家でイチャイチャ
//部屋でまったりです。
//向かい合って
//↓【15】
【珠理奈】
「何時までいていいんです?」
【珠理奈】
「ずっとって、できるなら私だってそうしたいです」
【珠理奈】
「よかったら、終電の時間まで……いいですか?」
【珠理奈】
「くすっ、じゃあそれで」
【珠理奈】
「えっ、面白くなかったかって何がです?」
【珠理奈】
「ああ、途中で観るのをやめたのはですね、
続きを見に来る約束がしたかったんです」
【珠理奈】
「あは……素直に言ってみました」
【珠理奈】
「あとは、お話しとかもしたいなぁって」
【珠理奈】
「今日、彼氏の家でまったりできるって言ったら、
友達から散々いじられました」
【珠理奈】
「そういう話をいつもは聞くばっかりでしたし、
ピンとくることもなかったんですけど」
【珠理奈】
「なんとなく今は、実感してます」
【珠理奈】
「……あの……寄り添ってもいいです……?」
【珠理奈】
「そんな、ダメって言われたらじゃあ諦めます」
【珠理奈】
「……意地悪です」
【珠理奈】
「そこに座ったままでいてください」
//珠理奈が立ち上がって主人公に近づく
//そして後ろに座って、後ろからしがみつく状態です。
//最初は後頭部位置の声
//↓【5】
【珠理奈】
「おんぶされるとその……体重がバレちゃうので、
座ったままだったら、安心して後ろからしがみつけます」
【珠理奈】
「……広いですね、背中」
【珠理奈】
「顔が見えないって、それでいいんです」
【珠理奈】
「ずっとこうしたかったんです。
でもさすがに恥ずかしいですよね、これ」
【珠理奈】
「……だから、今は顔が見えなくてもいいんです」
【珠理奈】
「温かさが伝わってきます」
【珠理奈】
「彼氏って言うか、男の人とこういうのなんて、
子どもの頃にお父さんにおんぶしてもらった以来です」
【珠理奈】
「その頃と、嬉しさの質が違いますね」
【珠理奈】
「ドキドキ……してます?」
【珠理奈】
「……私も」
【珠理奈】
「後ろからあててるのよしてます」
【珠理奈】
「意地悪のお返しです」
【珠理奈】
「ぎゅ~っ」
【珠理奈】
「もどかしかったらごめんなさい。
でも時期が来たら、覚悟が出来たら――」
【珠理奈】
「――その時は、パジャマ持参でおじゃましますから」
【珠理奈】
「今の『そのときまで待ってる』って言い方、
すごく優しかったです」
//ここで右肩に顔を乗せます。
//せっかく耳元でのセリフになるので以降穏やかに話してください
//↓【3】
【珠理奈】
「……好きです」
【珠理奈】
「くすっ、恥ずかしっ」
【珠理奈】
「でもなんだろう……顔から火が出そうな感じなのに、
心がまるで穏やかです」
【珠理奈】
「幸せ……って感じです」
【珠理奈】
「ふふっ、一緒の気持ちなら嬉しい」
【珠理奈】
「んー、ちょっと前後に揺れると、
眠くなっちゃいますね」
【珠理奈】
「私はどこでも寝れますよ。
電車でもバスでも」
【珠理奈】
「起きるのは苦手でも、寝るのは得意です」
【珠理奈】
「あ……でも今は寝ませんよ?」
【珠理奈】
「こうして、彼氏成分をたっぷり充電してるんです」
【珠理奈】
「来週はすごく忙しいので、
もしかしたら会えないかもしれません」
【珠理奈】
「だから、充電なんです」
【珠理奈】
「あなたも充電なんですか?」
【珠理奈】
「じゃあ……ぎゅっ」
【珠理奈】
「くすっ、あててんのよ充電です」
【珠理奈】
「気に入ってるわけじゃないですよ?
まだ全然恥ずかしいままです」
【珠理奈】
「ただ、小学生の頃から、
おっきいのがコンプレックスだったので」
【珠理奈】
「あまりいいイメージを自分では持っていなかったんです」
【珠理奈】
「でも……おっきいのは好きなんですよね?」
【珠理奈】
「……私のだから好きって言葉、
嬉しくなっちゃうじゃないですか」
【珠理奈】
「道で女性とすれ違ったりして、
胸元に目がいったりします?」
【珠理奈】
「正直に答えてください」
【珠理奈】
「ふふっ、見事に正直ですね」
【珠理奈】
「んー、私は胸元のあいた服は着ないですね。
おっきさのせいで引っ張られてそうなることはありますけど」
【珠理奈】
「さっきも言ったとおり、コンプレックスだったから、
できれば隠したいって思ってました」
【珠理奈】
「サラシを巻く、まではいかないですけど、
そうしたいって気持ちはありましたね」
【珠理奈】
「でも今は、そのコンプレックスがふっとんじゃいました」
【珠理奈】
「友達から言われたんです。
珠理奈のはすっごい武器だよって」
【珠理奈】
「でも、我慢させてるって悪いことだと思ってます」
【珠理奈】
「くすっ、そう言ってくれると思ってました。
……やっぱり大好き」
【珠理奈】
「本当は、落ち着きとか余裕とか、
そういうので大人の女をアピールしたいんですけど」
【珠理奈】
「えっ、余裕あるように見えます……?」
【珠理奈】
「大胆なのは自覚あります。
だからなんです。こういうのはだめなのかなって」
【珠理奈】
「くっつかれるの、嫌いじゃないです?」
【珠理奈】
「……ずっとって言うなら、
ふふっ、時間までこうしてます」
【珠理奈】
「むしろ子どもっぽい?
しがみついてるからですか?」
【珠理奈】
「言われてみれば確かにそうですね」
【珠理奈】
「罪悪感湧いちゃってました」
【珠理奈】
「彼氏のいる友達がずっとイチャイチャしてるよって言ってたの、
今ならすごくわかります」
【珠理奈】
「さっきも言いましたけど、ずっとこうしていたいですから」
【珠理奈】
「あー、でもお疲れじゃないです?」
【珠理奈】
「じゃあお疲れの時は言ってくださいね。
肩もみとかしますので」
【珠理奈】
「すぐ手がつかれちゃうんですけど、
それでも頑張りますから」
【珠理奈】
「っと、ちょっとまってくださいね。
んしょ、っと」
//顔を右肩から左肩へ(左の耳元へ)
//↓【7】
【珠理奈】
「ちょっとお尻が痛くなっちゃいました。
なので、ぽじしょんちぇんじ」
【珠理奈】
「声に色気? あります? 本当に?」
【珠理奈】
「初めて言われました。
自覚無し」
【珠理奈】
「自分で聞こえる声と、
人が聞く私の声って、若干トーンが違うんですよね」
【珠理奈】
「ほら、録音すると違って聞こえるって」
【珠理奈】
「私は今まで、自分の声を録音して聞いたことがないので」
【珠理奈】
「……あはっ。
気に入ってもらえてるなら嬉しい」
【珠理奈】
「なんか今日は、新しいタイプの嬉しいがいっぱいです」
【珠理奈】
「んー……ぎゅっ」
【珠理奈】
「私なりのお礼です」
【珠理奈】
「だーめ、我慢っ」
【珠理奈】
「はむっ」
//くちびるで耳をはむっと
【珠理奈】
「そこに耳がありました。
だから思わず」
【珠理奈】
「小悪魔って何がですか?」
【珠理奈】
「……それはそうですね。
次もここへ来る約束はいっぱい欲しいです」
【珠理奈】
「……また、イチャイチャしたいです」
【珠理奈】
「よこしまですけど、力をもらえるんです。
また会える時まで頑張ろう、って」
【珠理奈】
「良い報告をするって宣言、
ちゃんと心に刻んでるんですよ」
【珠理奈】
「私があなたとイチャイチャする。
それで頑張れて、患者さんも喜ぶ」
【珠理奈】
「誰も困らないですよ?」
【珠理奈】
「ふふっ、だからぁ……いいんですっ」
【珠理奈】
「あー、でももうこんな時間かぁ。
早いなぁ、時間が過ぎるの」
【珠理奈】
「それだけ幸せな時間?
くすっ、そうですね」
【珠理奈】
「あー、でも私は粘ります。
朝の1分お布団から出ない粘りです」
【珠理奈】
「わかってもらえた」
【珠理奈】
「我ながらいい例えだったと思いました」
【珠理奈】
「……うん、ぎりぎりまで、こうしていたい……」
【珠理奈】
「……好き」
【珠理奈】
「くすっ、嬉しっ」
【珠理奈】
「私がちゃんと毎日をこなして、
もっともっと頑張って――」
【珠理奈】
「勉強とか全部ちゃんとできる様になったら――」
【珠理奈】
「……後ろからじゃなく前からしがみつきます」
【珠理奈】
「応援しててください。
私も応援します」
【珠理奈】
「はいっ、二人で頑張る、ですね」
【珠理奈】
「……じゃあ、あと30秒このまま」
【珠理奈】
「ぎゅーっ」
【珠理奈】
「なんでそんなにって、それはですね……」
【珠理奈】
「……あててるのよ。ふふっ」