チャプター1
■1導入
へぇ、ここがトレーニングルームって場所かあ。
人間って、こんなところで身体を鍛えたりしてるんだー。
汗を浮かべながら辛そうな顔して……何が面白いんだろ?
いくら筋肉をつけたところで、そんなの無駄になっちゃうのに。
ふふっ。でもまあ、少し鍛えてる人間の方が、精液の味も良いし。
私にとっては都合が良いんだけど……さすがお姉ちゃん。確かにこの場所は、美味しそうな獲物ばかりいるし……ん、すんすん、あの子なんて、とっても濃い精液持ってそう。
よし、きーめたっ。最初に食べちゃうのは、あの男の子にしよ。
んー、まずは話しかけないとね。ええと、何て声を掛けたらいいかな。うーんと、まあ適当でいっか。
えーと、ねえ、そこのお兄さん。……あれ、聞こえてないのかな。ねーえ、そこのお兄さん、ちょっといいかな。うん、そうそう、熱心にトレーニングしてる、そこの君。
いきなり話しかけてごめんねー。もしかして、迷惑だった?
そっか、良かったぁ。私、ここに来るの初めてで、この……機械? の使い方が、良く分からなかったんだ。
良かったら、君に教えて欲しかったんだけど、ダメかな? 私と、少し付き合ってくれるだけで良いんだけど……。
……ほんとっ? やったぁ、ありがと。いやー、助かるなー。
そろそろお腹が空いて困ってて……じゃなかった。ええと、そう、せっかく来たし、ちゃんとトレーニングしたかったしね。
あ、でもお兄さんって、今トレーニングしてる途中だよね。うーん。
ならさ、色々と教えてくれる代わりに、まずは君のトレーニングに私が付き合うってのはどうかな。
ほら、一人だと難しいのもあるでしょ。例えば、あの、身体を起こすのとか。
あー、そうそう、腹筋ね。あとは、身体をこうして、床につけるのとか……えへへ、すごいでしょ。私、身体柔らかいんだー。
おっぱい、床についてるでしょ。んっ、ほら、顔までつくんだよー。
ほら、もっとよく見て。お兄さん、これできる? 胸をこうして、床につけるの。
私のおっぱい、床に押し付けられて、少し潰れちゃってるでしょ。
胸のサイズ大きいから、ぴったりとはくっつかないんだけど……って、もう、また目を逸らした。そんなに興味ない?
それとも……へえ、なるほどね。ああ、いや、なんでもないよ。
それより、んしょ……っと。まずは、お兄さんのトレーニングに付き合うのが先だったね。
私ったら、つい自慢したくなっちゃって……。
へえ、そっか。お兄さんは、身体硬いんだ。なら、私と一緒に頑張ろうね。
まずは、腹筋かな。私が、君のつま先を押さえるから、その間に身体を起こしてね。
そうそう、床に寝そべって……手を、身体の前で組むんだっけ。うん、そんな感じ。
……じゃあ、準備は良いね。お腹に力を入れて、身体を起こしてぇ……
はい、一回目。身体を起こした時に、ちゃんと私の目を見てね~。
今度は身体を倒して、そこからまた起こすよー。
はい、二回目。この調子で、どんどん腹筋していくよー。
身体を倒してぇ……はい、三回目。
うんうん、良い感じだよー……四回目。
ゆっくり息を吐きながら……はい、五回目。あ、私の息も、少しかかっちゃったね。
ん、そんなに見つめないでよ。何か、照れるっていうか、もう、いいから、次にいくよ。
はい、また身体を倒して、お腹の力で起き上がる……六回目。
後半は、ペースを上げちゃうよ。はい、身体をすぐ倒してから……七回目。
八回目、九回目……。
ラストだよ、
はい、十回。頑張ったねー。
まあ、君にとっては、簡単だったかな。でも……あれ?
少し息が乱れてるし、顔も赤いような……大丈夫?
ん? あ、顔近かったね。あはは。
腹筋は余裕そうだし、次は柔軟だね。君の身体がどれだけ硬いのか、楽しみだなー。なんて、ふふっ。