Track 4

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エピローグ

;エピローグ 「(姉弟、家族、近親相姦……姉としてしっかりしなければいけない。そういう葛藤も昔はあった……今はもう、それもない)」 「(駄目な人間になってるなぁ、という自覚はある。理想的な姉として……家族として考えるならば、弟をきちんと止めるべきだし、自分から求めるなんて論外にも程がある……と、理屈は判ってる。ただ、理屈だけじゃ生きていけない)」 「(どんなに立派な理屈も、それらしい言葉も……好きな人に抱かれているという充足感の前ではどうでも良くなってしまう。最近じゃもしもこれを誰かに知られたら、色狂いと言われても仕方無いなぁ、なんて自虐するくらいだ)」 「(……とはいえ、もう後戻りは出来ない。弟と関係を持てなくなれば私はきっと泣いて、喚いて……それからどうなるかなんて、自分でも判らない。それくらいに弟に依存してしまっている……一応、年上として、姉として出来るだけ余裕があるように振る舞っているけど……どうだろう? 弟は全てを見透かして、その上で私を立ててくれてるんじゃないかと考えてしまうくらいだ)」 「(そして私はそれでも良いかな、なんて思ってしまうくらいには駄目な人間だ……とはいえ、自分から駄目な所を必要以上に見せる必要も無いだろう……それに弟との事もバレるよりはバレない方が良いに決まってる……だから今日も『いつも通り』に過ごそう)」 ;3秒程度間 ;両親が帰ってきて、両親と話しています。話しかける雰囲気で弟に対する話し方とは差別化してもらえればと思います。 「~~~~~~♪ ……あ、おかえりー……うん、もうちょっとかかるかも。夕飯の準備してたら、買い忘れあって……そうそう。それ買いに行ってたら夕飯作るの遅くなっちゃった……あははは、謝らないでよ。別にいつもしてる事だし、その分お休みの時は甘えさせて貰ってるしね……んー、部屋に居ると思うけど、もしかしたら寝ちゃってるかも? ご飯出来たら呼べば良いんじゃないかな?」 「ふふ、別に何もしてない訳じゃないって。買い物行ってきてくれたり、助かってるし……それに掃除や洗濯とかお願いしても、どうせ後でやり直す事になるだろうし……ふふ、そうそう。適材適所っていうし、お米とか飲み物とか、重い買い物に付き合ってくれてるだけで私としては大分助かってるから問題無いよ」 「今日は魚の煮付けと肉じゃがー……ん、もうすぐ出来るから……えと、どうしたの? ……へー、そうなんだ。うん……うん……じゃ、次の土日は居ないんだね……ふふ、別に平気だよ。でも、そうだなぁ……なら、食費ちょっと多めに貰っておいて良い? うん、たまには出前とか、そういうのも良いかなーって……ふふ、大丈夫。ちゃんと食べるように私が管理しとくから」 「うん、じゃあ土日の事、後で話しておかないとね……ふふ、そう? まぁ、たまには私も家事とかしないでだらーってしようかなぁ、って思ったから……今度のお休み、ちょっと楽しみだな、って……ふふ、うん。じゃあ、私呼んでくるから……戻ったらみんなでご飯にしようね、ふふ」 ;フェードアウト ;3秒程度 間

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