癒し?の魔法
…勇者様?
私の声、聞こえています?
私ですよ、私
無事にまた、会えましたね
そのまま、横になって目を閉じたまま、私の声を聴いていて下さい
…貴方は無事に、この世界へやって来る事ができました
そしてこの神殿の神官であり、僧侶でもある私に、
こうやって出会う事ができた
ふふ、よろしくね、勇者様♪(はーーっ…)
あら、ちょっと吐息を吹きかけただけで
びくってしちゃって、可愛い♪
勇者の強い心を持っているはずなのに、
お耳はとっても敏感で弱いのかな?
ふふ…それじゃあ、私の魔法も、勇者様にはよく効きそうですね
安心して…貴方が勇者としての力を取り戻す為の、
癒しの魔法を掛けてあげますから
白くて優しい光に包まれて、みるみるうちに生命力を回復する、癒しの魔法
イメージ、湧きますよね?
イメージによって、魔法はその効果をさらに増すのです
さあ、私の言う通りにしてみましょう
ほら、私の声に集中
そう、ただでさえ敏感なお耳に、ぞくって感覚が集中して、
私の声が頭の中に直接届いてるみたいに、よく聞こえるようになりますよ
もし実際に私の声を遠ざけようとしても…そうすればするほど、
私の声が貴方の内側から、離れなくなっていくのです、不思議ですね?
じゃあ、その敏感なお耳で、よく聴いて下さい
今から私が言う「身体の部位」に、貴方の意識と感覚はひとりでに集中していく
身体の部位ですよ…例えばほら、右脚に意識を集中って言われたから
貴方の意識が、全身から右脚に向かって磁石に吸われる様に集まっていく
右脚に意識と感覚が集められて、緊張感が高められていく、
意識が右脚に釘付けになって、離れなくなる
意識や感覚が集中すると、次はそこに私の魔力が流し込まれて
緊張感も力も、すーっと抜けていく、ふわーっと癒されていく
そう…癒しの魔力が流し込まれる
私の魔力が真っ白な糸となって、貴方の右脚に絡みついていく
薄いベールに包まれるように、右脚が柔らかく抱かれていく
ゆらゆらとした心地よさに満たされて、
固まっていた意識がするするーっとほどける、何だか意識も柔らかくなる
感覚が曖昧になっていく…柔らかな気持ちよさだけが残る
そのまま、貴方の右脚は不思議な糸に薄く絡め取られて、動かない
もう動かそうと、思わなくていい
だってほら…この優しく抱かれているような、暖かくて柔らかい感覚
ずっと包まれていたくなってしまいますね
これが…とっても気持ちのいい、癒しの魔法ですよ
もしかして、ちょっとエッチな事とか期待してました?
ふふ、表情に出てますよ♪勇者様ったら、いけませんね
でもこれは、貴方本来の力を少しずつ取り戻す、大事な儀式なのです
だから言う通りにしてくれると、とっても嬉しいなぁ…ね?
ふふ、左脚と比べて、右脚から力が抜けて
暖かく癒されているの、少しは感じられるかな
じゃあ今度は…ほら、今言った左脚に意識を集中
貴方の意識が全身からぐーっと左脚に集まり、緊張が高まる、離れなくなっていく
さっきみたいに意識と感覚が固まって、動きが鈍くなる
そこに私の純白の魔力が、ふわふわ~って絡みついていく
ふわふわ、ふわふわ
暖かく、優しく貴方の左脚を撫でまわす、
すーっと力が抜けていく、優しく力が奪われる
白い絹糸に力を奪われて、左脚の感覚がぼやーっとしていく
段々、動くという反応ができなくなる、しようと思わなくなる
だってこのまま身を任せていたら…
この心地よさで、全身真っ白に包まれて
癒してもらえるって、期待しちゃうよねぇ?
ふふ♪貴方、もしかして真っ白っていう言葉が好きなの?
そう言われた時に、ぴくって普段と違う反応をしているのが
お顔に出てますよ…ほら、真っ白、真っ白…
何度も繰り返されたら、どんどん意識に染み付いちゃいますね?
別に隠そうとしなくてもいいですよ…もうバレバレですから♪
ほら、続けますね
次は…脚から少し上、お腹に意識を集中
貴方の意識が下半身からお腹に向かって、ぐーっと移動させられる
そのまま、また魔法の糸が胴体と意識に流れ込む、這い回る
気持ちいい感覚が貴方の身体にぴったりとフィットして、
まるで、勇者様の為の特別な服を編んでいるみたい
ぴっちりと張り付く、白くて柔らかな糸、足から胴体まで包まれる、気持ちいい
ふふ、そう言われたら頭の中で、イメージされてしまったでしょう…?
それでいいの、貴方がもっと気持ち良くなって、癒されるのであれば、ね
じゃあそのまま、身体も癒してあげる
ほら、お腹だけじゃなくて腰も、お尻も、
糸に優しく撫で回されて、力がすーっと奪われる
魔法の衣の中に、飲み込まれていく
胸にも、乳首にも、真っ白な糸が丁寧に、くちゅくちゅまとわりついてくる
ほら、身体が真っ白
ふふ、貴方、やっぱり『真っ白』って言われると、
とっても気持ちよくなって何も考えられなくなっちゃうんですね
もしかして…本当は魔法に弱いのかな
あ、そんな事ないですよね、
心の底から嫌だったら、抵抗できるはずですからね
そんな事されたら、私はちょっと悲しいですけど…
ふふ、勇者様は優しいんですね、ご協力ありがとうございます
貴方のおかげで、胸から下がすっかり白い糸に包まれて、
もう動かなくてもよくなりましたよ
このまま続けられたら、全身私の魔法で絡め取られて
最後には動くという行動も、意思も、完全に奪われてしまうかもしれない
でも、それがこんなにも気持ちいい
もし頭の片隅で、何かがおかしいって思っても
魔法の糸に包まれてふわふわになる気持ち良さが上回っているから、
逃げよう、抵抗しよう という意思は表に出てこない
それどころか本当は、私に身体の自由を奪われたい、とさえ、
貴方は心の奥で思っている
私が貴方の知っている私ではないと薄々気が付いているはずなのに、
警戒する気持ちがうまく働かない、真っ白な安心感に上書きされる
ふふ、そうよ
下半身から、白くてすべすべの彫刻みたいに、
徐々に石化していってるのに、
それがいかに危険な事なのか、頭がぼんやりしてよく理解できない
だって貴方にとって、これは癒しの魔法だから、私にそう言われたから
貴方が今感じている強い安心感、気持ちよさには逆らう事ができない
だって安心感とか快感は、逆らう為のものではなく、
身を委ねる為のものだって、分かるでしょう?
貴方はしなやかで気持ちよくて、重たく動かない、真っ白な彫刻になったまま
プレッシャーやストレスから解放されて、ずーっと幸福な時間を過ごすことができるの
ほらほら、次は右腕に意識を集中
魔法によって感覚が胴体から、体積の小さい右腕に集められて、
密度が高まる、敏感になる、気持ちいい
そこに目掛けて、細い触手のような白い糸が伸びていく
糸が触れて緊張がくちゅくちゅって解きほぐされる、力が抜ける 安心する
真っ白な糸の波へと埋もれていく
指の1本1本の間まで、指先まで優しく絡め取られる、気持ちいい
ふふ、貴方の右腕も気持ち良く包まれて、
もう「動かさなくていい」って気持ちになっちゃうねぇ?
少しでもそう思ったから、そのまま感覚がぼやけて、安心する
緩やかな重力を感じて、石のように重たくなって…
右腕がまるで、真っ白な彫刻にされちゃったみたい♪
でも抵抗しないでなすがままにされるの、とっても気持ちいい
動けなくなるのが気持ちいいの?快感なの?
そういう人、私は好きよ♪
そのまま反対側、左腕に意識を集中
意識がふわぁって左腕に飛ばされて、ぎゅーっと集められる、離れなくなる
左腕も、魔力の糸にしゅるしゅる絡め取られていく 気持ちいい
まるで、さらさらの真っ白な手袋に包まれていくみたいで、安心する
そのまま左腕に飛ばされた意識そのものにも、
私の柔らかい魔法の糸がくるくる巻きついちゃう 気持ちいい
もう嫌な事とか怖い事、考えなくていい 安心する
ほら、つやつやの糸に覆われて、身体も心も気持ちいい
肩まで魔法の糸でぴっちりと覆われて、いつの間にか表面が石像みたいになってる
そのまま…左腕もずーーんって、重くなる 重い 気持ちいい
最後には動かなくなる、それがとっても気持ちいい
頭の片隅で「いけない事だ」って思っても…もう身体が言う事をきかないの♪
これでもう、首から下がすっかり包まれちゃった
次で頭のてっぺんまで、糸に包まれちゃうわよ…まだ怖いかなぁ?
でもそれも、真っ白にされる快感で上書きしてあげる
ほら、意識、集中して?あたま
貴方の無抵抗な頭にぐぐっと意識が集まって、ドクン、ドクンと感覚が脈打つ
もう意識することを、拒もうとしても無駄よ?
だって「嫌だ」と思った時点で、貴方の感覚は、
もうその場所に集められてしまっているのだから♪
ほら、上手にできたらとーってもイイコト、してあげる
つややかな糸がしゅるしゅるって伸びて、頭に巻き付いて
貴方は白に包まれていく、美しい白に沈み込んでいく、
白に支配されて、リセットされていく
耳からも魔力がぐちゅぐちゅ入り込んで、
貴方の頭の中まで真っ白に染められて「あっ、あっ♪」ってなっちゃうよ♪
ほら、思考が真っ白 自我が真っ白 全て塗り潰されて真っ白
気持ちいい?真っ白って言われるだけで無理やり頭の中真っ白にされるの、
訳分からなくなっちゃう位、気持ちいいよね?
ほら 真っ白 真っ白 真っ白
後頭部から白い石像になる、ずーんと重い感覚が広がり、沈んでいく、動かなくなる
動かない貴方の頭に、さらに容赦なく私の魔力がしゅるしゅると絡み付く
ふふふ、恐怖が快楽で塗り潰されていってる貴方のお顔、とっても素敵よ♪
じゃあ、良い子にしてた貴方に、ご褒美
今から貴方に、魔法の口付けをしてあげる
すっかり真っ白になった貴方の中に、私のピンクの魔力が植え付けられて
貴方をじわじわと浸食していくの♪
ただでさえいやらしくて気持ちいい白が、全てピンクに染まったら…
もっともっと淫らに、気持ち良くなっちゃうの、分かるよねぇ?
もうお口以外は全部真っ白に包まれて、見えなくなっちゃった
これじゃあ、唯一むき出しになってるお口に
意識がどんどん集まって…敏感になっちゃう♪
ほら、もっと意識して?おくち
ふふ、もう我慢できないのね…感覚が全て集まってきて、
敏感になったお口がひくひくって勝手に動いて、私の唇を待ち望んでる
私の甘くていやらしい匂い、柔らかい感触、とろけるような熱でお口を塞がれて
これから魔力を流し込まれる妄想が、止まらなくなっちゃう♪
じゃあ…私のキスを受け入れて、ピンクの魔力を植え付けられて
恍惚感に溺れたまま、真っ白な芸術品となって閉じ込められてしまいましょうね…♪
ほぉら、貴方の事、愛してあげる(ちゅ…ずちゅっ―――…)
…ふふ♪
全てを覆い尽くされて、貴方は真っ白な魔力の糸に、完全に包まれ
その内側には、ピンクのいやらしい魔力を植え付けられた
勇者様ったら、簡単に戦闘不能になっちゃった♪
そのまま美しい彫刻となって、全身の感覚が白い世界の中へ、ずぶずぶと、
ゆっくり飲み込まれていくのを感じていなさい
もう、分かっているわよね?私は、サキュバスっていうわるーい悪魔♪
貴方の記憶をのぞいて、姿を変えた上で
ちょっと弄んであげたの…楽しかった?
次は身体だけじゃなくて、心も私のモノにしてあげる
貴方の心に語りかけて、貴方に植え付けた魔力を大きく育てるの
そう、ピンクの魔力に誘惑されて、支配されて、魅了されたら…
最後には私の事が大好き、私の事以外考えられない、
私が貴方の全て、って心が変化して…
貴方はもっといけない子に生まれ変わっちゃう
魅了されて私のモノになれる喜び、幸せ、快楽を、教えてあげる
次に私が話しかけたら…楽しい物語の再開よ♪
また後で、会いましょう
だから今は、そのまま真っ白な石になっていなさい
(ブランク)