Track 7

本編B 我慢ルート TRACK1:『ツンデレお嬢様からの電話』

※通常ルートのTRACK1と同じ内容になります。 ―――――――――――――――――――――――― ■夜遅くに着信あり ♪SE:電話の着信バイヴ 【杏樹】 「おそいっ! 何秒待たせるつもりよ!」 【杏樹】 「せっかく電話してあげたのに……もっと早く出なさいよね!」 【杏樹】 「どうせあんた、休みなのにすることなくて、一日中ごろごろしてたんでしょ?」 【杏樹】 「私? 私は……いっ、いろいろと充実してたに決まってるじゃないっ!」 【杏樹】 「忙しいのに、こうやってあんたに電話してあげたんだから、感謝しなさいよね!」 【杏樹】 「え? 忙しいなら用件?」 【杏樹/小声】 「……ええっと、なっ、何て言うんだったかしら」 【杏樹】 「ちょっ、ちょっと待ちなさい! 今思い出すわっ!」 【杏樹】 「違うんだからっ! ほんとに用事が……えーとあれよ!」 【杏樹】 「あんたがあんまり不憫だから、可愛い同級生が、同じクラスのよしみで! 仕方なく声を聞かせてやろうと思ったのよ!」 【杏樹】 「えっ、あ、うん。別にそれだけだけど……」 【杏樹】 「ああもう、うるさいわね! 余計なこと言ってると電話きるわよ!」 【杏樹】 「なっ、切っていいですってぇ!?」 【杏樹】 「ああもうっ! あとでやっぱり寂しくなって、あんたから電話してきたって……絶対出てやらないんだからぁっ!」 【杏樹】 「……ほんとに寂しかったら、電話してきてもいいけど……出てやらないんだからっ!」 【杏樹】 「ほんとに切るわよ!」 【杏樹】 「ああもうっ、ばか! ばかばかばかぁっ!」 ♪SE:電話をきられる ―――――――――――――――――――――――― ■テイク2 ♪SE:鳩時計の音/くるっぽーくるっぽー ~しばらくして~ ♪SE:電話の着信バイブ 【杏樹】 「どうしてかけてこないのよ!」 【杏樹】 「どうせあんた、他にやることないんでしょ!? 電話してきなさいよ!」 【杏樹/小声】 「せっかく番号教えたのに……初めて家族以外と番号交換したのに、なんでかけてきてくれないのよぉ……」 【杏樹】 「うるさいっ! 泣いてなんかないわよ! なんで私が泣かなきゃいけないわけ!?」 【杏樹/小声】 「そりゃあんたはっ、私の事なんてなんとも思ってないんだろうけど……ぐすっ」 【杏樹】 「えっ……女の子と電話したことない? ……気後れしてかけてこれなかったの?」 【杏樹】 「……じゃ、じゃあ同級生の女の子と電話で話すの、これが初めてなわけ?」 【杏樹】 「わっ、私が初めて……ふ、ふぅん……」 【杏樹】 「はぁ、やっぱりあんたって、女っ気が全然ないのね! 聞いてるとこっちまで悲しくなってくるじゃない」 【杏樹】 「しっ、しかたないから、こ、これからも……たまにこうやって電話してあげてもいいわっ!」 【杏樹】 「わっ、私がその、初めて……だったわけだし……」 【杏樹】 「だからっ、私からの電話には全部! 3秒以内で出なさい! これは命令よ!」 【杏樹】 「無理でもやるの! ああもうっ、1秒にするわよ!?」 ―――――――――――――――――――――――― ■恋人との電話の練習? 【杏樹】 「はぁ……あんたってほんとダメねっ。そんなんじゃ、一生恋人すらできないんじゃないかしら」 【杏樹】 「あら? 否定するの?」 【杏樹】 「じゃあ、そうね……。何か話題を振ってみなさいよ」 【杏樹】 「私のことをほら、こ、恋人だと思って……練習よ!? 練習だから!」 【杏樹】 「こ、コイビトから電話がきた時にどんな話するのか……私が聞いて、あんたの恋愛力を診断してあげるわっ!」 【杏樹】 「はっ、はやくしなさいよねっ! コイべっ、コイビトを待たせるつもり!?」 【杏樹】 「ぱん……つ?」 【杏樹】 「……ごめんなさい。ちょっと電波の調子が悪いみたいだわ」 【杏樹】 「もう一回、ゆっくり言ってもらえるかしら?」 【杏樹】 「いま?」 【杏樹】 「どんな?」 【杏樹】 「パンツを……って待ちなさいよぉ!」 【杏樹】 「なにっ? なにそれ!? ふざけてるわけ!? あんた私の事バカにしてるでしょ!?」 【杏樹】 「あんたってほんとっ、毎度毎度そうやってぇっ! いい加減セクハラで訴えるわよっ!?」 【杏樹】 「えっ? ……まぁそうね、そういう事聞いても許されるのがコイビトなのかもしれないけど……」 【杏樹】 「……わかったわよ。今回は許してあげるけど……それにしてもあんた、もうちょっとムードとか考えないわけ?」 【杏樹】 「……なんでそんなことが、『恋人ができたら聞いてみたかったこと』なのよ……いや、そんなに熱く語られても困るわよ」 【杏樹】 「はっ? 答えがまだ?」 【杏樹】 「えっ、ええっ!? 私、答えなきゃいけないわけ!?」 【杏樹】 「うっ、あっ、確かに練習って言ったけど……」 【杏樹】 「……ああもうっ! 縞パンよ! もういいでしょ!? えっ、意外? わるかったわねぇ!」 【杏樹/小声】 「だってあんたがその……前に好きってその……覚えてたから……」 【杏樹】 「なっ、なななんでもないわよ!」 【杏樹】 「とにかく! これで満足でしょ! この話終わり! 終わりなんだからっ!」 【杏樹】 「はぁ、あんたにムードなんて期待した私が馬鹿だったわ……」 【杏樹】 「もっと相手との距離を縮めるような、ロマンチックな話題を振らなきゃ、恋人なんて夢のまた夢ね」 【杏樹】 「え? お手本?」 【杏樹】 「私ならどんな話題をふるか知りたいの? いっ、いきなりそんな事言われても、さっきだって頭真っ白で全部忘れて……あわっ、あわわ……」 【杏樹】 「ちょっ、ちょっとまってなさい!」 【杏樹】 『メモっ、メモはどこに置いたかしらっ、あっ、下に落ちて……ええとっ、そうよ、そうだったわ』 【杏樹】 「まっ、待たせたかしら?」 【杏樹】 「そうねぇ、私ぐらいの上級者になると、話題なんていくらでも振れるのだけど……」 【杏樹】 「今日はあなたの練習だから、それなりにレベルを落としてあげるわ!」 【杏樹】 「んふふっ♪ じゃあ行くわよ、『今、何してたのかしら?』」 【杏樹】 「……どうかしら? 唐変木なあなたでも、おもわずドキドキしちゃったでしょう?」 【杏樹】 「……なによその微妙な返事……あっ!? これ、掛かってきた時の……間違っ……あああっ!」 【杏樹】 「なっ、なんでもないわよ! いいから早く、何してたのか答えなさいっ!」 【杏樹】 「……? マスを描こうとしてたの?」 【杏樹】 「なんで魚の絵を描くわけ? 美術の宿題なんて出てたかしら……え? 意味が違う?」 【杏樹】 「なっ、知ってるわよ、マスぐらいっ! 私だってお米炊いたり……えっ、それも違う?」 【杏樹】 「ちょっと待ってなさい!」 【杏樹】 『じゃぁなんだっていうのよ……。マス……かく……検索……っ。えーと……なによこれぇっ!?』 【杏樹】 『ひゃわぁっ!?』 【杏樹】 『へにゃ!?』 【杏樹】 「ひゃっ……百ぺん死になさいこの変態っ! ああもおっ! さっきのこと全然反省してないじゃないっ!!」 【杏樹】 「きっ、聞かれたから答えただけとかそういう問題じゃないわよ!」 【杏樹】 「女の子に言わないでしょ普通! そういうこと!!」 【杏樹】 「しかもわざと変な言い回しにしたわよねっ!? なんでこういう時だけ、無駄に計画的なわけっ!?」 【杏樹】 「えっ、わたしが、恋人だから? いっ、いいいいきなり何言って……!あ、そうね、そういう設定だったわね……」 【杏樹】 「……そういう事言っても許されるのがコイビトなのかもしれないけど、ってこれさっきも言った気がするわ」 ―――――――――――――――――――――――― ■お嬢様があなたのオナニーに興味津々のようです 【杏樹】 「それにしてもあんた、嘘でもそういうこと……」 【杏樹】 「本気? え、本当にその、お、オナニーしようとしてたわけ?」 【杏樹】 「うっ、うるさいわね! そのくらい知ってるわよ、悪い!?」 【杏樹/小声】 「どんなこと考えながらするのかしら……」 【杏樹】 「いいわっ、今は私が恋人の役なんだから、あんたの話題に乗ってあげようじゃない!」 【杏樹】 「それで、それってあの、なにか気持ちわるい妄想したりするわけ? その、する時よ、わかるでしょ!?」 【杏樹】 「音声? 何か聞きながらするのかしら。……えっ、えっちなやつ?」 【杏樹】 「そんなのがあるのね……初めて知ったわ」 【杏樹】 「えっと、そのいかがわしい音声を聞いて、あれを……するの?」 【杏樹】 「ふーん……。あんたってそういうのが好きなのね……。こっ、今度、どんなの聞いてるのか教えなさいよねっ!」 【杏樹】 「べっ、別にあんたの趣味なんか興味ないけど、好奇心よ! ただの好奇心!」 【杏樹】 「……そ、それで、聞きながら誰かのこと想像したりするわけ? ほんといやらしいわね……」 【杏樹】 「全く、あんたのあっ、あれの時に妄想されるなんて、不憫でしょうがないわっ」 【杏樹】 「……で、誰なの?」 【杏樹】 「何がって、その相手よ! あんたが妄想する女の人! 誰のこと考えながらその、ひ、一人でしてるわけ!?」 【杏樹】 「今更恥ずかしがってんじゃないわよ! 人にぱっ、パンツのこと聞いたりしたくせにっ! あんたもちゃんと答えなさいよね!」 【杏樹】 「言いづらいわけ? いっ、言いづらいってことはもしかして、その、相手ってその、もしかしてよ?」 【杏樹】 「同じクラスの女の子だったりしっ……え? 違う?」 【杏樹】 「……音声のキャラ? それって、実在しないのよね?」 【杏樹/小声】 「……その場合どうなのかしら? 他の女じゃないならあり? いや、でもキャラクターに負けるって……」 【杏樹】 「やっぱり無しよ、無し!!」 【杏樹】 「男の人がそういうことするのは、し、しかたないって言うし……別にいいけどっ」 【杏樹】 「そういうのって、すっ、恋人とか想像してするものじゃない!」 【杏樹】 「あっ、あんたに恋人いないのは知ってるけど……」 【杏樹】 「とにかく! 音声でするの禁止! 絶対許さないんだからっ!」 【杏樹】 「しないと寝れない? そのくらい我慢しなさいよねっ!」 ―――――――――――――――――――――――― ■お嬢様、むきになる 【杏樹】 「なっ、なんで怒ってるのよ! わっ、私はあっ、あんたをまともに……うっ、あっ……」 【杏樹】 「関係ないって、なによその言い方っ! 私はただっ、あんたが他の女で……そんなの嫌で……どうせするなら私で……うぅ……」 【杏樹】 「ムキになんてなってないわよ! わっ、私が、あんたの恋人の役なんだから……これもその演技で……演技なのよぉ!」 【杏樹】 「恋人がいるのに他のおんなですっ、するなんて、信じられない!」 【杏樹】 「それなら……そんなことされるぐらいなら……わっ、私がするわよ!」 【杏樹】 「あっ、うっ、だっ、だからっ、私が音声の代わりに、電話で色々その……してあげるって言ってるの!」 【杏樹】 「なんでって、こっ、恋人だからそういうことだってするでしょ! そういう設定なんだからっ、今日はっ……」 【杏樹】 「別にあんたのっ……おっ、オナニーに付き合うぐらい、全然普通じゃない!」 【杏樹】 「無理? してないわよ! なんで私があんたに心配されなきゃいけないわけ!?」 【杏樹】 「……もしかして、嫌なの? 私の声じゃ……不満?」 【杏樹】 「そっ、そう! なら素直に従ってればいいのよっ!!」 【杏樹】 「はぁ……しょうがないわね、わたっ、わたしがっ、恋人の役として……あんたのおっ、オナにぃ、手伝ってあげるんだから……!」 -続く!-