ぅ、ぅぅっ……ぁ  ……、して、ね……。私じゃ……」 【男】 「あー、っと」 【男】 「お相手の方って、なんのことだ?」 【やつこ】 「ん、ぇ……? ぇ、と……お相手の方ってのは、だか  ら、君がいつもえっちなことしてる相手の人……」 【男】 「そんな奴いない」 【やつこ】 「そんな奴はいない……、……ぇぇえええっ!?」 【男】 「なんでそんな勘違いが生まれた」 【やつこ】 「え、ぁ、だって、ぅ、ほらっ! 手で、精液をぴゅっ  ぴゅってしてあげたときに、“普段はこんなに出ないー”  って言ってたよ?」 【やつこ】 「……普段から、あぁいうこと……して貰ってたんでし  ょ?」 【男】 「飛躍した解釈だな……。いや、言葉通りに取ればそう  なるのか?」 【やつこ】 「飛躍した解釈……じゃないよ! 普通に聞けば、そう  なるじゃんっ!」 【男】 「あー、わざわざ口で説明するのも恥ずかしいんだが…  …」 【やつこ】 「へっ、あっはい。……なんでしょう」 【男】 「あぁいうことはな、誰かに手伝ってもらわなくても、  一人でできることなんだ」 【やつこ】 「あぁいうことは、誰かに手伝ってもらわなくても、一  人でできる……。ふむふむ、なるほどなるほど。そう  なんだぁ」 【男】 「……男ってのは、普段から一人でするもんだ」 【やつこ】 「……ふむふむ。ってことは、ワトソン君も、他の男の  人と同じように、一人でしてるってこと?」 【やつこ】 「あぁやって……、しこしこーってして、一人で、ぴゅ  っぴゅってしてるってこと……?」 【男】 「……そういうことだな。恥ずかしながら」 【やつこ】 「……。……そ、そっか。」 【やつこ】 「……っていうことはっ、誰かにあぁいうことしてもら  ってたってことじゃなくて、いつも一人でしちゃって  たときよりも、たくさん出た……っていうこと?」 【男】 「……。そう……だ」 【やつこ】 「……。はあぁ……、なぁんだ、そーだったんだぁ……。  他の誰かとしてるってことじゃないんだね。っ、はあ  ぁぁ……。安心したよぉ……」 【男】 「それは、そうとだな」 【やつこ】 「ん、はいっ! な、なになに? かしこまって」 【男】 「俺の一番になりたい、と言ったが」 【やつこ】 「へっ!? あっ、いやっ、と、き、君のっ、一番にな  りたいって言ったのは、それは……っ!」 【男】 「……それは?」 【やつこ】 「……それは……」 【やつこ】 「……。もう、誤魔化せない、よね……?」 【男】 「……そうだな」 【やつこ】 「……。すき。……大好き。……わとそ……、んーん。  君のことが、世界で一番大好き。……それこそ、お菓  子よりもっ。へへ」 【やつこ】 「……わかったの。君が好きなんだって。ほんとに、“本  当に”、好きなんだって」 【やつこ】 「……君がね、私より仲の良い子がいるって思ったら、  すっごくっ、苦しくなって……」 【やつこ】 「それでっ、もしかしたら、その子のことが好きなんじ  ゃないかって思ったら、もうっ、だめでっ……胸が苦  しくてっ……」 【やつこ】 「少しでも、開いてる差を縮めようって思って、たくさん  っ、たくさんえっちなこともしてねっ、すっごく君との  距離も近付いてるように思えて、すっごく幸せでねっ!」 【やつこ】 「……でも、君が……“お嫁さんごっこの延長だー”って言  うから、……あー、私とのこれって、ごっこ遊びなんだな  ぁって……、へへっ、哀しくも、なったんだけど……」 【やつこ】 「それでも、……それでもいいからっ、私を見て……ほ  しかった……」 【やつこ】 「私を、好きになってほしかった……っ!」 【やつこ】 「大好きなのっ! 君のことが好きなのっ! 普通の好  きとは違う、本当の好き……大好き……」 【やつこ】 「へへへっ……。これが、恋……なのかな。愛してるっ  て、ことなのかな……?」 【男】 「……きっと、そうだろう」 【やつこ】 「……うん。そうだね。……きっと、そうだよ……、う  ん。……そっか」 【やつこ】 「……くすっ、でも……、結局言うことは、今も昔も変  わらないね」 【男】 「うん?」 【やつこ】 「私が、君のことが大好き……。そんなの、昔から言っ  てることだもん。……ちょこっと、考え方が変わった  だけだよ」 【やつこ】 「“君のお嫁さんになりたい”って、付け加えるだけだ  もん」 【男】 「……」 【男】 「また、臆面もなく……」 【やつこ】 「…………、と、いう、こと、で……。あの、ここまで  ぶっちゃけた後に訊くのも、あれなんですが……」 【やつこ】 「ワトソン君は――! ……んーん。君は、私のこと…  …」 【男】 「好きだぞ」 【やつこ】 「へっ。ぁ、ぇ、う、お、お、おぉぉ、ぉう。そそそ、  そうっ、ですか。好き、です、か……。へ、へへへっ、  えへへっ、へへぇ」てれてれ 【男】 「お前なんかより、俺のほうがずっと昔からお前のこと  が好きだよ」 【やつこ】 「うぇっ!? そうなのっ!? そんなに昔から私のこ  とが……、へ、へえ~……。そーなんだぁ……」 【男】 「にやにやしすぎ」 【やつこ】 「しっ! 仕方ないじゃん!  にやにやしてっ、何が悪いっていうの……。  嬉しいんだから、当たり前じゃん……」 【男】 「……そうだな、なにも悪くない」 【やつこ】 「……あ、あの。それじゃ、私をお嫁さんに……してく  れますか……?」 【男】 「……そうだなぁ……」 【やつこ】 「うぅっ! なんで悩むの! ……いじわるしないでよ」 【男】 「すまんすまん。……一つだけ、約束だ」 【やつこ】 「へ? 一つだけ、約束……。うん。……なに?」 【男】 「必要以上のダイエットは禁じる」 【やつこ】 「必要以上のダイエット禁止……? ぁー……、えと。  別にいいけど、なんでまた」 【男】 「せっかく程よい体してるのに勿体無いだろ?」 【やつこ】 「あぁ~なるほど~ぉ。つまりワトソン君は、肉付きの  良い私が好きなのだな?」 【男】 「違う」 【やつこ】 「え、違うの?」 【男】 「いつものお前が好きなだけだ」 【やつこ】 「……いつもの私が好き……。う、ぐっ……! それっ  て、言い方変えただけじゃ……でもなんだろう、嬉し  いのはなぜだろう。くそぅ、これが狙いか……!」 【男】 「ははは、お察しの通り」 【やつこ】 「……恋は、惚れたほうの負けっていうけど、私たちっ  て……どっちが負けになるんだろ。今の扱いを見ると、  私の負けのような気がするんだけど……」 【男】 「年季の違いだな。お前はまだ真新しすぎる」 【やつこ】 「年季の違い? ……ま、まぁ……私のは、まだ真新し  いかもだけど……」 【やつこ】 「ん、ぅぅ……っ。と、とにかくっ!」 【男】 「うん?」 【やつこ】 「これからは……、幼馴染兼、恋人として……どうぞ、  ふ……ふぅ、不束者ですが、よろしくお願いしますっ」 【男】 「……あぁ」 ?