Track 8

4話目

[会場を出て、建物を外から再び見上げてる少女] 【右側・近距離】 魔物だらけだと思ってたこの塔が、あんなにも素晴らしい宝物庫だったなんてな。(しみじみ) 人混みが苦手なのは相変わらずだが……それよりも今日は、楽しさの方が優ってた気がするよ。 はふぅ……(その場でへたり込みそうになる少女を咄嗟に支える主人公) (主「大丈夫?」) 【正面・至近距離】 あ、いや……すまない……ちょっと気合いが抜けてしまっただけだ…… (主「ちょっとあっちの方で休もうか」) ああ……少々休憩が必要かもしれんな…… (主「今なら誰もいなさそうだけど」) んむぅ……まあ、そうだな……今なら…… (「じゃあ」と、背中に載るよう促す主人公) 【後方・至近距離】 ん……よっと…… (主人公に背負われる少女) 【右・耳元】 (ちょっと眠そうに、囁き声で) お前……重くないか? (主「全然」) そうか……ふふ。本当に頼もしいよな。 だが、結構色々買ったし、荷物持ったままは少し大変だろ? (主「君のためなら全く苦じゃないよ」) ん……なんかキザだな。お前だって、今日一日私のエスコートをして疲れてるくせに…… ……ありがとう…… んむ……なぁ、恥ずかしいとか言わないから、このまま駅まで行かないか? そんなに遠くもなかっただろ?お前が嫌じゃなければ…… (主「仰せのままに、お姫様」) ふふ……すまんな、我が忠実なるナイトよ…… それにしても、来る途中と比べて人、明らかに少ないよな。 (主「人によって目的は違うからね」) ああ、なるほど……目的のものを手に入れてさっさと帰る人もいれば、まだ会場周辺に残ってる人もいるようだったもんな。 私たちが早めに引き上げただけで、一応はまだやってるんだろう? 何時間もあんな人混みの中に……参加者も命がけだよな……ふふ。 だが……朝はあんなに怖がっていたのが嘘みたいに……今日は楽しめたよ。 (主「ずっと手は握ってたけどね」) それは……お前が手を離してくれなかったんだろ?(強がり) ふふ、冗談だよ。 お前がいなければあの場に行くことどころか、会場に近づくこともできなかっただろうしな。 ナイトに連れられて外の世界を知る姫という構図、出会ってからずっと変わらないな。 そしてきっとこれからも……お前と一緒にたくさんの世界を知ることになるんだろう。 あんなに多種多様で個性豊かな世界に触れることができて、今日は本当に良かったと思っているよ。 今回のはオリジナルの……いわゆる一次創作限定のイベントだったんだろう? (主「そうだね」) 本番というか、夏のというか……あれはなんでもありなイメージだし、また今日のとは違う出会いがあるんだろうか…… そちらも楽しみになってきたよ。ふふ。 (主「ちなみにそっちの参加者は今日の何十倍かいるよ」) 数十倍?参加者が……? あ……それ聞いたらやっぱり怖くなってきたぞ…… (主「しかも3日開催」) あ、それは知ってる……日によってジャンルが違うんだよな。 ということは……もっと体力と精神力を強化して臨まねば…… もう少し場数を踏みたいな……少しずつ慣らしていく感じで…… (主「良さそうなイベントあったらまた誘うよ」) ふふ……すまんな。 私の方でも気になるのがあったらメモしておくよ。 アンテナ、伸ばしておかないとな。 ふあぁ……んむ……しかし、朝早かったからか、かなり眠い…… お前もちょっと眠そうだな……はむっ……(耳を唇で噛む) (耳を唇で噛んだまま) ほら、耳も熱い……体温高いの、背中にも出てるぞ。 (/耳を唇で噛んだまま) ふふ……私よりもずっと早起きだったもんな……お前は…… これは帰ったらふたり仲良くバタンキューかな。コンテニューは明日の朝ってことで…… ん……本当に、素敵な1日をありがとう……最愛のナイト……愛してる……んちゅ……(後ろから首にキスをする) だがその前に、家まで辿り着かねばな…… 駅まではこのまま背負われて行こうと思うが、さすがにこのまま電車はまずいだろうし、車内で寝ないように気を張って行かなくては…… 自由な生活させてもらってるから、睡眠耐性はかなり低いんだよな……眠くなったら寝るから、睡魔を我慢するのは苦手だ…… (主「よく喋るね」) ん……喋ってないと寝てしまいそうだからな。お前の背中、本当に心地いいから…… お前も、私が眠らないように適度に相手、してくれよな? (/ちょっと眠そうに、囁き声で)