エンジョなんとか
(初めてなので滅茶苦茶緊張してるけどそれを隠して・かなり空腹)
ね、ねぇ、そこのお兄さん?
(声のした方を振り向く主人公)
もしよかったらこの後、私とイイコト、しませんか?
(主「いいこと?」)
はい……意味、わかりますよね?
(理解して、この子をどうにかしてあげたいなと思う主人公)
(主「で、どうするの」)
えへ、お兄さん、理解が早くて助かります。
それじゃあ~……えっと、その前に、ちょっとご飯でも行きませんか?
もちろん、お兄さんのおごりで……ですけど。どうでしょう?
あ、別に、すぐシたいんでしたら直(チョク)でもいいんですが……
私、今すごく空腹なので、激しい運動すると倒れちゃうかもしれません。
お兄さんとしても、流石にそれはまずいですよね?
そのまま置いていかれて警察呼ばれて、結果家に戻るなんてのも嫌ですし……
なので……えへ。ご飯、恵んでください。
(主「いいよ、えっと……」)
あ、名前ですか?
私は月です。
お空に浮かんだお月様~の月、です。
(主「可愛い名前だね」)
えへへ、かわいいですか?
変な名前だねって笑われたりもするんですが、私は好きなので、そう言って貰えると嬉しいです。(本当に嬉しい)
(主「じゃあ月ちゃん」)
はい、なんですか、お兄さん?
(主「月ちゃん」)
はい、聞こえてますけど……(懐疑的に)
(主「かわいいから呼んでみたかっただけ」)
もう、お兄さん……そんなに何度も呼ばれると照れちゃいます~v
(主「ふふ、それじゃあ行こっか」)
はい!もうお腹ペコペコです!
(主「何が食べたい?」)
あ、私はなんでも大丈夫ですよ。ハンバーガーでも牛丼でも、食べられるものならなんでも大歓迎です!
(主「本当にお腹空いてるんだね」)
えへへ……さっきからお腹、ぎゅーぎゅー言ってます。
[しばらく後・ファミレス・4人掛けテーブル席の上座に月、その斜向いに主人公](とはいえ二人なのでどちらも中央寄り)
《ファミレス》
(たくさんご飯を食べさせてもらった月)
ぷぁ~、美味しかったです、お兄さん。
(主「いっぱい食べたね」)
えへへ……私って背は低いのに燃費が悪いみたいで、たくさん食べないとすぐお腹すいちゃうんです。
それに、昨日からずっと食べてなかったので……
お腹いっぱい食べさせてもらえるなんて、夢みたいです。ありがとうございます。
カルボナーラにチキンドリア、山盛りポテトとチョコレートパフェまで……
えへ……よく食べる女の子は引いちゃいますか?
(主「いや、好きだよ」)
んむ……お兄さん、結構軽い人ですか?
そんな簡単に女の子に「好き」なんて、たとえ違う意味でも、勘違いさせちゃいますよ?
まあでも……私もお兄さんのこと……好き、ですね。(ちょっと惚れてる)
お話してて楽しいですし、おいしいご飯を食べさせてくれましたし……
最初がこんなに素敵な人だと、次から変な人にあたっちゃうんじゃないかって怖くなりますね。へへへ。
(主「こういうの初めてなんだ」)
あ、はい。そうなんです。実は今日が初めてで……
なので、わからないことばっかりなんですが、色々と教えてくれると嬉しいです。
(主「お家の人はこのこと知ってるの?」)
いや……流石に家の人には言ってないですが……
っていうか、たとえ家に話せる人がいたとしても、こんなことしてるなんて言えるわけないじゃないですか。
(最初からそのつもりはなかったが、ここで「この子は大事にしなくちゃダメだ」と決意する主人公)
……どうしたんですか、お兄さん。急に黙り込んで。
(主「いや、なんでもないよ」)
むぅ、それならいいんですが……
もしかして、お兄さんも初めてなんですか?
(主「まあね」)
へぇ……なんだか不思議な巡り合わせですね。
それじゃ、初めて同士仲良く、と言うことで……へへ。
それで、この後はどこへ連れてってくれるんですか?
私はもう準備オッケー……ですけど、お腹いっぱいすぎて少し苦しいので、ちょっとだけのんびりしていたいです。(実は心の準備ができてない)
ここででもいいですし、少し外をブラブラするのもいいですし……
(主「じゃあうちに来る?」)
え?お兄さんのおうち、ですか?
あ、はい……確かに、その方がちょうどいいかもしれませんね。
(言っておいて「やっぱ部屋に行くのはまずいんじゃ」と思ってきた月)
えっと……私はお兄さんのこと、信じてます。
なので、その……あまり変なことはしないでくださいね?
(主「そう言うことするために声をかけたんじゃないの」)
いや、あの……変なことっていうのは、例えば……えっと……
(あんまりいい例えが思いつかない)
ん……まあいいです。信頼、してますので。