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プロローグ

SE:本をめくる音、閉じる 「あ~これ面白ーい!お兄ちゃん!続き貸して!」 「何よ~!ルナは大学生なんだよ~?毎日学校にバイトに忙しいの~!たまにはこうしてゴロゴロしてたっていいじゃん!」 「リナちゃんは趣味で家事やってるの!ルナがサボってるみたいな言い方やめてくださーい!」 SE:足音 「…お兄ちゃん…ちょっと来て」 SE:足音、扉開く 「これ…いつも言ってるよね?靴下はこのネットの中にまとめて入れてって」 「面倒かもしれないけど、協力してくれたらもっと効率的に終わるの。だからお願い」 「あと、使ったハンカチは広げて入れて、プリントのあるシャツは裏返したままで」 「夢精して手洗いしたパンツは洗濯するまでここに挟んで干しておいて。洗濯機に入れちゃうと雑菌が繁殖しちゃうから」 「…毎日出してるのに夢精もするんだね。…別に?いいんじゃない?」 「わかったならもう行っていいよ。…別に謝らなくていいよ。怒ってないから」 「お兄ちゃーん!漫画の続きまだー?」 「ほら、ルナが呼んでる」 SE:扉閉まる、足音 「おっそ~い!リナちゃんと何話してたの~?ルナ待ちくたびれた!早く続き…あれ?電話だ~」 「もしも~し!ルナだよ~?うん、うん。今日?ん~…いいよ~!待ち合わせ?それともいつものホテル集合?」 「え!ご飯奢ってくれるの!やった!行く行く!」 「はぁ~?だからって生ではやらせないよ!ちゃんとゴム持ってきて!忘れたらしないからね!」 「ホントかな~?ふふっ!じゃあ信じてあげる~!うん!じゃあまた後で~バイバ~イ!」 「……ずっと聞いてるとかや~らし~!いいでしょ?別に誰と遊んだって」 「リナちゃ~ん!ルナ今日晩御飯いらないよ~!」 SE:扉開く、足音 「ルナ、どこか行くの?」 「うん!遊びに行ってくる~!泊まってくるからね!」 「そう…別に二泊してもいいよ?」 「ふあっ!リナちゃんの意地悪~!帰ってくるもん!明日はルナの日だもん!」 「はいはい、わかった。家出る時は言ってね。戸締りするから」 「りょうか~い!」 SE:料理 「じゃあリナちゃん!行ってきま~す!」 「行ってらっしゃい」 SE:玄関開閉、足音、ソファー軋む 「…やっと二人きりだね、おにぃ」 「もう少し待ってね…ご飯食べて、お風呂入って…それまでおあずけ…ね?」 「いっぱい気持ちよくしてあげるからね…ちゅっ…」

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