Track 1

導入

(水槽のコポコポ、チャプチャプ音)  こ・ん・に・ち・はっ・・・それともこんばんはかしら?  うふふふ・・・驚かせちゃったかなぁ?  あ、そのままでいいのよ。  そう、そのまま、楽な姿勢のままでいいのよ・・・水の音とか聴いていると気持ちいいのよね。  特に夏なんか、風鈴の音とか、水の流れる音とかに耳を澄ませていると、それだけで涼しい感覚を思い出して・・・。  気持ち暑さも和らぐのよね。  ぼーっと水槽なんかを眺めながら、水の音を聴いている・・・ううん、聞き流すだけでも心が涼しくなるの。  湧き上がる泡、揺れる水草、きらめく水面、水しぶき・・・。  そんな風に水槽見つめながら、水の音を聴く。  思わず息をほゎーっと吐き出して、力を抜いてしまう。  まさに癒されるって感じがして素敵よね。  もちろん、水槽の中身はそれだけじゃなくて、何か生き物がいたほうが見てて楽しいでしょう?  私が好きなのは海月。  波間にゆらゆら漂って、力をだらーんと抜いて水の中に脚を広げてる。  見るだけで、思い浮かべるだけで、何か癒される感じがするの。  肩の力が抜けるっていうか、気持ちよさに共感しちゃうというか、全身でリラックスしてそうな海月の様子は、見てるだけでこっちもリラックスできでしょう?  ゆらゆら。  ふわふわ。  と~っても、リラックス。  ただぼーっと眺めているだけでリラックス。  水の音を聴いているだけでも・・・ね?  ほら、水面をゆらゆら漂う海月。  水の動きと、揺れる海月、そして水の音。  ゆっくり広がる水の世界。  まるで自分が水に揺られてるようね。 (こっから徐々に波の音にチェンジ)  水の世界が広がれば、あなたの感覚も広がっていって、おおきな水槽に意識が溶けていくみたい。  あなたの感覚が・・・意識が解けて広がれば、もうそこはせまい世界の中ではなくて、広い広い大海原のよう  水槽に溶けた意識には、狭かった水槽の中がまるで大海原に感じたり。  はねる水音が、まるで波の音に変わったりしていくの。  そう、それはまるで小さな海のよう。  海岸に打ち寄せる波が、あなたの感覚を少しづつ広い世界に誘って行くわ。  これは水のリズム、海のリズム。  このリズムにあなたのリズムを合わせれば、もっと深い気持ちのいいところに入っていけるわ  海の音にシンクロして、水の世界に同化すれば、もっともっと深いリラックスの世界に沈んでいける準備ができるの。  海の音、波の音にあわせて呼吸をしてみて、波が打ち寄せるタイミングで吸って・・・  波が引くタイミングで吐いて・・・  深呼吸ほど深くなく ていいのよ、かるく、気楽に波にあわせた呼吸。  ゆっくりと無理の無い呼吸。  気持ちのいい呼吸。  すって~  はいて~  打寄せる波(すって~)  海に帰る波(はいて~)  波の音にあわせて(すって~)  呼吸をするの(はいて~)  波の音海の音(すって~)  あなたのリズムをあわせる(はいて~)  大きな波小さな波(すって~)  激しい波緩やかな波(はいて~)  波を受け止めて(すって~)  そして解き放つ(はいて~)  波に身を任せて(すって~)  波に引き込まれる(はいて~) (波の音をリミックス?)  波乗リズムに引き込まれて、ゆっくりと深いところへ・・・あなたの感覚は、魂は、海と同化しながらどんどん深く入っていくの。  それはとてもとても幸せなこと、気持ちのいい事よ。  もう身体がゆれているのか、感覚が揺れているのか、心が揺れているのか、世界が揺れているのかも解らなくなってしまうの。 (だんだん浜辺の音がフィードアウトしていって、沖の波の音にチェンジ)  海に同化して、海に抱かれてまま、あなたの呼吸は静かな波に同化していくわ。  そう、静かな、ゆったりとした・・・あなたの楽なリズムに変わっていくの。  あなたの楽な呼吸のリズムに。