お隣さんからの提案
あら。お隣の…こんばんはぁ、今お仕事帰りですか?
実は私もなんです ふふ、お帰りなさい
先日は初対面でいきなりあんな、みっともないところをお見せしてしまい、すみませんでした
その後、お加減悪くしませんでしたか?
今も顔色が良いようには見えませんが…
私には貴方がヘトヘトで、明日にも居なくなりそうに見えます
そんなの…嫌です、悲しいです、辛そうにしてるのを見て見ぬふりなんて、私には出来ません
大袈裟なんかじゃありません 貴方のことがほっとけないんです
私に何かさせて下さい 少しでも貴方の疲れを癒したいんです
貴方に必要なのは、身体は勿論のこと、今は心を休めることです
え~っと、今から手軽に疲れを癒せる方法で、あまり場所を取らないのって…
あっ、こういうのはどうですか? お耳の中をかき、かき…耳掃除です
耳掃除って気持ち良くて、ついウトウトしてしまいますよね?
横になった貴方は、そのまま夢の中に入るまで癒されるんです。
これでしたら今すぐ出来ますね
お荷物がありましたら、どうぞ気にせず置いて下さい
それと、皴が付いてしまいますので、上着も脱いで下さいね
…どう、ですか? 私の部屋は…インテリアとかあまり詳しく無いので、自信はないんですけど…
…良かったぁ~。女の子らしくないなんて言われたら、ちょっと傷付いちゃいます
良いって思って下さったのなら嬉しいです
さて、早速ですが、耳掃除を始めましょうか…んしょ、と
さぁ横になって、私の膝に貴方の頭を乗せて下さい
恥ずかしがることなんてありませんよ。別にいやらしいことをするわけではなく、
あくまで耳かきですから
ここには貴方と私だけしかいません 私以外に、誰も見てませんよ
それに膝枕以外で耳掃除をするのは難しいです ほら、観念してください
そうそう、素直になりましょう それでは、まず右耳を上にして頭を置いて下さい
気にせずに頭を預けて構いませんよ、よく甘えてきた子が膝に乗るので慣れてますから…