Track 4

Previous Track Back

4

;夕食後 「(その後は特に大きな事は無かった。お風呂に入り、後始末を済ませ、夕食の準備をしている間に息子が、そして夕食の準備を終えて、3人でテレビを見ていると主人が帰ってきた)」 「はい、それじゃ……いただきます……あ、そういえば漬け物がありましたね。判りました、出してきますね」 「(主人に言われて、お酒のつまみを追加する。そうこうしている間に息子達は鍋の中身を取り合うようしている。お肉ばかりなのは……栄養的には考え物だが、まぁ、男の子はお肉が好きだし、多めにしてるから大丈夫だろう)」 「はい、どうぞ……ふふ、どうしたんですか、今日は……くすくす……判りました、それじゃお酌しますね」 「(主人がたまには酌をしてくれよ、と頼んできた。言われるまま、傾けられたコップにキンキンに冷えたビールを注ぐ。夏ならともかく冬でも冷えたビールというのは、あまりお酒を飲まない私には理解出来ない。それでも理解出来た事はある)」 「こら、お肉ばっかり食べてちゃダメよ? 白菜にネギ、野菜もたっぷり入ってるんだから、ちゃんと食べないとダメよ?」 「(息子達にお小言を言いながら、今夜の事を考える。息子が生まれてから夜の生活について公然と話せなくなった。そのため、封緘の暗号みたいな物がある……さっきのお酌はその1つだ。意味は単純、今夜抱くから準備しておくように、との事だ)」 「(朝に息子にした事、昼のオイルマッサージ、夕方の情事……不義理としか言えない事も多々あるけれども、別に主人に抱かれるのが嫌という訳ではない……いや、むしろ若い時と違って間を空ける事でその分、燃え上がるような夜になる……そうと思えば、身体が期待してしまうのは決して悪いことではないだろう。夫婦仲は悪いより、良い方が家族として望ましい事だと思う)」 「(身体の奥が熱くなる……食事中なのにショーツが濡れてしまうんじゃ無いかと思うくらい、身体が反応しているのはやはり私も主人を求めているからだろう……自分が思っていた以上に大きな愛情に内心嬉しくなる)」 「(息子に声を聞かれるかもしれない……いや、きっと聞かれるだろう。年頃になってから事の翌日、息子の態度はよそよそしいのは気づいている……ただ、今朝のようなことをする関係になってから夫婦生活は初めてで、明日の朝に息子がどんな反応をするかも楽しみだ)」 「(私の日々は普通の人とそれほど変わらない、平凡な毎日だ。ドラマの様に劇的な事は起きないし、陰惨な人間関係とも程遠い。それでもその毎日にちょっとの刺激があるから……私にとっては十二分に幸せで代えがたい日常なのだ)」 ;3秒程度間

Previous Track Back