Track1 ひよの足踏みマッサージ
;////////
;Track1 ひよの足踏みマッサージ
;////////
;環境音 竹やぶ内の建物の中(ドア開)。雨音
;13 マイクに背中
「今日もおむかえ、おつかれさんのし。
雨、強ぉなってきとるさけ、
帰りの運転、気ぃつけてなー?」
「ん。さわちゃんも、またあした。
ほんなら気ぃつけておかえりなー。
はいはい。ばいばーい……(呼吸音)……ふぅ」
;SE ドア閉め
;環境音 Vol↓
;13 通常
「あいやんもおつかれさまー。
わ、お片付けもーおわっちょる」
;ひよが13→5で、あいやんも180度振り返る。ので、;1
;*おかはん=お母さん
「さわちゃんのおかはん、ええひとやけど、お話ちとかいながくてなー。
あいやん一人にお片付けさせることになってしもーて、わるかったのし」
「ほぇ?
『今日はあやかしのこが多かったから片付けも楽だった』って――
あー、ゆーたらそげかもなー」
「あやかしのおちびはんたちは、お外あそびが好きやけんなー。
人間のおちびはんたちみたく、おもちゃや積み木、あれこれぽいぽいせんもんなぁ」
「ゆーか、託児所。思とったよりしんどいなぁ。
おちびはんたちにお歌とーておひるねさせて、
おやつを食べておちんぎんもらえる……なぁんて甘いもんとはちごたなぁ」
「おちびはんたちと来たら、もぉ。
泣くわ騒ぐわ熱だすわ、
吐くわ転ぶわ怪我するわ、
おもらしするわちょろちょろ勝手にどっかに行くわでほんまにもお!
えらい手ぇかかるもんやさけ」
「おかげでひよ、お仕事の間はちとかいもやすまれへん……
ゆーか、あいやんがいっしょにしてくれひんかったら、きっともう、最初の一日で投げ出して逃げ出してしもーちょったと思うのし」
「……あんな? ひよな?
あいやんがおってくれたから、お仕事つづけられたのし。
ほんま、ありがとぉな、あいやん」
「それにな? えへへー。
おちびはんたち、かわええとこもあるしなー。
ひよのおうたのこと大好きやし、
ゆーたら、ひよのこともあいやんのことも大好きやんなぁ」
「あいやん、今日も大人気だったなぁ。
『高い高いして』やら『飛行機して』やら、おんぶしてやらだっこしてやら――って!」
;ええっとできょろきょろ
「あいやん今日、一日動きどおしやんなぁ。
その上にあとかたづけもぜぇんぶ……やし。
……(呼吸音)……ん。ほんななら?
あいやん……ええっと――あ!」
;1→16 背中向け
「ん、ここここ。ここがええのし。
体操用のマットを……よいしょっ、<SE マット広げる>
――ん!」
:16 通常
「あいやんあいやん! ここここ!
ここに来てごろーんってしてな?」
;1
「あ、逆、逆。
おなかが床で、おせなが天井でごろんして?」
;5
「そーそー、手も足も、あんばいよーして、
力入れんでのばしといてなー」
「ほんならな?
ひよ、あいやんに、ふみふみマッサージしてあげるのし」
「いまからひよ、あいやんの体の上に立つさけな?
重かったり痛かったりしたら、すぐに言うてな?」
「ん……(呼吸音)――まずは、右足……
<背中に乗る>」
「どおお? あいやん?
え、『全然重くも痛くもない』のし?
ほんならな、両方の足でのるさけ――(呼吸音)――
ん! <背中に乗る>」
「平気? ほんなら、あいやんの腰、ふみふみするな?
ん――<足踏み、ふみふみ>――えへへっ、
あいやん、あんばいよさそーな声でたなぁ」
「腰の……このへん? <ふみふみ>、
あー、やっぱここらかー<ふみふみ>
なら……ん――<ふみふみ>――
ひよな? たくさん、踏んだげる、さけ……んっ<ふみふみ>」
「ん……(呼吸音)――うん。
あいやん、腰につかれ――<ふみふみ>たまっとるんよ――<ふみふみ>――
せやさけ、な? ――<ふみふみ>」
「んふふっ、あいやん、自分でわかる?
こげしたら――<ふみふみ>――な?
とんとんするより、もみもみするより、
ずーっとあんばいよさそーな声、出しちゃっとるさけ」
「せやさけな? ひよ? もすこし強く踏んだげるのし。
ん……<ふみふみ>――ふ――<ふみふみ>――
ん~っ――<呼吸音>…………」
「なんやあいやん……<ふみふみ>――
体、だんだん……<ふみふみ>……
ぽかぽかあつぅ……(呼吸音)――なってきたなぁ――
<ふみふみ>」
「ひよのあんよも――<ふみふみ>――
あいやんがぽかぽかしちょるさけ――<ふみふみ>――
ん……(呼吸音)――な? だんだんと――
じわーっっあつぅなってきて――<ふみふみ>」
「ん……(呼吸音)――
ちとかい、ひよ――<ふみふみ>
あんよの裏かわ――<ふみふみ>
汗かいてきそーかも……」
「イヤやぁ~。ひよ、足が蒸れるの好きやないのし。
え? 『くつした抜げば?』って――」
「あんな? ひよもな? そげしたいけど……
そげしたら、あいやんの背中に、ひよの汗がついちゃうさけ」
「え? ……(呼吸音)――あ――(呼吸音)――
おー! おーおーおー」
「せやなぁ、ほんまやなぁ。あいやんのおよふく、
おちびはんらの汗やらよだれやらもーとっくによごとるもんなぁ。
いまさらひよの汗がちとかいくっついたとこで、なーんもかわらへんやんなぁ」
「えへへ、ひよ、安心したのし。
ほんならな、くつしたぬいじゃうさけ、ちとかいまってな?」
;SE 背中からマットに下りる
;5→3
「ん、しょ――<右靴下ぬぎ>
よい、しょ――<左靴下ぬぎ>――
えへへっ! あんよがすーっと涼しぅなって、気持ちええのし」
;以降、足踏み音生足+汗に変化
「ほんならな? ひよな? もっかい腰に――
え? ……(呼吸音)――
えへへっ、わかった。肩がええのんな?
ほんなら今度は、あいやんの肩を踏んだげるのし」
;5
「ん……<足乗せ>――しょっ――<足乗せ>……
わ――。肩、腰よりちとかい乗りにくいなぁ。
ひよの足元、ぐらぐらするのし」
「落ちひんよーに、慎重に――慎重に――<ふみっ>――
あ! あいやん、お肩もえらいこっとるんやなぁ。
んふふ、ほんなら、いーぱいふみふみしちゃるのし」
「ん……<ふみ、ふみ>……
しょっ――<ふみ、ふみ>――
ふっ――<ふみ、ふみ>――
んっ……<ふみ、ふみ>」
「えへへっ――だんだん――<ふみ、ふみ>――
感じ、つかめてきた――<ふみふみ>――のしっ」
「あいやんは、どお? <ふみふみ>――
お肩、ふまれて――<ふみふみ>――
あ……(呼吸音)――えへへっ――
それならよかったのし」
「ほんならひよな? おせなも ふんだげるなぁ。
よいしょ――<ふみふみ>――ん……<ふみふみ>――
あいやんの、ん――<ふみふみ>――おせな……(呼吸音)――」
「ふっ――<ふみふみ>――
たのもしくって、おっきいさけ――<ふみふみ>――
ふみふみも? な? ――<ふみふみ>――
安心できて――<ふみふみ>――やりやすい、のし――」
「ん……<ふみふみ>――
こげにええあんばいの――<ふみふみ>――
おせな、やもん、な――<ふみふみ>――
そら、おちびはんらも、おんぶおんぶ――って、あ」
「えへへ? あいやん。
あんな? ひよな?
おんぶのおうた――新しいおうた、練習しとるのし」
「こそっと練習しとるさけ、
まだな? だぁれにも聞かせたことなくて……(呼吸音)
――けどな? 最近ちとかい歌えてきたかもって、思とって……せやさけ、な?」
「(呼吸音)――えへへへっ。
あいやんが聞きたいいうなら、しかたないなぁ。
ひよ、特別にうとーたげるな? へへっ」
「ん……(深呼吸)――こほん」
;以下、SEで小さくふみふみでリズムとりながら
;https://www.youtube.com/watch?v=hVF__c2n2Ts
「♪ げんこつやまの たぬきさん
おっぱいのんで ねんねして
だっこして おんぶして またあした 」
「(呼吸音)――ん……どげやったぁかなぁ?
ひよ、ちゃあんと上手にうたえとった?」
「(呼吸音)……えへへへへ~っ!
ほんならよかった!
あいやんにほめてもらえて、ひよな?
とーってもうれしいさけ――(軽く咳き込む)」
「あ、別になーんもないよ?
ただ、ちょっと咳き込んだだけ――
あ……(呼吸音)――ん……(呼吸音)――うん。」
「せやなぁ。いうたら、おちびはんらとはしゃぎすぎて。
おかはんらと話こんで。
おうたもうとうて、あいやんに……えへへっ、甘えてしもて。
ひよ、ずーっとお喉を使こちょるもんなぁ」
「……うん。あいやんのゆーとーりにする。
囲炉裏の火たいて、お湯をわかして。
おこたでおみかんでぬくぬくで。
おのど休めて、うるおすなー」
;環境音FO