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プロローグ

 おかえり。  ……ちょっとアンタ。自分の部屋に引っ込む前に、こっち来なさい。  ママ、話があるから。  そこ座って。  …………。  ……この本はなによ。  ……この、えっちな本は何かって聞いてるの!  ふ、不潔よ! ママ、アンタがこんなの読むように育てた覚えなんて、ないわよ!  こんな本読んでるなんて、犯罪者にでもなるつもりなの!? こういうの読んで、変な欲望を持って、犯罪に走っちゃうんでしょう!  ……なによ! なにかちゃんとした理由があるっていうの!? 言ってみなさい!  …………。  男の子は、こういう本で、毎日性欲を発散させないといけないの……?  そ、そんなわけないでしょ! 馬鹿いわないで! アンタみたいな真面目な子に、そんなに性欲が溜まるわけないじゃない!  ……ホントに溜まるの? えっちな本がないほうが、逆に、犯罪に走っちゃうかもしれないの……?  そ、そんなこと言われても知らないわよぉ!  ……だって、もう、アンタの部屋にあった、えっちな本、全部捨てちゃったし……  ……そ、そんなに怒らなくてもいいじゃない! 元はと言えば、アンタが変な本持ってるから悪いのよ……!  う、うぅ……でも、アンタが犯罪に走るのは、まずいわ……それは、やめて……。  ママ、アンタのことを心配してたのよ……  うぅ……わ、悪かったわよぉ……。  ……な、なによぉ。  ……ママが、代わりに?  ……その本に描いてあったことを……?  ば、馬鹿っ! できるわけないでしょ!  だってそれって、つまり……。  え、え、えっちなことを、やれってわけでしょ!?  そんなのできるわけないじゃない! だ、だって……ママは、アンタのママなのよ! それなのに……!  ……う、うぅ……確かに、捨てちゃったのは、ママが悪いけどぉ……。  う、うぅ……。  分かったわよ! や、やればいいんでしょ、やれば!  でも、ホントは絶対にまずいことなんだからね!? ママ相手にえっちなことなんて……!  アンタが犯罪に走るよりはよっぽどマシだから、やるだけよ!  ほら、さっさと脱ぎなさい! ママ、言ったことはちゃんと守るわ!  アンタの性欲、ママが徹底的に発散させてあげる!

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