プロローグ
あ、ごっめーん。ぶつかっちゃった。教科書、いっぱい落ちちゃったね。大丈夫?
でもさ、おかしいよね。何で、アンタみたいなキモ豚が、人の言葉が書かれてる本、持ってんの?
ああそっか、これ、私の上履きを拭くための紙なんだね? わざわざ用意してくれたんだ、ありがと、キモ男(お)!
……? なにこの本。「催眠術の秘儀」……? ふふふっ、キモい男は、キモい本しか読まないんだね!
さっさと消えなよキモ男! アンタ見てると、気持ち悪くて吐き気がすんのよ!
はー、もうやんなっちゃうわよね。アイツと同じ空気を吸ってるってだけで、死にたくなるわ。
あ、ねえねえ、聞いてよ。私今日、キモ男に呼び出されたんだよ! 手紙でさぁ、放課後の教室に来てくださいって!
あはははっ! 最高だよね! なんだろ、まさか告白でもしてくんのかなぁ! うふふふっ。
え? 行くに決まってんじゃん! アイツがどんなこと言ってきても録音して、明日学校中にバラまくつもりだし! もしつまんないこと言ったら、全裸で土下座させて、写真撮ってバラまいてやるんだから!
* * *
あら、お待たせしたかしら? キモ男君。
それでこの私、東条エリカ様に何の用? 私は忙しいの。早く用事を言ってくれる?
……? なによ、それ。ライターなんか持ち出して。タバコでも吸う気?
私の前でライターなんか振って、どうすんの? ゆっくり左右に動かしてるだけじゃない。つまんないことだったらそのライターで髪の毛に火をつけるわよ?
じっと黙っちゃって。キモ男が真剣な顔したってキモいだけよ。
はあ、もういい加減にしなさいよ! 頭きたわ!
;(徐々に力が抜けていくように)
全裸にして、土下座させて、や、る……
ん…………。
;(以下、催眠状態。感情の起伏なく、淡々とした喋りに)
「自己紹介しろ」、ですか……? はい。私の名前は、東条エリカです……。
好きな食べ物はケーキで、趣味は、キモ男をいじめることです……
「今の気分」、ですか? 体がふわふわして、何も考えられなくて……よく、分からないです……
これは“催眠状態”……? そうなのです、か……。
「俺のことはご主人様と呼べ」……はい。では、キモ男……あなたのことは、これから“ご主人様”とお呼びします。
あ……ご主人様が、私の体を探って……
……このレコーダーは何か、ですか? これは、ご主人様との会話を録音して、明日学校でバラまこうと思って……。
申し訳ありません、ご主人様……エリカは酷い人間でした……
「代わりにこの言葉を言え」、ですか? 「人質代わりに、逆にお前の声を録音してやる」……。分かりました……。
「エリカは、おちんぽ大好きな、おまんこ女です。いつもおちんぽのこと考えて、授業中におまんこ濡らしちゃう変態女です。早く、誰かにおちんぽハメて欲しいです。特に、キモ男君のおちんぽが欲しいです。キモ男君のおちんぽでおまんこハメハメされたら、エリカ、どうにかなっちゃいそうです」……。
……これでいいでしょうか? はい、ありがとうございます……。
え? ……「お前はこれから、ご主人様のおまんこ肉奴隷になる」……?
わかりました。エリカはこれから、ご主人様のおちんぽ狂いの、おまんこ肉奴隷です……。
ご主人様の言うことなら、何でもお聞きします……。
……はい、さっそくご命令でしょうか……?
「今ここで、オナニーしろ」、ですか……?
わかりました。エリカ、教室でオナニーします……。