催眠世界へ
ようこそ、ヒプノアドベンチャーの世界へ
ここは美しい女性型モンスターに虐められたい、犯されたい、負けたい、
という願望を持つ貴方のような方の、ちょっと変わった願いを叶える場所
そして今、この世界もまた、貴方のことを必要としているのです
申し遅れましたが、私はこの世界のナビゲーター、でございます
この不思議な世界を存分に体験したい、という欲求をもった、
貴方の助けとなる代わりに、是非、ご協力をお願いしたい事があります
貴方をこれより、選ばれし「勇者」としてこの催眠世界へご招待致します
そこで待ち受ける、大切な使命を果たす者が、今、必要とされているのです
どうかよろしく、お願いしますね
早速ですが、催眠誘導の準備を進めて参りましょう
目は開けたまま、その場で身体を横たえて、楽にして下さい
仰向けでも、少し横を向いていても…一番楽にできる姿勢で構いませんよ
耳に装着したデバイスが外れないように、それだけ気を付けて下さいね
また、途中で動くような指示があるかもしれませんが、
全てイメージの中で行って頂ければ構いません
無理に動くと危ないので、あくまでイメージを大切にして下さいね
それではお待たせしました…貴方を催眠世界とシンクロさせていきます
よろしいですね?
途中で不思議な音が流れたり、声の聞こえ方が、少し変わったりするかもしれませんが
その事で、変に耳に意識を集中する必要は、ありませんよ
もっとも、こんな事を言われたら、逆に耳に感覚が向いてしまうかもしれませんが…
すみません、あまり気にしないで下さい
まずはこの世界をより楽しく、心地よく冒険するために…
私の声に合わせて、深呼吸 そう、深呼吸で十分にリラックス致しましょう
その間に、こちらで催眠世界へアクセスする準備を行わせて頂きますね
それでは早速、私の声に合わせて、ご一緒に
息をすってーーーー… はいてーーーー…
少しずつ、身体の力が穏やかに抜けていきますよ
すってーーーー… はいてーーーー…
耳に入ってくる声に、身体を預けるようなつもりで
はい、その調子です
では、私の言った通りに少し意識してみて下さい
鼻、口…喉…気道を通って、肺まで そう、呼吸するときの、空気の通り道
今、意識が向いたから、その部分の感覚が段々大きくなっていきます
そのまま感覚が大きくなると、さらに効果的にリラックスできるようになりますよ
その事を、実感して頂きましょう
では、深呼吸を再開します
すってーーーー… ほら、先程以上の、たっぷりの空気がどんどん入り込んで、
はいてーーーー… その分余計な力や意識も、ふぅーーっと、沢山出ていく
すってーーーー… 空気の通り道に意識が集まったまま
はいてーーーー… 呼吸のたびに貴方の中から余分なものが出ていき、綺麗になっていく
すってーーーー… はいてーーーー…
はい、深呼吸はこれで終わりにしましょう、ありがとうございました
いかがですか?先程よりも少し、私の声がすっきりと、
聞こえるようになったかもしれません
何故ならそれは、吐息と共に貴方の中から、余計な力や思考が抜けていったから
代わりに感覚が研ぎ澄まされて…
私の声が、よりリアルなものとして聞こえるようになる
催眠の世界で貴方が望む事を、より楽しめるようになっていきますよ
今度は、冒険の舞台である催眠の世界を、貴方の中にダウンロードしていきます
アプリやソフトをインストールするようなものと、お考え下さい
その為にこれから、インストールデータを
「ヘミシンク」と呼ばれる音として、耳のデバイスから流します
その音が貴方の中に入っていき、
新しい世界を貴方の内側に作り上げていくのです
貴方はそのまま、楽にしていて下さって構いませんよ
目は…細目でいいので、開けていて下さいね
それでは、ダウンロードを開始しましょう
準備は良いですね?いきますよ
データのダウンロード、開始
…いかがですか?心地よく、聴こえているでしょうか?
ではこのまま少し、私の言う通りに
頭の中でイメージを膨らませてみましょう
これから貴方を、催眠の世界にお連れしていきますが
その為にはまず、その世界を構築する為の空間、何もない空間が必要です
さあ、頭の中で「何もない、無の空間」をイメージして下さい、どうぞ
街はもちろん、山も海も、形あるものは全く存在しない空間
いいえ、空間という概念すら存在しないかもしれない
色も…白でもない、黒でもない、何色も存在しない
そう、色さえもないんですよ
ふふ、そんな事を言ったら、逆に物の存在や色のイメージが、
頭から離れなくなってしまいますかね?
いかがでしょうか?完全に無の状態を想像し、感じるというのは、
なかなか大変な事だと思います
でもそんな貴方が、今、とてもよく感じられるものがあります
それは、音
だってさっきから、ずーっと耳に入って来ていますよね
ダウンロードデータが、うねる音という形で、貴方の中に
ほら、連続して聴こえているこの音は、膨大なデータの一部
この音が聴こえるだけでデータが頭の中に積み重なって、
ぐーっと重くなっていくのを感じる
頭の後ろが重い、イメージが重い、意識が重い、重い、重い
この音が大きく聴こえている間は、
データの重さでさらに意識がすーーっと沈んでいき
この音が小さくなっている間は、ふわーーっと、
少しだけ解放され、ゆっくり浮上していく
このように浮き沈みを繰り返す事で、
貴方の意識が少しずつ、元あった場所からずれて、離れていくのです
その事を教えられた貴方は、この音と私の声を聴いているだけで
より深い所へ、落ちていくことができますよ
ほら、耳で感じる音が大きくなる、シンクロが深まって、意識も深く沈む
音が小さくなる、意識だけが浮かび上がっていく、意識が小さくなっていく
また音を近くで感じる、深い所へ誘われて、意識が音に近付いていく、深く沈んでいく
音が遠のいて、意識が遠くへ浮き上がっていく、どこかへ離れていく
繰り返している内に少しずつ、意識自体もゆらゆらと揺らいで来るような、
普段はあまり感じることのない感覚を、受けるようになるかもしれません
でもそれは、催眠世界とのシンクロが高まってきている証拠です
それでよいのです
深い催眠状態となって、不思議な世界と一つになる
今だけは世界を救う勇者となって、この冒険の世界で起こる事を
とてもリアルに感じられる、現実として感じられる
そうなっていったら、とても素敵だと思いませんか?
だからこの感覚、大切にして下さい?
この、ふわふわした心地よさに身を任せて、もっと深く落ちていきましょうね
そう、もう考えるのはおしまい
そういえば目は、ぼんやりと空いたままになってます?
ふふ、表情までふわふわになって、気持ちよさそうですね
今から3からゼロまで数えますから、そうしたらまぶたがふわーっと閉じていきますよ
さん、にー、いち、ゼロ
まぶたがふわーっと 閉じる
ほら、改めて、耳に意識を集中
まぶたが閉じたから、目に残っていた感覚が全部
私の声を聴こうとして、感覚が自然と耳に集まってくる…
先程よりも、さらに敏感になってきているようですね
そのまま、シンクロを続けますよ
また、あの音が大きくなったり、小さくなったり、ゆらゆらと聴こえてきますね
沈んだり 浮いたり
沈んだり 浮いたり
いつの間にか、貴方の内側に白くて丸い、小さな光が生まれている
だって何もない、「無」をイメージするのは難しいけれど、
白い光のイメージは、簡単に思い浮かぶから
そのまま白い光が大きくなっていって、貴方は優しく包まれていく
身体も、意識も、真っ白にぼやけていく
ぼやけたイメージがさらに大きくなって、真っ白になる
イメージそのものもどんどんぼやけて、真っ白
真っ白はとてもイメージしやすい、分かりやすい
真っ白はとても心地いい、気持ちいい
では、また私の言う通りにやってみましょう
この真っ白な感覚を今すぐ忘れて、イメージを無の状態にしてください、ほら
できませんよね?何もない状態なんて想像できない、白い光が頭の中から消えない
逆に、真っ白な光景が意識に焼き付いていくのを感じてしまう
そう、貴方のイメージはもう、白い光でいっぱいになっているのです
イメージそのものを白く染められたから、自分の意識がどこに行ってしまったのか、
それすらも真っ白、ぼやけてよく分からない
でもそれは、催眠世界とのシンクロがさらに進んでいるという事
意識がどこかに行ってしまったから、
話しかけられてもちゃんと聴こえているのかいないのか
よく分からなくなって、さらにぼーっとしてくる
もしそうなってしまっても…どうぞご心配なく
ダウンロードは継続していますから、
そのまま深く、深く沈んでいって頂いて、構いませんよ
それではいよいよ、催眠世界へのダイブを行います
10からカウントダウンすると共に、貴方の意識レベルは急速に低下していきます
ゼロになると、ぼやけて曖昧になった貴方の意識はぷつっと途切れて
そのまま、真っ白な催眠の世界へと落ちていきますよ
その先は私がご案内しますから、どうぞご安心下さい
それでは…よろしいですね?カウントダウン、開始
じゅう きゅう はち なな ろく
ごー よん さん にー いち
ゼロ 真っ白な世界に、ほら、落ちた
そのまましばらく、真っ白な空間を漂いましょう?
(ブランク)
ここは、貴方の望んだ催眠の世界…ただの真っ白な空間ではありません
さあ、私の言葉についてきて下さいね
貴方の意識は鳥のように空を飛び、真っ白な光の先にある世界へと飛び込んでいく
そこに見えるのは豊かな緑の大地、澄んだ空気が広がっている
透き通るような海、優しい潮風が香る
その世界の中で人々も共存し、暮らしている
鎧を着た騎士が、剣を持ってにぎやかな街を歩いたり
怪しげな館で魔法使いが、呪文を唱えて魔法を掛けたり
そう、貴方がこれから旅する催眠世界では、暗示は「魔法」と呼ばれている
つまり、呪文を唱えられて魔法を掛けられるのは、
暗示を掛けられるのと同じ事
では、よく聴いてください
こんな風に声が聴こえたり、こんな音が聴こえたりしたら、それは魔法の合図
魔法の力によって、貴方は呪文の通りになってしまう…よろしいですね
しかし、恐れることはありません…貴方は選ばれし者、勇者なのです
装備やレベルはまだまだ弱いけど、
世界を平和にしたいという心、そう、勇者のハートという大事なものを持っている
だから抵抗しようという意思をもってその気になれば、
魔法を跳ね除ける事など簡単にできる
そう、その気になれば…
この世界には、もちろん危険な魔物も存在している
ぷるぷるの身体で獲物を包み込み、とろとろにしてしまうスライムから
曲がったツノ、薄い膜のような翼、くねくねとしなる尻尾を生やし
美しい女性の姿で冒険者を誘惑し、精を奪い取る悪魔まで…
ここが、貴方が旅する舞台、冒険の世界
貴方はこの世界の端にある、とある館で目を覚まします
そこで待っている、私の声が聞こえたら
楽しい冒険の、始まりです
ではまた、冒険の世界でお会いしましょう
良い旅を、勇者様
(ブランク)