プロローグ
いらっしゃい。偉大なる魔法使い様の館へようこそ♪
ん?どうかした?巷で噂の天才魔法使いが、
私みたいな若くて見目麗しい美少女でびっくりしたかしら?
ふふ〜ん♪まあ良く言われる言葉だけど、悪い気はしないわね♪
いいのよ、もっと褒めたたえなさい♪
え?そこまで言ってない?何よ、なんか文句あんの!?
…ふん、それで?見たところ一般人みたいだけど、この私にいったい何の用?
特殊な魔法薬が必要?それとも誰かに呪いをかけたいとか?
…は?私の弟子になりたい、ですって?
アハハハ!何言ってんの!
私みたいな天才美少女魔法使いが、
アンタみたいな不細工な凡人なんかを弟子にするわけないでしょ!
お断りよ!さあ、帰った帰った!
…もうしつこいわね!そんなに頭下げてもだめ!ほら!出てけっての…
ん?どうしたの、変な声だして。
くすぐったかった?大げさねえ、ちょっと体に触っただけじゃない。
…ん?ちょっと待ちなさい。アンタもしかして、
極度にくすぐったがりだったりするわけ?
へ〜え…ほうほう…それはそれは…♪コホン!
気が変わったわ。そこまで言うなら一つテストをしてあげる。
アンタが私の弟子に相応しいかを判断する、魔法使いの素質があるかどうか試す弟子入り試験。
それにもしアンタが合格できたら、弟子にしてあげるわ。どう?
ふふ♪決まりね♪
いいわ。それじゃあ早速準備するから、アンタは奥の部屋で待ってなさいな。
テストの内容?そうねえ、とっても苦しくて辛い目にあってもらうわよ?
ひょっとして耐えきれずに死んじゃうかもね♪
ああ、ちなみに不合格だった場合、その場で私の魔法の実験台になってもらうから。
言っとくけど、もう取り消しはできないわよ?
この私をその気にさせた以上、覚悟して挑むことね♪
…ふふ♪本当は合格させるつもりなんかないんだけど♪
久しぶりにイジメ甲斐のありそうな玩具だもの。
たっぷり楽しませてもらおうかしらね♪