Track 1

プロローグ

20 01_ プロローグ 21 22 よいか、勇者は妾が直々に相手をする。 23 お前達は決して近づいてはならん、よいな。 24 ○SE 重たい扉が開く音 ○SE 近づいて来る音 25 調子はどうかな? 勇者君♪ 26 27 そんなに睨まないでよ、こわ〜い…… 28 勇者君に会いたくて会いたくて急いで来たのに…… 29 どうしたの? そんな顔して……あぁ、雰囲気違うから驚いてる? 30 31 ここには私と勇者君しかいないんだから取り繕う必要なんてないからねぇ♪ 32 そんな事よりぃ、何しよっか〜♪ んふふ〜♪ 33 34 え、拷問? なんで私がそんなことするの? 35 あー、さっきの聞こえてたんだ……意識がないと思ってたのに……恥ずかしいなぁ 36 …… 37 ほら、私一応魔王だからああいう事もしなくちゃだめなの、 38 あ、処刑するとも言ってたっけ…… 39 台本にそう書いてあったから言ったんだけどぉ…… 40 大丈夫! あれは全部嘘! 嘘だから! 41 だって君は、今日から私のペットとして一緒に暮らすんだからね! 42 殺したりしないよ〜♪ んふふ〜♪ 43 44 ん? 聞こえなかった? ペットだよ〜、ペット♪ 45 うれしいでしょ? 私のペットにしてもらえて〜♪ 46 なんでって……うーん、君がかわいいから? 47 それに直接会った人間は君が初めてだし…… 48 資料で見る人間は同じ顔に見えてたんだけどぉ…… 49 君はなんだか凄く可愛く見えたの♪ 50 それに、ずっと人間に興味があったし…… 51 とにかく君は私のペットになるの、もうコレは決定事項! 52 君は私に負けたんだから、私がどうしようと勝手でしょ? 53 君に拒否権なんてないんだよ! 54 55 んっと、じゃあ、説明したところで……何しよっか? 56 う〜ん、とりあえず君のこと、私に教えてくれないかなぁ? 57 君は何が好き? 何か嫌いな物はあるかな? 58 魔族の食べ物はたべられるの? ふふっ♪ 59 ◎間 60 ねぇ、どうして無視するの? 61 そんなに私のペットになるのが嫌なのかなぁ? 62 なんで? 私のペットになれるのに嬉しくないの? 63 やっぱり拷問しちゃおうかな〜……なんて♪ 64 65 あ、こらっ! 暴れないの! もう、ちょっとおとなしくしてっ! 66 ○SE 衝撃音 67 ほら、私がちょっと抑えるだけでもう動けない 68 ね? わかるでしょ? 勇者君じゃ私には勝てないの! めっ! 69 だから、私の言うことを聞いて? ね? それとも、このまま処刑されたいの? 70 71 えー、そんなぁ……でも、まぁ…… 72 処刑はまだ先だから! それまでは私のペットとして可愛がってあげる♪ 73 処刑の日まで殺された方がマシと思えたら、ちゃんと殺してあげるからね♪