初めまして
どうもぉ、初めまし…、…ぁ……
…えっあ、なっ何でもないです! お気になさらないで下さい
えっと…は、初めまして、夜分に突然ごめんなさい
隣に越して来た、真白みゆりと申します
引越しのお片付けがやっと終わったので、
今頃ですが新居挨拶に回ってまして
でも貴方以外、皆さん留守だったんですよ
だから日を改めようとしてたのですが…
こうして貴方とお会い出来て本当に嬉しいです
誰もいないのは、さすがに寂しいですから
こんな時間になって挨拶しに来て…迷惑じゃありませんでしたか?
煩(うるさ)くありませんでしたか?
…本当ですか? 顔色が良くありませんし、
あまりお休み出来ていないように見えますけど…
それで…ええっと、私は何を─あっそうでした、引越しの挨拶をしに来ました!
ごめんなさい、すぐにお話が逸れるところがありまして…よく周りの子達から
マイペースって言われるんですよ
え? 周りの子達って…それはですね、私のお仕事が保母さん─
つまり保育士で周りの子達とは、たくさんの園児のことなんですよ
みゆり先生はドジっ子先生なんだ~って、からかわれちゃいます
ふふ♪ でも子供って本当に可愛いんですよ、特に甘えてきちゃう子なんて
ギュってしてあげたくなっちゃう
…ところで、私はここで一体何がしたかったのかしら? ─引越しの挨拶に来た?
重ね重ねごめんなさい。貴方はお仕事が大変でゆっくり休みたいはずなのに、
私たら他愛の無い話ばかり…
少し残念ですけど、これ以上長居しても申し訳ないので、お暇(いとま)しますね
ご迷惑をお掛けしますが、これからよろしくお願いします
良かったぁ、お隣が優しそうな人で…しかも恥ずかしくて顔を赤らめちゃって
なんて可愛い…またこうしてお話出来たらいいけど
そうだ、お話だけじゃなく、彼に喜んでもらえそうなことをしましょう!
お疲れの人がされたら嬉しいこと、何がいいかしら