オープニング~囁きを感じながら、ゆっくり起きてくださいね
/タイトルコ-ル
【ノエル】
「うぃすぷ」
【ノエル】
「久しぶりの休日は、思い切りメイドに甘えてみるのはどうでしょうか、ご主人様?」
【ノエル】
「この一週間、多忙が続きましたからね。今日はたっぷりと、わたくしが癒して差し上げます。ふふ、して欲しいことがあったら、遠慮なく申し付けてください、ご主人様」
/以下本文
/小鳥のさえずり
/カーテンを開ける音
【ノエル】
「……あ、起こしてしまいましたか? ふふっ、おはようございます、ご主人様。ご気分の方はどうでしょうか?」
【ノエル】
「……とてもスッキリしてる? ふふ、それは良かったです。先日までは仕事の方が忙しかったですもんね。きっとぐっすり眠れたということです」
【ノエル】
「私も先ほどご主人様の寝顔を観察させて頂きましたが、それはもう、赤ん坊のように可愛らしい表情を浮かべておりました」
【ノエル】
「少しだけ、起こすかどうか迷ってしまったくらいです。……それだけ疲れていたということなんですね」
【ノエル】
「ですが、もう起きてしまったのであれば仕方ありません。早く着替えの方をお願いします。朝食の準備は既に……え?」
【ノエル】
「もう少しベッドの中にいたい? ふふ、子供みたいなワガママを言うんですね、面白い冗談です」
【ノエル】
「いけませんよ、ご主人様。いくら休日だからといって、威厳まで引っ込める必要はありません。いつも通り、シャキっとなさらないと……」
【ノエル】
「……あ、もう、目をつむってはいけません。二度寝なんてはしたない、ほら、早く起きてください」
【ノエル】
「……はぁ、もう仕方ありませんね。今日だけ、特別ですよ? ふふっ。もう少しだけ、ベッドの柔らかさ、温もりをお楽しみください。私の方も……」
/以下立ち位置:3
【ノエル】
「こうして、ご主人様に癒しを与えてあげます。ふふふっ……ほら、二度寝をすると決めたんですから、目を開けてはいけません」
【ノエル】
「まぶたを閉じて、ベッドの柔らかさ、温もりに集中してください。……どうですか? まだ抜けきっていない眠気が、復活してきた感じはありませんか?」
【ノエル】
「……え? 息がくすぐったくて、それどころじゃない? ふふっ、それは申し訳ありません。てっきりこうして寝かしつけられるのがお好きだと思いまして」
【ノエル】
「お邪魔なのであれば、離れた方がよろしいでしょうか? ゆっくりと眠らせてあげようと思ってこうしているのですが、ご主人様の命令とあれば仕方ありませんので」
【ノエル】
「どうします? ご主人様のお好きな形にするのが、メイドの務めです。なので、どうかご命令を、ご主人様」
【ノエル】
「……ふふっ、このままいて欲しいんですね。分かりました、ではご主人様が貴重な休日を、素敵に怠けられるよう、たくさん癒して差し上げますね」
【ノエル】
「では、先ほどと同じように、目を閉じてください。……はい、そうです。そしてそのまま……頭の中を空っぽにして頂けますか?」
【ノエル】
「ご就寝する時と同じように、何も考えず、ふわーっとした気分に心を委ねてください。……では、いきますよ?」
/吐息
【ノエル】
「ふぅぅぅ~~~……。あ、ふふ、モゾモゾしない。ジッとしててください。もう一度いきますよ? ふぅぅー……ふぅ、ふぅぅ~~~……」
【ノエル】
「ん……ふふ、どうですか? 私の吐息は。……ええ、先ほどくすぐったいと申しておりましたので」
【ノエル】
「くすぐったいとはつまり、気持ち良さの一面でございます。ですので、ご奉仕として何回でもご主人様のお耳をくすぐって差し上げます」
【ノエル】
「いきますよ? ふふ、頭の中を空っぽにして……私の吐息、味わってください。……ふぅ、ふぅ、ふぅぅぅぅぅ……ふぅぅ~~~……」
【ノエル】
「ふぅー……ふぅぅー……ふぅぅぅぅぅ~~~……。ん、ふぅぅぅぅ~……ふぅ~~~……はぁ、ん……ふっ、ふぅぅ~~……」
【ノエル】
「ん……どうですか? くすぐったいですか? わざと優しく息を吹き込んでみました。ふふっ……その顔を見ると、どうやら正解だったみたいですね」
【ノエル】
「……ん? もっとして欲しい……ですか? ふふ、ご主人様ったら、お休みの日は、少し甘えん坊さんになるんですね」
【ノエル】
「分かりました、では体の中に届くくらい、温かい吐息をご奉仕しますね。いきますよ……ふぅぅぅ~~~……ふぅ、ふぅぅぅぅ~~~~~~」
【ノエル】
「はぁん……ふぅぅぅぅぅ~~~~~。ん……ふぅぅぅ……はぁ、ふぅぅ、ふぅぅぅぅぅっ~~~」
【ノエル】
「ふー、ふー、ふーっ……ふぅぅぅぅぅぅぅぅ……。……ん、ふふっ、気持ち良さそうな顔、とても可愛らしいですね、ふふっ」
【ノエル】
「ではもう少しだけ……ふぅー、ふー、ん……ふぅぅぅ……ふぅぅ、はぁん……ふぅぅぅぅ~~~……ふぅぅぅぅぅ~~~……」
【ノエル】
「はい、ご奉仕はこれでおしまいです。……え? せめて反対側もして欲しい? ふふっ、いけませんよご主人様」
【ノエル】
「これ以上続けてしまうと……起きるどころではなくなってしまうでしょう? 知っているんですよ、今のご主人様……身体、熱くなっているんでしょう?」
【ノエル】
「ですからダメです。朝から激しい運動をしてしまうと、今日1日中、疲れてボーっとしてしまいますから」
【ノエル】
「もし続きをして欲しいのであれば、早く起きてください。休日には、休日らしい過ごし方があるのですから」
【ノエル】
「身体が疲れていることは百も承知ですが、これ以上怠惰に過ごすことは、メイドの私が許しません。ふふっ、でも、そうですね……」
【ノエル】
「もしご主人様が、すぐに起きてくれるのであれば……特別なご奉仕を用意して差し上げますわ……」
/耳元終わり
【ノエル】
「あ、ふふっ、やっと起きてくれましたね。ええ、よく頑張りました。では私は朝食を用意して参ります」
【ノエル】
「着替えの方が終わりましたら、リビングの方へどうぞ。……くれぐれも、二度寝は致しませんようお願いしますね」
【ノエル】
「もしそんなことをしてしまえば……特別なご奉仕ではなく、とっておきのお仕置きをしなければいけなくなりますよ? ふふっ」