Chapter6いつものアリス…?~ご主人様、お耳をお掃除致します♪~
Chapter6いつものアリス…?~ご主人様、お耳をお掃除致します♪~
ご主人様…?ご主人様…?
起きて下さい。
ご主人様…。
お目覚めですか?
ふふ、よく眠っていらっしゃいましたね。
どうしたのですか?最近はお疲れですか?
もしかして、最近夜ちゃんとお眠りになられていないとか…?
ん…大丈夫、ですか。
それならよかったです。
ご主人様ったら、私のおひざでとてもよくお眠りでしたね。
珍しくご本の朗読をしてほしいとおっしゃいますから、このお庭の木陰で読ませて頂きましたが…
ご主人様ったら、ものの数行でお眠りになられてしまって……
せっかくぐっすりお眠りでしたので起こしてしまうのもはばかられまして……。
ですが、もう夕暮れですよ。
そろそろご夕食の支度を致しませんといけません。
ご本の朗読はまた今度と致しましょう。
え……。まだ食事はいらない?
そうですか。まだお眠りになりますか?
ですがそろそろ冷えて参りますのでせめて家の中で……
耳かき、ですか?
今ここで、少しだけ?
……構いませんよ。
耳かき好きのご主人様のことです、そんなこともあろうかと、耳かき棒は常に常備しておりますよ。
それではお夕食の準備の前に少しだけ。
赤くなったあの夕日がお庭の隅に移動するまでだけですよ。
それでは、こちらに頭を置いてください。
私のお膝へどうぞ。
はい。それでは右耳から。
そっと中に入れますよ。
かりかりかり……また少したまってきています。
私が綺麗にして差し上げます。
やさしくそっと……そっと……そっと……
かり…かり…かり…かり…
んっ…・・気持ちいいですか?ご主人さま……
かりかりかり……かりかりかり……
いい表情です、ご主人様……
そのうっとりとしたお顔、私はは好きです……
カリカリ、カリカリ……
ご主人様のおみみ、とってもかわいいですね……
かりかり……かりかり……
少し浅めに……
かりかりかりかり・・・・・・
ふーっ……
お体がびくんってなりました。大丈夫ですか?ご主人様。
お次は梵天でお掃除します。
お耳の中に失礼します。
これ、ふわふわで気持ちよくって、ご主人様はお好きですよね…?
ふふふ、素敵、素敵なお顔よご主人様。
とっても可愛い…
感じでいらっしゃるのかしら?
気持ちがいいの?ご主人様……。
ふーっ💛
はい、こちらのお耳は終わりです。
どうしたのですか?
ぼーっとされて……夢見心地な素敵なお顔。
さぁ、逆を向いてくださいな。
逆のお耳も致しましょう♪
それでは次は左耳です。
そっと中に入れますよ。
かりかりかり……こちらも少したまっています。
私が綺麗にして差し上げます。
やさしくそっと……そっと……そっと……
かり…かり…かり…かり…
気持ちいいですか?ご主人さま……
かりかりかり……かりかりかり……
しかし、先ほど……朗読にお選び頂いたご本が『不思議の国のアリス』だなんて。
どうしてこの本をお選びに?童話がお好きなのですか?
それとも……私の名前がアリス、だから?
ご興味でもお持ちになられました?
いい名前ですよね、アリスって。
自分自身、とても気に入った名前です。
ご主人様はこの名前、お好きですか…?
そうですか。嬉しいです……。
まるで私のことを好きと言って下さっているみたい。
ふふふ、私はご主人様が好きですよ?
貴方のことが、とても好きです。
貴方のお傍にいられることが。
貴方のお傍にいられることが。
いい表情です、ご主人様……
私の言葉はくすぐりますか?
貴方のお耳をくすぐりますか?
カリカリ、カリカリ……
ご主人様のおみみ、やっぱりとってもかわいいですね……
かりかり……かりかり……
すこーし浅めに……
かりかりかりかり・・・・・・
ふーっ……
またお体が反応しました。
私の吐息に反応しました。
可愛い可愛い反応ですね。
お次は梵天でお掃除します。
お耳の中に失礼します。
ふふふ、素敵、素敵、やっぱりとっても素敵なお顔。
素敵ななお顔よご主人様。
とっても可愛い…
気持ちがいいの?ご主人様……。
とろけるお顔がたまらないですご主人様。
ふーっ……💛
綺麗に綺麗になりました♪
あら……体の力が抜けてしまったようですね。
目がトロンとして……
また眠ってしまうのですか?
力が抜けて、気持ちが良くて…
いいですよ。少しだけならいいですよ。
そーっとそーっと見守りましょう。
可愛い可愛いうさぎさん♪
あなたは私のうさぎさん。
アリスは好きです
アリスは好きです。
貴方の全て。
貴方の全部。
惨めな貴方も可愛い貴方も。
また会いましょうウサギさん。
今夜も楽しく遊びましょう♪
お夢の中で、遊びましょう♪
貴方は私のお人形。
貴方はアリスのお人形♪
うさぎさん、うさぎさん
アリスの可愛いうさぎさん💛