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おまけ:童話概要朗読

おまけ:童話概要朗読 不思議の国のアリスのお話。 アリスは川の木陰でお姉さんの傍に座っていました。 何もすることがなく退屈です。 お姉さんの読んでいる本は絵も会話もありません。 「これじゃ何のための本なのかしら」 としばらくぼーっと考えていたアリスですが、 目の前を走って行ったうさぎに目を奪われました。 何故ならそのうさぎは 『ああたいへんだ、たいへんだ、おくれてしまうぞ!』 と言いながら、着ていたチョッキから時計を取り出して大慌てをしていたからです。 アリスはウサギを追いかけて野原を駆け抜け、やがてうさぎが垣根の下のうさぎ穴に 跳びこむのを見て、後を追って飛び込みました。 アリスは真っ暗な穴の中をゆっくりゆっくり落ちました。 到着したのは天井の低い細長い広間でした。 そこを出るためには小さな小さなドアから出るしかなさそうでした。 ですが、アリスの体ではとてもじゃありませんが入れる大きさの扉ではありません。 頭も通るかどうかの大きさです。 困ったアリスが周りを見渡すと、テーブルの上には『DRINK ME』(私をおのみ)と 書いてある飲み物がありました。 『毒』とは書いていなかったので、アリスはそれを飲みました。 するとどうでしょう!アリスの体がみるみる縮んでいくのです。 扉をくぐれる大きさになったアリスはうさぎの後を追いました。 この後、アリスは『EAT ME』(私をおたべ)と書いてあるケーキやキノコを食べてなんとか元の大きさに戻ったのです。 うさぎを探す途中、アリスは三月うさぎと帽子屋に出会いました。 二人はほとんど眠ったままの『眠りネズミ』に肘をつき、頭のおかしなお茶会をしていました。 どうして頭がおかしいのかはこの通り。 それは、葡萄酒なんてないのに 『葡萄酒はいかが?』とすすめてくるからです。 アリスが「葡萄酒なんて見えないわ」と言うと『全然ないさ』というのです。 しかも、答えのでないなぞなぞを出すんです。 アリスは頭のおかしいお茶会に腹を立てて出ていきました。 そうするとどうでしょう。目の前には綺麗なお庭が広がりました。 アリスが驚きながら歩いていると、トランプの兵隊が困っているのを見つけました。 「どうしたの?」 アリスが聞くと、トランプ兵が言うのです。 「女王様には赤いバラを植えろと言われたのに、間違って白いバラを植えたのです。だからこうして赤いペンキでバラを赤く塗っているのです。バレると首がちょんぎられてしまうので…」 「まぁそんな!」アリスが驚いていると、トランプ兵が急に 『女王様だ!女王様が来られた!』 と言ってひれ伏しました。 アリスが女王様の行列を見ていると、やってきた女王様が白いバラを見つけていいました。 「この者たちの首をちょんぎれ!」 おびえるトランプ兵の前に立ち、アリスは言いました。 「そんなことさせないわ!無意味だもの!」 すると女王様はアリスを指さして言いました。 「お前は誰だ!この者の首もちょんぎれ!」 ハートの女王はあらん限りの声を振り絞ってどなりました。 しかし、誰も動こうとしません。 「だれがあなたのことなんか気にするものですか」 アリスはいいました。 「あなたがた、たかが一組のトランプのくせに!」 それを聞くと、トランプの札はみんな空に舞い上がり、アリスめがけて落ちてきました。 アリスは怖いやら腹が立つやらで小さな悲鳴を上げてそれらを振り払いました。 気が付くと、自分はお姉さんの膝に頭をのせて寝ていました。 そしてお姉さんはアリスの上に降る枯葉をやさしく払いのけているところでした。 アリスは、なんて不思議な夢だったんだろう、と思いました。

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