W06_おやすみちゅー!
■白トラック06「おやすみちゅー!」
[引き続き、主人公の部屋]
(↓メイドさんモード)
はい、ベッドメイキング完了です。
といってもお布団の位置を整えただけなのですが……
ではこちらにどうぞ、ご主人様。
(主「添い寝をして欲しい」)
え……添い寝、ですか?
うう……別に構いません……けど……
さっき、最後のお願いって言ってませんでしたっけ?
「なんだか嫌そう」?
いえいえ、そういうことじゃないんですが……
ちょっと恥ずかしいですよぉ……
それにこのまま寝ちゃったら、この服、しわしわになっちゃう……
(主「これは君へのプレゼントなんだ」)
(↓通常モード)
え?この服、私にくれるの?
へえ……彼女にメイド服をプレゼントなんて……(照れ隠しに強気ぶってみる)
君、私を本当にメイドさんにするつもりなの……?
えへへ、なんてね。冗談だよ。
最初にこれを渡された時、とってもかわいい服だなぁって思ってたんだ。
なんだかすっごく作りもいいし……これ、高かったんじゃないの?
「お年玉貯金を使って買った」?
もう……バカ……
別に誕生日でもなんでもないのにこんなもの買っちゃって。
(主「でも喜んでもらえてるみたいでよかったよ」)
うん……ありがとう。
…………こんなにしてもらって、このままじゃ私の気が済まないから……
お望み通り……添い寝……してあげる……
(↓メイドさんモード)
では横、失礼しますね、ご主人様。
(布団に入る)
それで、私は何をすればいいんでしょう?
「何もしなくていい」?
分かりました。
では、ご主人様の手を握っててあげます。
ほら、手を貸してください……
えへへ、これ、恋人つなぎって言うんですよね。
暖かいですか?
そうですか、それはなによりです。
では、おやすみなさい、ご主人様……
素敵な夢を、見てください……
……………………
……………………
……………………
……………………
(↓通常モード)
……うん、ドキドキしちゃって眠れない……
(↓メイドさんモード)
……です。
ご主人様……早く眠ってくださいよ……
そうやってご主人様に話しかけられると、もっとドキドキしちゃいます……
「息が熱い」……?
もう……何言ってるんですか……v
おとなしく寝ててください……
(部屋のどこかからピピッという電子音が聞こえる)
ん?今の音はなんなんですか?
そっか、あの時計、日を跨ぐと音がなるんだ……
ということは……(嬉しそうに)
(↓通常モード)
えへへ、ぎゅーってしちゃおっと!(主人公に抱きつく)
「急に何を」って……
約束、忘れちゃった?
私が君のメイドさんになってあげるのは一日だけ……
ということは、日付が変わった今この瞬間より、私はいつもの私に戻っちゃうんだよ?
ねえねえ、私の演技、どうだったかな?
「上手だった」?そっか、よかった。
ホントはね?最初は嫌だったんだ。
なんだか、いかにも罰ゲームだなぁて感じで、負けを誇張されるみたいで……
でもね、メイドさんの服を着てご奉仕してあげて、君が喜んでくれてるなぁって感じてから、楽しくなっちゃった。
私って、そういう素質があるのかな?
えへへ、そんな不安そうな顔しなくても。
大丈夫、私は君だけのものだから。
だから君が望むのなら、また……してあげてもいいんだよ?
こんな可愛いメイドさんの服を着て、君のためにご奉仕してあげる。
うふふ……今度はやらしい顔になった……v
君はかわいいね……ちゅ、んちゅ……(軽くキスする)
でも、一歩引いたところから君を愛するの、ちょっと難しかったんだよ?
やっぱり、直接愛して、愛されるのが一番いい。
ね、添い寝して欲しいんだったよね。
いいよ、このまま朝までぎゅっとしててあげる。
これは『ご主人様からの命令』じゃなくって、『私がしてあげたいって思ってるから』なんだから。
また、きっかけを貰っちゃったのかな。
これでもっと君との距離が近くなったよ。
またひとつ、成長したって感じかな?
ふふ……それじゃあ寝ちゃおっか。
あ、もう一回手、繋ごっか……
私もそのほうが……安心するっていうか、落ち着くっていうか……
「最後に」……?
何の……んむ(急にキスをされる)
ちゅ、はむ、ちゅ、ちゅぷ、ちゅる……
ぷは……
もう、何度最後のお願いをすれば気が済むの……?
「今のはご主人様としてじゃなくって、自分自身のお願い」?
それ、さっき私が言ったののマネッコじゃないv
全く……今から寝ようって言ってるのに、もっとドキドキさせて眠らせないつもり?
そんな君には……はぷ。
んぷ、ちゅ、んちゅ、れりゅ、んりゅ……
んふふ……君もドキドキしてきた、でしょ?
これで……おあいこだよv
ね……最後に……
最後にもう一回だけ……キス、しよ……?
ん……んちゅ……
んぅ……大好き。
こうやって大好きな人と眠りにつくのって、こんなに幸せなんだね。
意識が落ちるその瞬間まで、きみを五感の全てで感じられる……
……幸せすぎて、明日から一人で眠るのが寂しくなっちゃうかも。
だから……また、一緒に寝てあげてもいいよ……?
あんまり外泊とかしてると両親からツッコまれちゃいそうだから、今日みたいに朝までってのは難しいかもしれないけど、
でも、お昼寝とか、ちょっとうとうとしたいなぁって時とか……
……ね?
(頷く主人公)
……えへ、ありがと。
もう君、ほとんど眠ってるでしょ?
ん……いいよ。
おやすみ。
おやすみ……なさい……
夢の中でも、一緒に……いようね……
くう……すぅ…………
※「きみのねがい」END