Chapter12:湯煙夫婦
Chapter12:湯煙夫婦
[11月下旬・家にて]
(バイトから疲れて帰ってくる主人公を家で出迎える朱音)
【正面・中距離】
あなた、お仕事お疲れ様。
ご飯にする?お風呂にする?
うふv……なんて。
ちょっと言ってみたかったの。新婚さんみたいで素敵じゃない?
あ、私って言うのはまだナシよ?
その選択肢は、結婚してからにとっておいてほしわ。
(主「じゃあお風呂で」)
お風呂ね。了解。
今日は少し寒かったから、風邪をひかないように、しっかり温まってきてね?
[しばらく後・浴室]
(お風呂の扉をノックする朱音)
【後ろやや右・中距離】
ねえ、あなた。少しいい?
その……よかったら、お背中……流させてもらえないかしら?
(主「本当に?」)
ええ、本気よ。
一緒に暮らすようになってもう2年目になるのだし……
夫婦としてそろそろ、そのくらいは許されるんじゃないかなって思ってたの。
でも、なかなか言い出す機会もなくて……
(タオルを渡すために扉を少しあけて手だけ入れる)
あ、えっと……(前を)隠す用のタオル……これ、はい……
まだ私には刺激が強いかなって思うし、(少々テンパってる様子で)
正式に結婚をしたわけではないし……
それに、あなたも、いきなりは恥ずかしいでしょう?
(主「まあ、少し恥ずかしいかも」)
えっと……準備できたら言ってね?
(主「……いいよ」)
【正面・中距離】
ええ……じゃあ、失礼します……
(高校時代の水着で入ってくる朱音)
えへへ……高校の時の水着……懐かしいでしょ。
って、プールを使った授業は男女別だったから、私の水着姿は見たことなかったかしら?
あなたと好き同士になれたのも寒くなってからだったし、見せる機会もなかったものね。えへへ。
(主「かわいい」)
もう、別に水着姿を褒めてもらうために着たのじゃないわよ?
えっと……じゃあ、向こう向いて?
【背後・近距離】
…………(主人公の背中を前に手が止まってしまう朱音)
そういえば、「背中を流す」って言うけれど、どうすればいいのかしら?
してあげるってことばかり考えていたおかげで、肝心の具体的な方法までは考えていなかったわ……
(主「普通に洗えばいいんじゃないの?」)
そ、そうね。じゃあ、普通に洗うわ……
えっと、じゃあボディソープを……
(ボディソープを手で泡立てる)
こうやって泡だてて……ん……
(そのまま素手で主人公の背中を洗おうとする朱音)
えっと、これであってるかしら?
(にゅるにゅると背中を洗う)
ん……ふ……なんだかぬるぬるでこそばゆいわね……
ん……どう……かしら?気持ち……いい……?
(主「あの、タオルを使ったほうがいいんじゃないかな……?」と、恥ずかしそうに)
(主人公の雰囲気をみて、自分のやってることが少々いかがわしいということを察した朱音)
え……?あ、ああ!そうよね!素手じゃなくて、ちゃんとタオルで洗わなくっちゃ綺麗にならないわよね!
あはは、あははは……
……わかってるなら先に言ってくれればよかったのに……
むぅ……あなた、意地悪だわ……
えっと、じゃあ改めて……
(ボディソープをタオルで泡立てる)
んしょ……んしょ……ん……っふ……
ん……このくらい泡だてばいいかしら?
私はいつもこのくらいで洗ってるから……えへへ……
(今度はタオルを使って背中を洗う朱音)
こそばゆくない?痛かったら言ってね?
(主人公の背中を洗いながら)
ん……ふ……
あなたの背中って大きいわね……
いつも一緒にいるけれど……直接肌を見ることはなかったから……
いつも私は、こんなに大きな背中で支えて貰っているのね。
(/主人公の背中を洗いながら)
んふ……なんだか愛おしいわ……(背中に体を寄せる朱音)
(朱音の体が当たったことに反応する主人公)
え?あっ……(察する朱音)
ごめんなさい。あまりぴっとりとくっつくのはよくないわよね。えへへ。
うふふ……顔を赤くしてるあなたって珍しい。
(主「後ろからわかるの?」)
お耳まで真っ赤だもの。後ろから見てても十分わかるわ。
(耳元へ。そのまま耳にキスをする)
【背後から左・耳元】
ぁぷ、ん……ちゅる……
あっ……背中ピクってなったわ……なんだかかわいい……
ん……ちゅ、ちゅる……ちゅ、ちゅぷ、ちゅる……
あなたのお耳にキスする度に、体が跳ねてる……
んちゅ……ちゅる、れる……あなた、背中だけじゃなくて、お耳も綺麗にしちゃう?
(主「えっと、じゃあちょっとだけ……」)
えへ……素直なあなたも素敵よ……ん……ちゅ、ちゅる……
れる、ぇる……ちゅ、ちゅむ……ちゅっぷ……
んは……はふ……ん……ぷちゅ……
お背中流すってしたことなくって、ちょっと緊張していたけれど……ぇる、れちゅ……ぁぷ、れりゅ……
お耳は時々……ちゅ、んぷ……してあげるものね……んちゅ、ぷちゅ……いつも通りって感じ……れる……
んちゅ、ちゅる……れる、ちゅ……ちゅる、れぇ……んぷ、ちゅ……れりゅ、ぁぷ、んちゅ……
(主「あの……そろそろ……」)
(「前」が隠せなさそうになってることに気づく朱音)
【背後・近距離】
ぁ……あの、えっと……
ん……なんだか趣旨とずれてしまったわね……あはは……
……お背中、もう十分かしら?
じゃあ、流すわね……
(洗面器に汲んだお湯で背中の泡を流す)
(主「ありがとう」)
えへへ……喜んでもらえて嬉しいわ。
……ねぇ、あなた。気持ちよかった……?
(主「とっても」)
うふふ、よかった。
あなたさえ良ければ、これからもしてあげたいなって思っているのだけど、どうかしら?
あ、もちろんお背中の話よ?お耳は……別にお風呂ですることでもないと思うし……
(主「だったら君にも」)
あ、いや、私のことはいいのよ。お気遣いなく……
(主「でも、こういうのはギブアンドテイクでしょ?」)
んぅ……でも、やっぱり恥ずかしい……
……うん、そうよね。私たち殆ど夫婦なんですもの。
今更そんなことで恥ずかしいなんて言ってられない、わよね。
…………でも……
もうちょっと心の準備ができてからで……お願いできるかしら?