Track 12

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おまけ

―リビング・早朝― 兄 「ふあー」 妹724「あ。おはよう、兄さん。もう、そんな大きな欠伸してないで、顔でも洗ってきたら? 髪もぼさぼさ。んー、散髪したほうがいいかも知れないわね。だいぶ伸びたみたいだし」 兄 「……」 妹725「うん? なに、どうしたの? じっと人の顔みて」 兄 「いや、自然だなと思って」 妹726「自然だな、って……。どうしたの? なにかあった?」 兄 「いや、昨日のことがあったのにーって」 妹727「昨日のこと?」 妹728「んー……、昨日、何かあったかしら?」 兄 「おいおい。昨日の今日で忘れてんのか? 俺の、ベッドで、……あー、その」 妹729「兄さんのベッドで……? 何かあったって、添い寝してくれただけでしょー。 もー、特別なことはなかったじゃない。いつも通りよ。全く、可笑しな兄さん」 兄 「いや、え、へ?」 妹730「夢でも見てたんじゃない? 最近、寝言が多いでしょ? ぐっすり眠れてないからじゃないの?」 妹731「ま、どんな夢を見たのか知らないけど、しっかりしてよね? 夢と現実の区別もできないようじゃ、ちょっと……知能的に兄さんの正常を疑う」 兄 「こら」 妹732「ふふっ、冗談よ。そんな顔しないで」 兄 「どこまでが冗談なんだ……」 妹733「どこからどこまでが冗談だって? はぁ、少しはまともに頭を働かせてちょうだい。一から十まで言わないといけないのかしら。兄さん、面倒」 妹734「……まぁ、そうね」 妹735「また兄さんが私に冷たくするようなことがあれば、その夢、もう一度見れるかもしれないわね? ふふっ♪」 終わり。

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