Track5・ゲームセンターと言う名の戦場
■5
[夜、近所の繁華街とか商店街のハンバーガー屋]
《環境・ファストフード屋》
《ハンバーガーを食べてる時・包み紙のワックスペーパーっぽい音》
(カウンター席、隣同士で食事してるふたり)
【右側・近距離】
はむはむ……んむ……んむ……んむ……(幸せそうにハンバーガーを頬張るナノ)
んきゅっ……(飲み込む)
ふはー。やっぱりここのハンバーガーは美味しいね。
(喋ってるナノの方を振り向く主人公)
【正面右寄り・近距離】
ベーコンチーズウサッパー(ワッパー=バーガーキングのもじり)のオールヘビー(トッピング増量)は鉄板……はむ、むぎゅむぎゅ……んふふふ……
あ、お兄さんのチキンナゲット、ソース違うんだ。僕のも取っていいから、ちょっと頂戴?
(主「いいよ」)
えへへ、ありがと。
(主人公のナゲットソースを付けて食べる)
あむ、んむ……んむんむ……
ん~、このソースおいしいね。僕はいつものにしちゃったんだけど、そっちにしても良かったかな。
二人で来ると、分けあえるからいいよね。半分こにしても倍の種類食べられるし。
(主「ソースついてるよ」)
え?ソース?どこどこ?
(主「じっとしてて……」)
【左側・至近距離】
あっ、んっ…………
(ナノの頬についたソースを舐めとる主人公)
【正面・近距離】
ん~……もう、お兄さん。急に舐められたらびっくりするよ……
へへ……美味しかった?僕のほっぺた。
お兄さんも結構好きだよね、こういうの。
(特に意味もなく主人公の頬を舐めるナノ)
【右側・至近距離】
僕も……んむ、ちゅ……れる、れる……
お兄さんのほっぺ、ぺろぺろしちゃお~……んちゅ……(離れ際、頬にキス)
(元の位置に戻る)
【正面・近距離】
へへ、なーんて。 ごちそうさまでした。
(主「お腹いっぱいになった?」)
うん、もうお腹いっぱい……コーラもLサイズだったしね。
(ナノのお腹に触れる主人公)
あぅっ……んっ……お兄さ、んっ……くすぐったいよ……
もう、お店の中なのに変な声出ちゃうって。
(主「ナノのお腹、ぽっこりしてる」)
んむぅ……だってそこは……食べたら胃が膨れるのは当然……
お兄さん、今日はちょっと変態さんだね。
いいけど、そろそろ次行かないと遅くなるよ?
(主「それもそっか」)
へへ……それじゃさ、次はゲームセンター行こうよ。
やってる音ゲーのアプデが来てたはずだし、せっかく出て来てるんだから、ちょっとだけ触っておきたいなって。
(主「よし、じゃあ行こう」)
うん、それじゃ片付けて、れっつごー!
[ちょっと後、近くにあるいつものゲーセン]
《環境・ゲームセンターの音ゲーコーナー》
(難関曲に挑戦してお疲れのナノ)
【正面・中距離】
ふぅ……やっぱりこの曲は難しいね……また逆ボ(逆ボーダーの略・音ゲー用語)……
(後ろで待ってた主人公)
【正面・近距離】
あ、お兄さん。待っててくれたんだ。
(主「まだやる?」)
んー、今日はもういいかな。色々やって腕が疲れてきちゃったし。
(「わ、ほんとだ」とか言いながらナノの前腕を揉む主人公)
んふ……お兄さん、それマッサージのつもり?
腕、くすぐったい……んっ……でもちょっと気持ちいいかも……
んふぅ、ふへ……うん、よくなった気がする。
じゃあもう一クレ……って言いたいとこだけど、あんまり長居するとお菓子屋さん閉まっちゃうよね。
あのお店、品揃えいいから見てるだけでも楽しいし。
じゃあ、そろそろ出よっか。
(店の出口に向かって歩き出すふたり)
(クレーンゲームの景品に目を奪われる主人公)
ん、どうしたの、お兄さん。
あー、あのUFOキャッチャーのぬいぐるみ……
(主「うん、あれかわいいなって思って」)
うん、かわいいよね。黒猫もちもちクッション。
お兄さんって猫のグッズ好きだね~
(主人公にいいとこ見せようと画策するナノ)
……あの子、連れて帰ろっか。
(財布を確認する)
えっと……あ、500円あるね。
三回あれば大丈夫、だと思う。鬼畜な確率機じゃなければ。
【右側・近距離】
ふふ……僕が腕前、見せてあげる。
《ゲーム機にお金を入れる+クレーンゲームを操作する(うまい具合に)》
(お金を入れてスティックを操作するナノ・一回目)
(解説するような口調で)
こういうのはね、まず一回目でクレーンの特性を見るんだよ。
どこまで下がるかとか、どのくらいの力で持ち上げるかとか……
(持ち上げるのに成功するが、そのまま落下する景品)
あ、これ一番上で緩くなるパターンのやつだ。
ふーん…………ってことは……
(同・二回目)
重心をちょっとずらして……このあたりで……
(いい感じの位置に動かして見事にぬいぐるみをゲットするナノ)
へへ。やった。
(主「ナノはこういうの得意だよね」)
【正面・近距離】
うん。ちゃんと掴むタイプのクレーンは好きだよ。
逆に、引っ掛けてちょこっとずつずらしたり、全然別のゲームをさせるのはあんまり好きじゃないかな。
(取り出し口から景品を出し、主人公に差し出す)
【正面・足元】(眼の前でしゃがんでる感じ)
んしょっと。
【正面・近距離】
はい、どうぞ。お兄さんにあげるよ。
(主「ありがと、ナノ」)
えへ……どういたしまして。
あ、残りの一回はお兄さんがやってみていいよ。
それとも、別の景品狙って見る?
(主「ナノはなにか欲しいのある?」)
え、僕?
うーん、そうだね……
じゃあ、あっちのペンギンのぬいぐるみにしようかな。
(主「よし、まかせとけ」)
んふふ……頑張ってね、お兄さんv