Track 1

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プロローグ

みいこ: あ、お兄ちゃんお帰り~♪ もー、遅いよー! みいこ、お兄ちゃんが帰ってくるのずっと待ってたんだよ? ほらほら、突っ立ってないでソファに座って座って♪ だってみいこの隣は、いつでもお兄ちゃんの特等席なんだから。  みいこに促されて、ソファに座るお兄ちゃん。 みいこ: ああもう、学校に行ってる間、お兄ちゃんに会えなくって寂しかったよ~。 ほらお兄ちゃん、みいこにもっとよくお顔を見せて? えへへっ、やっぱりお兄ちゃんはいつ見てもかっこいいなぁ。 クラスの男の子なんかとは比べものにならないよ。 あぁ~ん……、ずっとこうして見ていても、全然飽きないなぁ。 本当はずっとずっと、こうやってお兄ちゃんのこと見ていたいんだよ? でも我慢して、ちゃーんと学校に行ってるみいこ、とっても偉くない? みいこ: ねえねえ、偉いでしょ? だから褒めてよ、お兄ちゃんっ。 ほらほら、頭撫で撫でして? いつもしてくれるみたいにっ。ね?  お兄ちゃん、みいこの頭を撫でる。 みいこ: ……えへへっ、嬉しいな。 お兄ちゃんによしよしってしてもらえるの、みいこ大好きだよ? こうやってお兄ちゃんと、まったりのんびりしてる時間が、 みいこの一番幸せな時間なんだぁ。 だからいつまでも、こうして仲良しでいようね、お兄ちゃんっ? みいこ: ……あ、ところでお兄ちゃん。 ちょっと聞きたいことがあるんだけど、いいかな? 今日、いつもより帰る時間遅かったよね? もしかして、どこか寄り道してた? ……へぇ、そっか。 お友達と遊んでたんだ? ……嘘ついたって無駄だよ? だってみいこ、今日見ちゃったんだ。 みいこ: お兄ちゃんが女の子と一緒に歩いてるところ。 みいこ: ふふっ。下校中にたまたま見かけたんだ。 なんだかとっても楽しそうだったなー……。 まるで、恋人同士みたいに見えちゃった。 ねえ、お兄ちゃん? あの女の子って誰なの? クラスの女の子? それとも……それ以上の関係? ……へぇー、そっか。 お兄ちゃん、彼女できたんだ? みいこ: 最近知らない女の人の匂いがすると思ったら、そういうことだったんだ……。 えっ? ううん、何でもないよ。 みいこ: とにかくお兄ちゃん、おめでとー! それでそれで? 彼女さんはどういう人なの? ……へぇ、同じクラスの人なんだ? お兄ちゃんが告白してつきあい始めたの? ……向こうから告白? やっぱり! お兄ちゃんかっこいいから、モテモテだねー。 付き合い始めてどれくらい? ……一ヶ月かー。 それじゃもう、キスとかエッチとかしちゃった? もう、誤魔化さないでよー。 好き合ってるなら、そういうこと当たり前だと思うよ? だから正直に教えてよ。 エッチはもうしちゃった? ……そっか、まだなんだ? みいこ: えへへ……それじゃあみいこにもまだ、チャンスがあるってことだよね? どうしたのお兄ちゃん、そんな驚いた顔しちゃって。 みいこはただ、本心を言っただけだよ……くすくすっ。 みいこ: ふぅ~……、なんだか今日はもう疲れちゃったなー。 ちょっと早いけど、もう寝ることにするね? お兄ちゃんも、浮かれてあんまり夜更かししてちゃだめだよ? それじゃ、おやすみ。お兄ちゃん。

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