家でイチャイチャ
//部屋です。主人公の左隣に舞結が座ってます。距離30cmくらい
//※くっついてはいないです。舞結の声は左側から聞こえる状況です。
【舞結】
「お弁当美味しかった?」
【舞結】
「うー、何度でも聞きたくなるんだもん……」
【舞結】
「本当に美味しかった?」
【舞結】
「あはっ。
じゃあ今度は別なの作るね」
【舞結】
「何がいい?
和洋中なんでもいいよ」
【舞結】
「いん? いんって何?」
【舞結】
「ああー、インドのいん!
しるしね。って、カレー?」
【舞結】
「素手で食べるのは食べに行くから、
普通のカレーでもいい?」
【舞結】
「うん、作れるよ。
任せて」
【舞結】
「そうだ、デザートあるんだから食べないと!」
【舞結】
「う、袋がちょっと遠かった……。
んしょ……っと」
//ここだけ、ちょっと声が離れます。
//SEガサゴソ。
//次のセリフから距離戻ります
【舞結】
「えへへ、お兄ちゃんは、プリン。
私は、レアチーズケーキ」
【舞結】
「でね、でね。
これ、どっちも食べたくない?」
【舞結】
「でしょ?
でもね、同じのだと1種類しか食べられないじゃん?」
【舞結】
「だから別々のにしたの。
あ、お兄ちゃんはプリンもレアチーズケーキもオッケー?」
【舞結】
「じゃあ~……ちょっと待ってね。
えっと、こうして……これくらい、かな……」
【舞結】
「はい、あーん」
【舞結】
「いいからっ!
遠慮するのも恥ずかしがるのも無しっ」
【舞結】
「ほぉら、あ~ん」
//かなり近づいてください。
【舞結】
「口開けて~
……はい、あ~ん」
【舞結】
「……んん~、どぉ?
美味しい?」
【舞結】
「じゃあ私も。
んん……んんんっ! 美味しいっ!」
【舞結】
「あ、お兄ちゃんのプリンも一口もらうね」
【舞結】
「え、待ってって何が?」
【舞結】
「わ、私も……?」
私はいいよぉ! 恥ずかしいから!」
【舞結】
「するのはいいの!
されるのはやばいの!」
【舞結】
「や、やばいの……」
【舞結】
「あーんって言われても……」
【舞結】
「……うぅ」
【舞結】
「ぁ、あ~ん……」
【舞結】
「んああっ、美味しいぃっ!」
【舞結】
「もう一口は、だ、大丈夫だからっ。
私は一口しかあげてないし!」
【舞結】
「うぅ、私がするだけだったのにぃ……」
【舞結】
「……くれるの?
もう一口?」
【舞結】
「……う、うん」
【舞結】
「……あーん」
【舞結】
「はう……美味しいけど恥ずかしい……」
【舞結】
「って、私も二口めあげるのっ。
はい、あーんしてっ」
【舞結】
「にーがーさーなーいー。
ほぉらっ、はい、あ~ん……」
【舞結】
「だ~め。
はい、あ~んして、お兄ちゃんっ」
//近づいてください。
【舞結】
「うふっ、可愛いっ」
【舞結】
「年上の人にあ~んするのってやばいね。
なんかすっごく満足」
【舞結】
「美味しいのも満足。うん」
【舞結】
「……こういうのしたかったんだ。
デザート準備しててよかった~」
【舞結】
「でもさすがにファミレスとかじゃできないでしょ?
ここでしか味わえない恋人気分」
【舞結】
「……こういうの、ほんと憧れてたんだ」
【舞結】
「並んで座ってるだけでも、
なんかそれっぽくて満足してたんだけどね」
【舞結】
「あはっ、一つ夢が叶っちゃった」
【舞結】
「って私、わがまま言っちゃってたよね。
今更だけど、ごめんね」
【舞結】
「可愛いわがままだからいいの?
可愛くないわがままってある?」
【舞結】
「――そっ、そんなこと言わないよ? 私。
いつでもどこでも、なんて」
【舞結】
「まあ、いつでもどこでも、
二人の世界には浸りたいって思うけど」
【舞結】
「ちゃんとわきまえてます。
うん、私いいこ」
【舞結】
「えへっ、自分で言っちゃった」
【舞結】
「……ありがとう。
お兄ちゃんにいいこって言われるとやっぱ嬉しい」
【舞結】
「あと、可愛いも嬉しい」
【舞結】
「えへへ……そうやってすぐ言ってくれるから嬉しい」
【舞結】
「……ねえ、肩に寄りかかってもいい?」
//ここから肩に頭を乗せて寄りかかる距離での会話です
【舞結】
「わ、意外とたくましい……」
【舞結】
「私重くない?」
【舞結】
「一般的な頭の重さくらいって言われても、
一般的な人間の頭の重さが分かんない」
【舞結】
「わ、そんなにあるの?」
【舞結】
「私おばかだから、からっぽなぶん軽いかも」
【舞結】
「えっ、いい重み?」
【舞結】
「……うん。
私もすごく近くにお兄ちゃんを感じてるよ」
【舞結】
「あ~あ、早く大人になりたいなぁ……」
【舞結】
「ほんと? 待ってくれるの?」
【舞結】
「お試し期間長いよね、それじゃあ」
【舞結】
「それでもいいって言ってくれるから、
やっぱり好きだなぁ」
【舞結】
「……あっ。
この単語、恥ずかしくなるから封印してたのに……」
【舞結】
「俺も……?
……ぬふっ」
【舞結】
「だめっ、嬉しさがこみあげてくるっ」
【舞結】
「……あったかいよね、お兄ちゃん」
【舞結】
「お腹いっぱいだから眠くなる……」
【舞結】
「あ、でもお泊りはまだだめかな」
【舞結】
「ほぉら、それそれっ!
その『わかってるよ』が優しすぎるんだってば」
【舞結】
「それできゅんきゅんくるんだから……」
【舞結】
「大人の余裕、おそるべし」
【舞結】
「あ、でも前に、お互いにって言ったでしょ?
だから甘えたいときは言ってね」
【舞結】
「何ができるかわからないけど、
できることなら私がお兄ちゃんにしてあげるから」
【舞結】
「その……え、えっちなことじゃなければ、
たぶん……大丈夫、だから……」
【舞結】
「お、大人の女性的な魅力は、
まだまだ磨いている最中だから……」
【舞結】
「じゃあどうなのかな……って、なにかして欲しいことあるの?」
【舞結】
「なんでもなくなーい。
なんか言いたそうだったもん」
【舞結】
「言ってみて言ってみて。
ほらほら、言うだけはタダだから」
【舞結】
「ダメなことなら、その……また今度ってことで」
【舞結】
「でも言わなきゃわからないでしょ?
だから言って。ね?」
【舞結】
「……膝枕?」
【舞結】
「…………う、うん。
大丈夫。それは許される範囲かな」
【舞結】
「あっ、でも私ふとももぱんぱんだから――」
//ちょっと距離開きます。それでも4~50cm程度
【舞結】
「って、もう体勢がすでに狙ってるぅ」
【舞結】
「せ、正座でいいかな。
ちょっと高いから横向きで――」
【舞結】
「こっ、こっちむきはダメっ!
それすっごいえっち! やばいやばいっ!」
【舞結】
「うー、わざとでしょ。
今一瞬、『ふふん』って顔が見えたもん」
【舞結】
「からかわれた~」
【舞結】
「……じゃあ、はい。
ど、どうぞ……」
//主人公が膝枕される。
//舞結の右側からそのまま横になるから、
//舞結の声は右耳から聞こえます。
【舞結】
「ど、どぉ……かな……?
お兄ちゃんはこれ、落ち着く?」
【舞結】
「それなら良かった。
私も役に立てた」
【舞結】
「えっ、私は?
……私もかな。なんか、落ち着く重みだと思う」
【舞結】
「さっきお兄ちゃんが言ってた、
一般的な人の頭の重さがわかった気がする」
【舞結】
「うん、痺れそうだったら言うね。
でもまだ大丈夫」
【舞結】
「いいよね、その気遣い。
ふふっ、さすがお兄ちゃん」
【舞結】
「でもこのままでいいの?
ほかに何かする?」
【舞結】
「って言ってはみたけどうーん、これじゃあ何もできないか」
【舞結】
「あ……手、繋いでもいい?」
【舞結】
「えへへ……ありがとう」
【舞結】
「うん、時間はもう少し大丈夫。
帰らなきゃいけない時間の電車は調べておいたの」
【舞結】
「コンビニに寄ったからちょっとアバウトだけど、
たぶんあと30分は大丈夫かな」
【舞結】
「……ごめんね。お泊りできなくって」
【舞結】
「その分、こうしていたい……かな。
お兄ちゃんが落ち着くなら」
【舞結】
「こっち向かないでいてくれる優しさが、
それはもうすごく伝わってきてるよ」
【舞結】
「いつもね。電話でもLINEでも、
会話が終わると寂しくなっちゃうんだよね」
【舞結】
「もっと話したいって思ってた」
【舞結】
「えへへ、同じなんだ。
やっぱり嬉しい」
【舞結】
「だから、一緒にいられる時間は、
目一杯大事にしたいなぁって」
【舞結】
「その……私はまだ学生だし、
できることは限られちゃうけど……」
【舞結】
「こうして膝枕とか手を繋ぐとかなら、
いっぱいできるから」
【舞結】
「あ……次に来た時は、私も膝枕いい?」
【舞結】
「してあげてるからかもしれないけど、
私もしてもらいたくなっちゃう」
【舞結】
「うん、それそれ。
ファミレスで他の人が食べてるの見ると陥るやつ」
【舞結】
「メニュー決めるの時間かかるんだよね。
全部ちょっとずつ食べたい」
【舞結】
「あ……膝枕しながらあーんしてってのはどう?」
【舞結】
「あう、確かにお行儀わるかった……」
【舞結】
「でもでも、誰もみてないし、特別な時間だし……」
【舞結】
「うんうん、それならいいでしょ?」
【舞結】
「ふふっ。
お兄ちゃん、ちょっとワルい顔してた」
【舞結】
「このー、ぷにっ」
【舞結】
「あー、ほっぺたぷにぷにだ~」
【舞結】
「うふっ、望んで無防備になったのは、
お兄ちゃんのほうだもーん」
【舞結】
「復讐はだーめ。起き上がるのは無しね。
時間までこうしてるのっ」
【舞結】
「まあいいやって、やけに素直~」
【舞結】
「え、次?
次……」
【舞結】
「あう、次は私が膝枕される番だった。
言い出しっぺだった……」
【舞結】
「つ、次来るときは、ボクシングの頭にはめるやつ持ってくるもん」
【舞結】
「そうだよね……高いよね、あれ。
うぅ……てっ、手加減を要求します!」
【舞結】
「私の時は、ほっぺより髪の毛撫でて欲しいかなぁ」
【舞結】
「だって、目一杯甘えてる体勢だし、
それならもう全力で甘えたいでしょ?」
【舞結】
「……約束だからね」
【舞結】
「お兄ちゃんが膝枕されてるときは、
今みたいに手を繋いでいたいかな……」
【舞結】
「いっぱい温もりが伝わってくるの、
すごい幸せに感じるんだよ」
【舞結】
「えへっ、私の彼氏~。
えいっ」
【舞結】
「ほんっと、ぷにぷに~」
【舞結】
「あっ、こっち向いちゃダメだってば!
顔のポジション、めっちゃストライクになるでしょっ!」
【舞結】
「……そういうのは、もっと後だから……」
【舞結】
「だ、ダメって言ってないってことは、
つまりはそういうことって察してくださいっ!」
【舞結】
「……ほらぁ、丁寧な言葉になっちゃった。
お兄ちゃんのせいだからねっ」
【舞結】
「ごめんは認めません」
【舞結】
「あっ、また言った。
なんでもって今言ったからね!」
【舞結】
「じゃあ早速――」
【舞結】
「……手、もっとぎゅってしてほしいかな」
【舞結】
「次会う時まで、しっかり蓄えておくの。
お兄ちゃん成分」
【舞結】
「……好きだよ、お兄ちゃん」
【舞結】
「うん、ありがとう。
えへっ……」
【舞結】
「ううん、まだ全然痺れてないよ」
【舞結】
「だから気にしないで、時間までこのまま」
【舞結】
「うん、ずっと膝枕したままでいたい。
いい?」
【舞結】
「……ありがとう、お兄ちゃん」