貴女に向かって
桃子
「ぅ……んぅっ……あぅ……ぅ……は、恥ずかしいよぉ、
林檎ちゃんっ……はぁうっ……」
林檎
「恥ずかしがっちゃだぁめっ! ……ほら、手で隠さない!」
桃子
「や……やぁっ……やだよっ……はぁっ……」
林檎
「……っていうかねぇ……カメラを向けてるだけなのに、
そんな艶かしい声出さないでよっ!! 桃子っ!!」
桃子
「だっ……だってぇ~!
本当に恥ずかしいんだもん~! はうぅ~……」
林檎
「んもぉ……そんなんじゃ今度の撮影で困るよー?」
桃子
「うぅ~……いいもん、水着で動画なんて撮られなくていいもん!
恥ずかしすぎるよぉっ!」
林檎
「もったいないなぁ……せっかくスカウトされたのに……
ちょっと笑ってポーズとってるだけで、
すごいお小遣いもらえるんだよ?」
桃子
「うぅ……だって……私は林檎ちゃんみたいに
カメラに向かって 可愛く笑ったりできないもん……」
林檎
「だーいじょうぶだって! カメラマンさんも面白い人だし、
楽しく撮影できるよっ、きっと!」
桃子
「……ふえぇ~……そうかなぁ……」
林檎
「桃子ほど可愛い子なんてなかなかいないんだから!
自信もちなよ!」
桃子
「そんなことないよ……林檎ちゃんのほうが可愛くて綺麗だよぉ……
私がスカウトされたときに撮影してた動画、すごかったもん……」
林檎
「えぇー? 本当!? ……へへっ、ありがとっ。
桃子にそう言ってもらえると嬉しいなぁっ! うふふっ」
桃子
「あんなふうに笑って、男の人をユーワクしたら……
誰だっていちころなんじゃないかな……」
林檎
「…………、よし、わかったっ! 桃子っ!」
桃子
「ふ、ふぇっ!?」
林檎
「いい? カメラで撮られてるって思っちゃ駄目。
カメラの向こうに私がいると思って、
私に向かって笑いかけるの!」
桃子
「ふぇぇ……! む、難しいよぉ……」
林檎
「だーいじょうぶ! これならできるって! だって、
私はいつも、桃子が見てる! と思いながら笑ってるんだもん」
桃子
「…………っ! そ、そうなの……?
…………ん……、そ、それなら……が、頑張ってみる……!」
林檎
「よぉし、その意気だ桃子!
じゃあ、いくよー……ほらほらっ、笑ってー!」
桃子
「……えへへっ」
林檎
「うんっ! そうそう! ガンガン撮ってくよー!
…………うんうん、いい感じ! いい表情で撮れてる!」
桃子
「本当? ……う……うーん……そうかなぁ?」
林檎
「うん、可愛い可愛いっ」
桃子
「えへへ……ありがとう林檎ちゃん……」
林檎
「よーしよしよしっ!
…………それじゃ、応用編に行ってみますか!」
桃子
「……おうようへん?」
林檎
「桃子、そこのテーブルに果物のレプリカがあるでしょ?
あの小物を使って撮影してみよっ」
桃子
「はぁいっ……えへへ……リンゴとモモがあるっ……」
林檎
「そうそう、その表情! いいねー! ふふっ」
桃子
「えへへっ……」
林檎
「じゃあ、次は……バナナを手に取って?」
桃子
「うんっ」
林檎
「それで……それに愛おしそうに頬擦り!」
桃子
「…………? ……こ、こうかな?」
林檎
「うーん……ちょっと違う。もっとエロく!
それを男の人のチンポだと思って! はい!」
桃子
「ちっ……!!?? ……っな……なななななっ……!!」
林檎
「男の人に見られる動画なんだよー?
エロい表情作るのは当然でしょ!」
桃子
「でっ、でもっ……! ち、ちん……って……! ふぇえええ~っ」
林檎
「ほぉら、恥ずかしがらずにっ」
桃子
「む、無理だよぉっ……! だ、だって……
今は林檎ちゃんに見られてるって思って、撮影してもらってるんだよ……?
だから不器用な私でも笑えてるの……林檎ちゃん以外の人なんて……
考えられないよぉ……」
林檎
「…………」
桃子
「……うぅ……なんだか、ごめんなさい……」
林檎
「……ふふ……いいんだよ、桃子。
……なら……私に見られてると思って……エロくなってみせて?」
桃子
「ふぇっ……!?」
林檎
「いい子の桃子なら、できるよね? ……うふふ……」
桃子
「……あぅ……林檎ちゃん、ず、ずるいっ……」
林檎
「できないの?」
桃子
「でっ……できます……林檎ちゃんの前で、えっちになりますっ……」
林檎
「くすくすっ……とってもいい子だよ、桃子……
私の言うとおりにして、 いっぱいえっちな姿を見せてねっ……」