第9話「おふろのじかん」
■9「おふろのじかん」
ただいまー!
ふぅ、なんだか今日は疲れたね、お兄ちゃん。
うん、梨花、とっても楽しかった!
前よりもずっとずっと、恋人同士な雰囲気出てたと思うし~
でへへへ~
それに、こんな宝物も手に入れられたしねv
んぅ……でもやっぱりちょっと、これは恥ずかしい……な。
ちゅープリもいいけど、今度はちゃんと撮ろうね?
あ、でも1枚くらいはまたよろしくお願いします……
にひひ……
……お兄ちゃん。
ぎゅってしちゃう。
ううん、どうもしてないよ。
なんだか急に抱きつきたくなっただけ。
お兄ちゃんvお兄ちゃぁんv
くんくん……お兄ちゃんの汗の匂い、好き……
あ、いや、そういう意味で言ったんじゃないんだけど……
くんくん……すぅ~~……はぁ~~…………v
お兄ちゃんの背中にこうやって顔をうずめるの……好きかも……
そうだね、色んな所に行って楽しかった分、ちょっと汗かいちゃったし、
ご飯まで時間もあるだろうし、先にお風呂に入っちゃうのもありかも!
じゃあ行こっか。
…………
あ~……やっぱりバレちゃったかぁ。
いやぁ、デートに行っていっぱいラブラブしたどさくさに紛れて、一緒にお風呂に入れるかなぁって思ったんだけど……
だめかな?
えへへ、お兄ちゃんと一緒にお風呂だなんて、何年ぶりだろ?
覚えてる?
梨花はちょっとだけ覚えてるよ。
あの頃よりは……狭いね。
ううん、このくらい狭いほうがお兄ちゃんと密着できて、いいかも……
梨花、ずっとお兄ちゃんのこと好きだったんだ。
きっとお兄ちゃんの妹に生まれた瞬間から、この気持ちは変わってないのかなぁって。
……お兄ちゃんさ、梨花のこと、ホントはどう思ってるの?
ううん、冗談じゃない。真剣なお話だよ。
梨花ね、今日一日お兄ちゃんと改めてデートして、お兄ちゃんからの気持ちが前と違ってるのに気づいたの。
お兄ちゃんも、その……本気なのかなって。
お兄ちゃんも梨花のこと、好きになってくれてるのかなって。
うん、バレバレ。
だって梨花の好きな人のことだもん。
その人の気持ちに、気づけないわけ無いじゃん。
でも、ほんとでよかった。
だって、これだけ言って梨花の勘違いだったとしたら、そんなの悲しすぎるもん。
だからね、良かったって、嬉しいなって……
えへ、お兄ちゃーんv
あ、むこう向いちゃダメ~
ふふ……いいもん。
後ろから抱きついちゃう!
えーい!
お兄ちゃん……好き。
※好き……好き……好き…………すき……
ね、こっち向いて……
梨花の方見てよ……
「今はちょっと無理」……?
そっか……そうなんだ……v
うん、分かった。
梨花も子供じゃないから、聞き分けのないことは言わないよ。
その代わり……
後ろから好き勝手、しちゃう……
お兄ちゃん……おにいちゃん……
はぷ……
あはは、お兄ちゃんびくってした~
「あんまり体をくっつけるな」?
仕方ないよ、だって狭いんだもん。
ほーら、あんまり動くとお湯が溢れちゃうよ……
んむ、んむんぷ……はむ、ぁむ……れろ……
れろ、ぺろれる……んぷ、れちゅ、ちゅぷぷ……
ちゅぷ、ちゅ、じゅる、ちゅ、んぷ……
お風呂場だからかな……ちゅる、れりゅ……
体とか濡れてるから……お口の中がいつもより水分多めかも……
ちゅぷ、んりゅ、んぷ、ぁむ、じゅる、ちゅるる……
あぷ、んぷ……んふふv
お兄ちゃん、この前よりもびくびく激しくない?
「水気が多いのがいい」?、そっかぁ~
じゃあちょうど良かったね……ちゅぷぷ、んじゅる、ぢゅぷ……
んちゅ、ちゅぷ、んぷ……
おにいちゃ……ちゅる……もっとびくびく……ぢゅる、ちゅぷ……して?
はぷ、ん、んむ、んぢゅ、ちゅるる、んちゅ、ぷちゅ……
ちゅぷ、んじゅ、ぢゅ、ぢゅる、ちゅむ……
ぷぇ……はぁ、はぁ……
気持ちいいんだね、お兄ちゃん……かわいいよ……
今日も、いっぱい梨花の知らないお兄ちゃん、見つけられたよ。
プリで緊張しちゃうお兄ちゃん……
とってもいい匂いのするお兄ちゃん……
お風呂場でお耳にちゅーされるのが好きなお兄ちゃん……
これはちゃんとメモっておかなきゃね。
そうだ、じゃあこういうのはどう、かな?
お口にちょっとだけお湯を入れて……
はぷ、じゅる、ぢゅるるる……
……って、気持ちいい?
そっか~、だったらもっとしちゃおうね~
んじゅ、じゅる、ちゅるる、んぷ、んじゅ、じゅる、ちゅるる……
んぷ、ぷちゅ、ちゅる、ん、ぢゅ、ちゅぷ、んぷ、はぷ、んぢゅ……
お兄ちゃん、体震わせちゃって……かわいいんだぁ……
大好き……ちゅぷ、ぢゅる……だいしゅきらよぉ……ちゅぷ……
じゅる、ちゅ、んちゅぷ、れりゅ、ぢゅる……
んじゅぷ、ちゅぷ、ちゅぷ、ぢゅ、ぢゅる、んちゅ、ちゅぱちゅぷ、んちゅうぅ……
ぷはぁ……はぁ……はぁ……
……梨花ね、梨花ね?
本当に幸せものだなって思うの。
こんなに大好きな人が近くにいて、それがお兄ちゃんで。
だって友達よりも、お父さんやお母さんよりも、誰よりも近くで、一緒に居る人なんだもん。
梨花達、兄妹でよかったね。
兄と妹、確かに法律では結婚して夫婦になることはできないけど、
そんな元は赤の他人同士の関係性よりも、ずっとずっと強い絆で、生まれた時から結ばれてるんだよ?
………………
だから……
だからこれからも……梨花を……大事にして……
して、ください……
……ありがと。
…………んもう、なんでこんな湿っぽくなっちゃうかなぁ……
ぐすん……
ふぇ?梨花、泣いてなんてないよ?
あ~もう!こんな時だけこっち向かないでいいから!
お兄ちゃんはじっと、梨花にお耳ちゅーされてればいいの!
はぷ、じゅる、ちゅぷ、んぷ、ちゅる、ちゅ……
んちゅ、んぁ、ちゅるる、れりゅ、ちゅぷ、ちゅる、んぷ……
はむ、ちゅむ、ぢゅぷ、んちゅ、ちゅ、んぢゅ、、んむ、ちゅぷ……
つぷ、んぢゅ、くぷ、ちゅ、ぢゅる、ちゅぷ、ちゅ、んぷ……
ねえ……じゅる、ちゅ……おにいちゃ……
いいん……ぢゅる、んむ……でしょ……?
だったらぁ……はぷ、ちゅ、ぢゅぷ、ちゅ……好きってぇ……んちゅ、ちゅ、れりゅ……
言って、欲しいなぁ……んぷ、ぁむ、んぷ……って……
ね?言って?じゅる、ちゅ、ちゅぷ……いっぱい、言って欲しい……
ちゅ、ぢゅる……えへへ、嬉しいよ、お兄ちゃん……んぷ、ちゅ……
れりゅ、んぢゅ……お兄ちゃん、梨花も……じゅ、ちゅぷ、ちゅるる……
梨花も、好き……ちゅ、ちゅぷ……好きだよ、お兄ちゃん……
ちゅぷ、んりゅ……好き……ちゅ……しゅき……ちゅむ、ぢゅる……
しゅきだよ……んぷ、ちゅ……おにいちゃ……らいしゅき……んちゅ、はぷ、れりゅ……
んちゅ、ちゅる、んぷ……好き……ぢゅぷ、ちゅ……好きらよ……んぷ、ちゅる
お兄ちゃん……好き……んちゅ、ちゅる……しゅき……ちゅる、ぢゅ、りゅぷ……
ん……!
ぷはぁ……はぁ、はぁ……
なんだか頭がぽーってしてきちゃう……
それにすっごくドキドキしてる……
ねえ、お兄ちゃん……梨花、どうしちゃったんだろ……
お兄ちゃんが好きすぎて、おかしくなっちゃったのかな……?
ふぇ?「のぼせてるだけ」?
あ、そっか……言われてみればそんな気もする……かも。
じゃあ梨花は先に上がるね……
おっと……
うん、大丈夫……
あ、お母さんにはお兄ちゃんは梨花と入れ替わりに入ったって伝えておくから。
あんまり長風呂しちゃダメだよ?
梨花みたいにのぼせちゃうと危ないし、ね。