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「あ、お帰り……ふふ、うん。もう夕食は出来てるよ。今日は唐揚げだよ、大好きだよね? ……ふふ、そう。喜んでくれたなら良かった」
「良いよ、お礼を言ってくれるだけで嬉しい……ふふ、お姉ちゃん、君にこうしてお料理作れるの嬉しいよ? だって愛しちゃってるからね」
「……冗談、かな? 本当に冗談、かな?」
;1~2秒間
「……ぷ、あははは! ふふ、冗談だよ、そんな驚いた顔しないで? 忘れた頃にこの冗談を言うと、いつも鳩が豆鉄砲を食ったような顔するね」
「ほら、良いから手を洗って、うがいしてきて。早く食べよ? 唐揚げはね、熱いうちが美味しいんだよ?」
「……うん、素直な良い子だね。それじゃ、お姉ちゃん待ってるから、あんまり待たせたら駄目だよ?」
;3~4秒程度間
「それじゃ、いただきます……ふふ、召し上がれ?」
「……どうかな? 今日はね、少し味付け変えたんだ……ふふ、そう。良かった、変じゃないんだね……美味しい? ……そう、良かったぁ」
「どんな風に変えたのか気になるの? んー、最近さ、塩麹が身体に良いって今話題なんだ。知ってた?」
「……ふふ、知らなくても良いと思うよ? 簡単に言えば、それで味付けとかしてみたんだ。お肉も塩麹で漬けて……ふふ、まぁ、方法は良いよね。美味しいみたいだし、あなたが喜んでくれるならそれで良いわ」
「ほら、冷めない内に食べて……感想はごちそうさまの後でちゃんと聞かせて貰うから、ね?」
;3~4秒程度間
「ごちそうさまでした……はい、お粗末様でした」
「あら、どうしたの? 目、しょぼしょぼさせてるね……眠いのかな?」
「……ふふ、無理しなくて良いわよ。疲れてるんだよね、良いよ、寝ちゃいなさい」
「お風呂は明日入れば良いんじゃない? 平気よ、一日くらい入らなくても……うん、洗い物は出しておいてね……それじゃ、おやすみ」
;3~5秒程度間