第4話 メイドさんと秋の空
第4話 メイドさんと秋の空
あれからしばらく 散歩がてらのデートが日課になった二人
ベンチに座っている
メイド「もう秋だなぁ……ご主人」
主人公「そうだねメイドさん」
メイド「こうして公園のベンチに座って紅葉を見てると季節ってのを感じるもんだな」
主人公「あの屋敷じゃ感じないの?」
メイド「……屋敷はなぁ……別荘みてぇだからいつでも夏の感じだな……暖かいか寒いかくらいだな……あとプールが使えるかか……あはは」
主人公「(談笑)」
メイド「……にしてもよ、ご主人。毎日毎日私を外に連れ出して楽しいのか?」
主人公「楽しいよ!」
メイド「……そうか(照れ)……まぁ私も楽しいよ……ご主人と散歩するのもう日課みてぇなもんだしな……手ぇつないで……まぁ、そうでもしてくれねぇと……不安でまだ外出れねぇけどよ」
主人公「嫌?」
メイド「別に嫌じゃねぇよ……まだ恥ずかしいだけだよ……落ち着くけどよ」
主人公「メイドの服の方が恥ずかしくないの?」
メイド「べ、別にいいだろメイド服なのは……この辺は夏以外は人はほとんどいねぇからよ」
主人公「貸し切りだね」
メイド「あはは、そうだなぁ……私達の貸し切りみてぇなもんだ」
メイド「んっ……ただ少し寒くなってきたな……うし、今度落ち葉を集めて焼き芋でもするか!……あ」
主人公「うん」
メイド「(もじもじ)……な、なぁ、ちょっと冷えるから少しだけそっち行ってもいいか……おう」
寄り添うメイド
メイド「……(しばし堪能)……あったかい……なぁご主人、秋もいいもんだな」