Track 5

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添い寝でイチャイチャ

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 05.添い寝でイチャイチャ ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ //主人公の左側にしがみついて添い寝しています。 //まあずっと【7】 //※大きな声だとばれるということで、全てささやきに近いものでお願いします。 【茅里】 「電気消したから、大きな声じゃ話せないね」 【茅里】 「腕、ぎゅっとしててもいい?」 【茅里】 「くすっ、ありがとう」 【茅里】 「なんか、さっきよりドキドキするね。  悪いことしてるわけじゃないのに」 【茅里】 「さっきも言ったよ?  久しぶりに会った仲良しの従妹と一緒に寝るだけ」 【茅里】 「そこつっこむんだ。  くすっ、仲良しって言葉は、そっと追加してみたの」 【茅里】 「だって、仲良しでしょ?  私と兄さんは」 //仲良しをちょっと協調してもらうと 【茅里】 「こうやって並んで寝てると、  身長の違いがわかるね」 【茅里】 「ほら、兄さんの頭と私の頭は同じ位置にあるのに、  私のつま先が兄さんのひざまで」 【茅里】 「あと20センチは伸びたい」 【茅里】 「ん?  背が伸びたら……兄さんに絡みつく」 【茅里】 「あー、困った顔してる」 【茅里】 「女の子と添い寝……っていうか、  私と添い寝じゃ不満?」 【茅里】 「くすっ、ないって言ってくれるのね。  嬉しい」 【茅里】 「私はもちろん不満なんかないよ。  あったら散歩から拒否ってると思う」 【茅里】 「……うん、だから安心して。  こうしていたいから、こうしているの」 【茅里】 「私は見た目と違ってハッキリ言うタイプ」 【茅里】 「おとなしそうな見た目なのは、  もうわかってるし、もう諦めてる」 【茅里】 「さっき話した通り、だからスタイルが良くなりたいの。  こう……主張できるような感じに」 【茅里】 「胸はいやというほど主張してる?  くすっ、その通りだよね」 【茅里】 「友達からいつも言われる。  このロリ巨乳め、って」 【茅里】 「うらやましがられてもなぁって。  私も友達の身長がうらやましいから」 【茅里】 「背が小さいのは私だけ」 【茅里】 「当然なんだけどね。  みんなバスケ部だから」 【茅里】 「私は5番なの。ガードだから」 【茅里】 「運動神経は悪くないと思う。  苦手なのは特にないし」 【茅里】 「長距離走るのだけは苦手じゃないけど、好きじゃない」 【茅里】 「やっぱり見た目で損してるのかな。  おとなしそうだけじゃなく、運動苦手そうとも言われるし」 【茅里】 「ぎゅーっ。  あははなんて笑う人には、押し付けてやるんだから」 【茅里】 「えっ、喜ぶだけ……?  くすっ、いいの、喜ばせたの」 【茅里】 「……今日はありがとうね。  本当に嬉しかったんだよ」 【茅里】 「優しい背中に介護してもらったから、  そのお礼」 【茅里】 「……お礼じゃ、だめなの?」 【茅里】 「……そっか。  お礼って言うと、なんかかしこまってるようだよね」 【茅里】 「じゃあなんて言えばいいかな」 【茅里】 「あー……なるほど。  くすっ。癒し」 【茅里】 「いーやーし」 【茅里】 「どぉお?  いやされた?」 【茅里】 「時々本気モードって、面白い言い方だね」 【茅里】 「じゃあ、時々じゃなくずっとにする」 【茅里】 「くすっ、戸惑ってる。  ずっとって言われると、怖い?」 【茅里】 「大丈夫。噛みついたりしないから」 【茅里】 「兄さんが寝るって言うまで、  私がくっついて癒すの」 【茅里】 「あー……でも、先にいっておこうかな」 【茅里】 「私が先に寝ちゃったらごめんね」 【茅里】 「うん、いつもは起きてる時間かな。  まだ日付変わってないでしょ?」 【茅里】 「だいたい1時から2時くらいの間に寝てる」 【茅里】 「寝坊するとバスに乗り遅れちゃうから、  それ以上起きてるのは無理」 【茅里】 「そう。寝坊したらお母さんに送ってもらう」 【茅里】 「お母さんは昼間だけ数時間のお仕事だから」 【茅里】 「兄さんはこの時間起きてるの?」 【茅里】 「いろいろ観たり聴いたりって、  前に聞いたことあるセリフだね」 【茅里】 「携帯いじってると、時間が過ぎるの早くって。  だからあまりいじらない」 【茅里】 「友達と通話したりはするよ?  あと、LINEとかも」 【茅里】 「でも、みんなみたいにずっと携帯触るのはしないね」 【茅里】 「例えば……雑誌を読んだり、勉強したり、  ストレッチしたり、ベッドでうだうだしたり……」 【茅里】 「あー、兄さんがいてくれたら、ずっと兄さんとこうしてるかも」 【茅里】 「飽きるなんてそんな。  絶対ないよ」 【茅里】 「来るたびこうしたいって……おねだりしてもいい?」 【茅里】 「そうだ。  今度、兄さんの家に遊びに行ってもいい?」 【茅里】 「何もないの?  くすっ、それならよかった」 【茅里】 「ずっとくっついていられる」 【茅里】 「いろいろしてあげられるよ。  マッサージとかも」 【茅里】 「部活で、二人一組でやるんだよ。  メニューがあって、お互いに」 【茅里】 「そしていつも、茅里の胸もんでやるって、  もてあそばれるの」 【茅里】 「だから私も、もてあそびかえすの。  そして部長に怒られるまでがメニューかな」 【茅里】 「ねえ……もてあそんでみたい?」 【茅里】 「くすっ、今度ね」 【茅里】 「困った顔させるつもりはないの。  こう、満ち足りた顔でいて欲しい」 【茅里】 「あれ、間違った使い方だった?」 【茅里】 「だいたいあってるならいいでしょ?」 【茅里】 「今日は、押し付けられるだけにしててね」 【茅里】 「あとは……ふ~っ」 //息吹きかけ 【茅里】 「見ただけで、ぞくっとしてるのがわかるの」 【茅里】 「でもすぐ優しい顔にもどる。  だからつい」 【茅里】 「ん? どうしたの?」 【茅里】 「ふぅん……女の子に耳元で囁かれるのって、  そんなにいいものなんだ」 【茅里】 「って言われると、なんて言えばいいのかわからなくなるね」 【茅里】 「なんて言えばいいの?」 【茅里】 「そう言われても困るって言われても私が困るの」 【茅里】 「こーまーるーのー」 【茅里】 「くすっ、『今のっ』って言い方、  なんかすごく力んでた」 【茅里】 「こういうのが好きなんだ」 【茅里】 「私の言い方、わざとらしくない?」 【茅里】 「それがいい、か。  なるほど、男の人の好みがよくわからない」 【茅里】 「でも言われたからには……」 【茅里】 「兄さんはぁ、まだ眠くないの?」 【茅里】 「ど、ぉ、な、の、?」 【茅里】 「眠くないじゃなく眠れないって……くすっ」 【茅里】 「でも、さっきもあくび堪えてたよ?」 【茅里】 「あ……私が寝かせてあげない感じになっちゃってるか……」 【茅里】 「……やっぱりお部屋に戻ったほうがいいかな――あっ」 【茅里】 「……そんなにぎゅってされたら、お部屋に戻れないよ?」 【茅里】 「……うん、わかった。戻らない。  いるね、ここに」 【茅里】 「……くすっ。ときめいた」 【茅里】 「でも……眠れないんじゃないの?」 【茅里】 「こういうとき、なにを数えるんだっけ。  牛?」 【茅里】 「ああ、羊か」 【茅里】 「牛だと重すぎるね」 【茅里】 「真面目に間違ったの。  笑うのなし」 【茅里】 「なーしーなーのっ」 【茅里】 「くすっ、これだよね、これ」 【茅里】 「でも、数えてたら眠れないよね」 【茅里】 「頭の中で唱えるの?」 【茅里】 「んー……」 【茅里】 「……瞬間寝そうだった」 【茅里】 「やだ。どうしても先に寝て欲しいの」 【茅里】 「そして、兄さんの寝顔みるの」 【茅里】 「寝顔フェチじゃな――くもないのかな……」 【茅里】 「でも、他の人の寝顔なんて、  家族のくらいしか見たことないよ?」 【茅里】 「くすっ。  私は、兄さんのが見たいの」 【茅里】 「みーたーいーのっ」 【茅里】 「ふわっ。  うぅ……髪を撫でられると私が寝ちゃう」 【茅里】 「でも……このまま撫でてて欲しい……」 【茅里】 「サラサラでしょ?  お母さんとおそろのシャンプーとコンディショナーだから」 【茅里】 「いい匂い、かな」 【茅里】 「んー……くすっ、やっぱり寝ちゃいそう……」 【茅里】 「うん、寝るね」 【茅里】 「ん? お願い一つってなに?」 【茅里】 「……うん。朝までここにいる。  お部屋に戻ったりしないよ」 【茅里】 「私も……ここで兄さんと一緒にいたいの」 【茅里】 「いーたーいーのっ。くすっ」 //トラック05おわり

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