おまけ
―リビング・早朝―
兄 「ふあー」
妹724「あ。おはよう、兄さん。もう、そんな大きな欠伸してないで、顔でも洗ってきたら? 髪もぼさぼさ。んー、散髪したほうがいいかも知れないわね。だいぶ伸びたみたいだし」
兄 「……」
妹725「うん? なに、どうしたの? じっと人の顔みて」
兄 「いや、自然だなと思って」
妹726「自然だな、って……。どうしたの? なにかあった?」
兄 「いや、昨日のことがあったのにーって」
妹727「昨日のこと?」
妹728「んー……、昨日、何かあったかしら?」
兄 「おいおい。昨日の今日で忘れてんのか? 俺の、ベッドで、……あー、その」
妹729「兄さんのベッドで……? 何かあったって、添い寝してくれただけでしょー。 もー、特別なことはなかったじゃない。いつも通りよ。全く、可笑しな兄さん」
兄 「いや、え、へ?」
妹730「夢でも見てたんじゃない? 最近、寝言が多いでしょ? ぐっすり眠れてないからじゃないの?」
妹731「ま、どんな夢を見たのか知らないけど、しっかりしてよね? 夢と現実の区別もできないようじゃ、ちょっと……知能的に兄さんの正常を疑う」
兄 「こら」
妹732「ふふっ、冗談よ。そんな顔しないで」
兄 「どこまでが冗談なんだ……」
妹733「どこからどこまでが冗談だって? はぁ、少しはまともに頭を働かせてちょうだい。一から十まで言わないといけないのかしら。兄さん、面倒」
妹734「……まぁ、そうね」
妹735「また兄さんが私に冷たくするようなことがあれば、その夢、もう一度見れるかもしれないわね? ふふっ♪」
終わり。