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opening ■実験体少女の無表情快楽漬け2

実験体観察のため自己紹介プログラム334(さんさんよん)を実行します わたしは実験体コード番号159(いちごーきゅう)です 現在わたしは、人体管理システム、ヒューマンコントロールマシン、HCM(エイチシーエム)の制御下にあります …… この度(たび)は人体管理システムHCMの定期研究報告会にお集まり頂きありがとうございます スポンサーの皆様から寄せられた支援がどのような形になっているのか、本日は実演を交えながらご説明いたします …… あらためまして、HCMについてご説明いたします HCMとは人間の感情と行動をコントロールするシステムです 苦痛や快楽、熱さ、冷たさなど、あらゆる感覚は正常に機能しますが、 それらの感情は、一切、表に現れません 脳内で思考することも可能ですが、全ての行動も発言もHCMにより コントロールされます 発言や行動だけでなく、呼吸や排泄、睡眠などあらゆる行動が HCMにより管理されます つまり どんな苦痛や快楽を受けて、泣き叫びたくても、助けを求めたくてもなにもできない それがHCMです …… HCMを導入することにより、より精密な人体実験の評価を行うことが出来ます 苦痛や快楽は、すべてHCMが数値データとして記録します 無駄な感情表現が発生しないため 実験結果の誤差を最小限にとどめることが出来ます 実験体の生命活動が停止しない限り いくらでも実験データをとり続けることが可能です 拷問や人体改造、洗脳、精神破壊、…そんな人体実験を 効率よく行えるのがHCMです …… 現在わたしはHCMに管理されています 今説明している内容はHCMにより命令され私の意思を無視して発言しています 現在わたしが何を考えているのか、…どのような精神状態なのかは HCMのレポートをご覧になるか HCM感情説明プログラムを実行することで確認することが出来ます …… 現在のわたしの感情は「不安と恐怖」です …… プログラム334を継続します わたしがHCMに管理されてから、250時間15分40秒が経過しています わたしはHCMの改造プログラムのAからKまで完了しております プログラムGの実行により わたしの感情は完全に破壊され二度と感情を表すことは出来なくなりました なお、プログラム実行毎(ごと)に精神安定剤及び興奮剤の投与が行われ 理性が破壊されないギリギリの状態で感受性が最大限に高められています 現在のわたしの精神状態は、いつものように行われる実験に怯え 激しい不安と恐怖を感じています しかしHCM管理状態であるため どのようなことがあっても感情が表に出ることはありませんし行動もすべて制限されます …… プログラム334を継続します わたしはHCMに管理される以前は、この国の第四王女でした 王位継承順位こそ低かったものの 困窮層への支援、非人道的な兵器の廃絶などを訴え 議会に対してロビー活動をしていたため、国民の多くから慕われています そうした活動を通じて、わたしはHCMの存在を知りました わたしにはその非人道性を見過ごすことができず 王女としての地位を利用して、研究施設を視察し、資料を収集しました …… プログラム334を継続します わたしは入手した資料をまとめ、第四王女の名で公開し、記者会見を行いました 国民は驚き、非人道的な人体実験の即時中止を求める世論が形成されました しかし、収集した資料は全て偽物でした わたしがこの目で見たと発表した研究施設も、その場所から消えていました わたしは精神を病んだと見なされ、「治療」のため施設に入所させられました こうして世間から隔離されたのち、HCMの実験体にされ、今に至ります …… 国家による非人道的な人体実験の噂は、常にくすぶっていました しかし、今回の騒動によって 国民は人体実験がただの「都市伝説」にすぎない、と理解したようです わたしは人体実験の隠蔽工作にうまく利用されただけでした わたしは実験体として最後の瞬間までHCMに管理され、国家のために役立てられます …… プログラム334は以上です この後、研究成果の実演、ならびに最先端の研究実験をご覧いただきます これから行うのは以下の3つです …… 「精神破壊液分泌触手動物を改造し洗脳用途として用いる実験」 「破壊的快楽調教装置イキ地獄拷問実験」 「快楽物質を餌とする生物を洗脳用途で用いる実験」 …… いずれも、通常では実験体は瞬時に精神が破壊されるレベルの危険な実験となりますが HCMを使うことにより、長時間実験に耐え正確なレポートを出すことが可能です これらの実験は全てわたしが実験体となりレポートいたします

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