Track 6

⑥刷り込みの眼差し

【シーナ】 休憩中はいつもここにいるのね・・ここ、座らせてもらうわよ 昨日は激しかったわねえ・・まさか8回も・・なんて・・ クスクス・・ごめんなさい、気にすることなんて無いのよ でもあなた、私のお尻から顔を離そうとしないんですもの、 あれを見てあなたの性癖、確信したわ 今度の訓練は・・んー、そうね・・やっぱり精神的な訓練を中心に行くわ そこを克服しないとどうにもならないんですもの それと・・あなたってホントにエッチな人だから、 それが外部の人間に伝わったら大変よ? 操縦の腕は確かなのは私だけじゃなく、 上の人間も認めている事なんだもの このまま弱点を曝け出すようじゃ勿体ないわ・・ ま、ちゃんと勉強もしているようだし 他の事であなたを怒るつもりなんか無いわよ ただただ、その精神的な弱さを克服して欲しいなって思ってるだけ 今は激しい戦いが無いからまだいいけど・・ はぁ・・・・ 一気に駆り出される事になったらいきなり激戦の地で実戦! ・・なんて事もあり得る話よ ・・・あ!そうだ、ごめんなさい・・言い忘れてたわ あのね、テストの日が決まったのよ 今日から丁度一週間後ですって 正直今までの事から言って、 上が決めるには随分早い指示だと思うけど・・ それだけ君には期待してるって事かしらね もしくは・・今いるパイロットじゃ不満なのかも フフフ・・ま、いいわ また訓練を始める時にはアナウンスで呼ぶから、 その時は何をしててもこちらを優先しなさいね 上からはそう指示されてるんですから 私はちょっとこれから大事な会議に出るから、 また後でね・・・それじゃあ・・ 【ライラ】 シーナ様・・・移動中失礼します お話が・・・ 【シーナ】 何?ライラ・・あの子の事? 【ライラ】 はい、もはやシーナ様に骨抜きかと思われますが、 まだ不十分な所があるかと・・・ 【シーナ】 いいわよ、言ってみなさい 【ライラ】 簡潔に申し上げますと、餌を与え過ぎかと・・ 餌を与えなくても男は勝手に自滅します つまり何日か放置しても良いかと・・・ 【シーナ】 言っている事は分かるわ、 でも、このまま沼に引きずり込むようにするだけで落とせると思うけど・・ 【ライラ】 念には念を入れましょう ・・・シーナ様は三日ほどあのパイロット候補生に会わないようにして頂きたいのです その間、私が手を入れます・・・ 奴の思考を惑わし、正常な判断が出来ないように シーナ様以外の女に対して恋愛感情を植え付けるのもいい手かと・・ 【シーナ】 フフフ・・・いいわ、分かった ライラがそこまで言うんですもの、きっと確実に落とせるんでしょうね 【ライラ】 はい、必ずやあの候補生を無能にして差し上げます ディースト家の名を汚そうとするものは私が排除しますので、ご安心を・・・・