B04_つめたいちゅー?
■黒トラック04「つめたいちゅー?」
[引き続き、ダイニング]
(↓新妻モード)
洗い物手伝ってくれてありがと。
おかげでいつもより早く終わったよ。
あなた、何か飲む?
(主「何があるのかな?」)
えと、サイダーと、牛乳と……
あと、淹れれば珈琲とか緑茶とかもあるけど……
「緑茶がいい」?
ふふ……あなたっておじいちゃんみたい。
(訝しげな顔をする主人公)
いや、変な意味じゃないんだよ。
うん、じゃあ今からお湯沸かすね。
(コンロに火をつける)
では、しばらくお待ちを~
えへへ……ね、あなた?
どうかな?今日の私、ちゃんとお嫁さんできてるかな?
「幸せすぎる」?うふふ……
うん、私も幸せだよ。
「こんなのが命令でよかったのか」って……
(↓通常モード)
こんなのって言うけどねぇ……こんなこと気軽に頼めないでしょ、普通?
だからこれもきっかけなの。
君と、もっともっと近く、仲良くなるための、ね。
いつぞやにすれ違ってた君と私が一つになれたのだって、このきっかけがあったからこそ、だし。
わかってる?これってただのごっこ遊びじゃないんだよ?
だってこんなの、もう……
あ、お湯沸いたみたい……
うん、お茶、淹れてくるね。
[しばらく後]
(↓新妻モード)
はいどうぞ、あなた。
熱々のお茶だよ~
あ、ほんとに熱いからやけどに注意してね?
それと、これ。
さっき言ってたデザートも持ってきたよ。
(主「これはアイス?」)
うん、アイスの木の実……的なやつかな?
なんと、これも自分で作って見ました!
(主「これって自分で作れるものなの?」)
ええへ~、見よう見まねっていうか、多分見た目くらいしか再現できてないとは思うけど……
でも、こっちはちゃんと試食済み。
味の保証はするよ~
どうぞどうぞ、食べてみて~?
美味しい?でしょ~
お菓子作りは私の得意分野だからね~
焼き菓子ばっかりじゃなくて、こういうのだって作れるんだよ?
私もひとつたーべよっと。
はぷ、んむ……
ん、やっぱり美味しいね~
はむ、あむ……れりゅ、ちゅぷ、んちゅ……
んふふふ……
……ね、あなた?
今、私の口元をじっと見てたでしょ?
(顔を赤らめる主人公)
あらあら、図星みたいだね~
あなた?私がなんでこんなアイスを作ったのか、実は気づいてるんじゃない?
あなたのことだから、気づけなくても思いついてる、かな?
えへ、恥ずかしがらなくていいよ……
はむ……
ほら、どうぞ。
一緒に……舐めよ?
(ふたりで一緒にアイスを舐める)
れりゅ、んりゅ、んちゅ、ん、はぷ、んみゅ……
これはオレンジ味……だね……
あなたのお口……暖かいのに、冷たい……
んぷ、ちゅ、ちゅるる……
(アイス溶ける)
ん~、飴とかと違ってすぐなくなっちゃうのが欠点、かな?
ほら……あむ。
(再びアイスを口に)
次はレモン味だよぉ……ん……
れる、れりゅ、んぷ、ちゅ、ちゅるる、ぷちゅ……
ちょっと酸っぱ目だから……んちゅ、じゅる……唾液が出ちゃう……ぢゅる、ちゅ……
れる、ぢゅ、んぢゅ……どんどん溢れてくる……ね……
これ、なんか好きかも……ん、ちゅる、んぷ……
ぢゅる、ちゅ、んぷ、ちゅるる、ん、れりゅ……
(またもアイスが溶けてなくなる)
ぷは……ぁ……
あなたのお口、冷たくなっちゃったね……
いいよ、そのままにしてて。
私が暖めてあげるから……んく、んく……(お茶を飲む)
(温かい舌でキス)
ほら、あなた……はぷ、んむ、ちゅ、ちゅるる……
暖かいでしょ……ちゅ、ちゅるる、んむ……
ふぇ?熱い?
そっか……あむ、んぷ、りゅ……お口の中冷え冷え……ちゅ、んちゅ、れりゅ……だったからね……
ちゅるる……ぷぇ……
(口を離し、またアイスを口に含む)
じゃあ今度はこっちを……あむ。
今度は桃の味のアイス……だよ……
ふゎ……舌が熱かったから、溶けちゃう……
あなたぁ……早く…………んちゅ、ちゅる、ちゅぷぷ……
えへへ……ちゅ、んぷ、くぷ……もう熱いのか冷たいのか……ちゅむ、ぢゅ、れりゅ……わかんないね……
それに……ちゅ……とっても甘い……甘いよ……
熱くて……冷たくて……甘酸っぱい……あなたとの……ちゅー……
幸せすぎて……私が溶けちゃいそう……だよぉ……
あぷ、んむ、ちゅる……おいしい……んちゅ……おいしいよぉ……
あなたのこと……れりゅ……食べちゃってるみたい……
大好き……大好きだよ……あなたぁ…………
(口を離す)
ぷは……はあ、はあ……
ちょっと息苦しくなっちゃった……かな?
やっぱりあれから何度か試したけど、一緒に味わうのって難しいね……
それに今日のは、いっぱいの感覚が襲ってくるみたいで……
ちょっとだけしびれちゃった……
えへへ……
残りは普通に食べる?
それとも……まだ一緒に食べたい?
(主「後者で」)
うふふ……そう言うと思った。
アイスはまだまだあるから、お腹が痛くならない程度に……
楽しみましょ?