オープニング~君だけにお願いがあるんだけど……
/SE:下校
/最初、遠くから近づいてくる感じ
/以下、紗凪の立ち位置:15 左側で普通に会話
【紗凪】
「あ……おーい、ちょっと待ってー。……ふぅ、ねえねえ、確か途中まで、帰り道一緒だったよね? あは、一緒に帰ろうよ」
【紗凪】
「こうやって学校から一緒に帰るのって……初めてだっけ? ……あ、集団下校の時に1回だけあったか、そっかそっか」
【紗凪】
「君んちって、確かほら……スーパーの角を左に曲がっていった先だよね? あたしは逆、右に曲がって、そのまま真っ直ぐ行ったところなんだー」
【紗凪】
「そこに小さい温泉があって、そこがあたしの家なんだー。……え、知ってたの? ……あ、何度か来たことある?」
【紗凪】
「えーそうだったのー、言ってくれてもいいじゃーん。せっかく同級生が来てくれたんだし、サービスしてあげたのにー」
【紗凪】
「その時は誰と来たの? ……お父さんと? ふーんそうなんだー。あははっ、今度来るときは教えてね? あまーいコーヒー牛乳おごってあげるー、ふふっ」
【紗凪】
「それにしてもさー、さっきの氷鬼ごっこ楽しかったねー。クラス全員参加で、学校の敷地ぜーんぶ使って、あたしもうヘトヘトだよー」
【紗凪】
「後半はもうずーっと隠れっぱなしだったもん。……あは、だよね、何回目かの時、君鬼やってたもんねー」
【紗凪】
「あたしのこと見つけられなかったでしょー。どこに隠れてたか分かるー? ……体育倉庫の裏? ぶっぶー、ざんねーん」
【紗凪】
「正解はー、体育館の裏でしたー。惜しかったねー。ほら、体育館のところって、ちょっと茂みがあるでしょ? そこでユウミちゃんやサクラちゃんと一緒に隠れてたんだー」
【紗凪】
「ふふっ、惜しかったねー。また明日リベンジする? いいよー、じゃあ同じメンバーでもう1回ってことで」
【紗凪】
「お昼休みになったら、一緒にみんなのこと誘おうね。……え? どうしたの? ……うん、私は大丈夫だよ、鬼ごっこ楽しいし」
【紗凪】
「……ううん、風邪なんてひいてないけど、どうして? ……顔が赤い? あ、あれ? うそー本当に?」
【紗凪】
「あ、あはは……ううん、全然平気だよ? 熱っぽくもないし、鼻も詰まってないあKら大丈夫。ふふ、心配してくれてありがと」
【紗凪】
「……え? あは、もう気にし過ぎだってー。大丈夫、風邪だったら学校休むし。……そ、そんなことよりも」
【紗凪】
「あたしもさっきからちょっと気になってたんだけど……君の服、結構汚れてない? そっち側とか特に……」
【紗凪】
「ほら、そっちの太ももとか……あ、鬼ごっこしてる時に転んじゃったの? あらら、大変……あ、お尻も?」
【紗凪】
「あちゃー本当だ、泥がべっとりついてるー。それ大丈夫? 親に怒られたりしない? ……あ、いつもことだから平気? それならいいけど……」
【紗凪】
「でも、それだけ汚れてると、体の方もベタベタしてるんじゃない? ……あーやっぱり。気持ち悪かったりしない?」
【紗凪】
「……あのさ、もし良かったら、うちの温泉に来ない? 家に帰る前に、ちょっと体洗った方がいいと思うよ?」
【紗凪】
「え、お金? ううん、取らないよー。クラスメイトってことで、大サービスしてあげるー」
【紗凪】
「うちの温泉のお湯は、疲労回復にも効果があるから、きーっとすっきりすると思うよ? だからね? 行こ、行こ?」
【紗凪】
「ほら、こっちこっち。……君の身体心を、いーっぱい癒してあげる、あはっ」
;時間経過
;SE:ドア開閉音(ガラガラって感じの)
【紗凪】
「お姉ちゃんただいまー」
/以下、葉凪の立ち位置:9 右側で普通に会話
【葉凪】
「はーいお帰りー……あれ? その子は……紗凪のお友達?」
【紗凪】
「うん、学校のクラスメイトー。鬼ごっこして汚れちゃったから、うちの温泉に案内したのー」
/なるほどーから近づく
/以下、葉凪の立ち位置:1 正面で会話
【葉凪】
「あーなるほどー、ふふっ。こんにちはー僕ちゃん。いつも紗凪と仲良くしてくれてありがとー。ふふ」
【葉凪】
「あ、そうそう。この子、学校では大丈夫? 最近怒りっぽくなってない? 実はね、ついこの前はつじょ――」
【紗凪】
「ちょ、ちょっとお姉ちゃん! そういうの言わなくていいから!」
【葉凪】
「あれ? そういうつもりでこの子を誘ったんじゃないの?」
【紗凪】
「そ、それは……その……そうなんだけど……! い、今はまだ言わなくても……」
【葉凪】
「なによーそんな恥ずかしがることじゃないのに。さっさと教えといた方が、この後楽になるわよ?」
【葉凪】
「それにこうして温泉に誘ったってことは……紗凪だってそういうつもりなんでしょ? ふふっ……」
【紗凪】
「あ、うっ……それは、そう……だけど……」
【葉凪】
「あは、まぁ私も同じこと経験してるから、その気持ちは分かるけどねー。ま、いいや、それで僕ちゃんはお風呂に入るんだよね?」
【葉凪】
「さっきお湯を張り終えたばかりだから、入っちゃっていいわよ? ふふ、というわけで、一番風呂ご案内しまーっす」
【紗凪】
「……こんなお姉ちゃんでごめんね? と、とりあえずお風呂ではゆっくりしていいから」
【紗凪】
「あ、あと……くれぐれも急いじゃダメだよ? ちゃんと肩まで浸かって、100……じゃなくて、1000秒くらい数えるまで出ちゃダメなんだから」
【紗凪】
「え? 長すぎる? あ、あはは、そうかな。私はいつもこれくらいだけど……と、とにかく、ゆっくりお風呂に入ることっ、それがここの温泉のルールなんだから」
【紗凪】
「というわけで、男湯はあっち。……ふふ、ちゃんとシャワー浴びてから湯船に入らないとダメだよ? そうしないと……ま、まぁいいや、とにかくよろしくっ」