第2話:お散歩するにゃ!
うにゅにゅ~日差しが気持ちいいにゃ~
こんな天気のいい日には、お散歩するに限るにゃね、飼い主!
……ホントはもうちょっと気の利いた所に連れて行って欲しかったんにゃけども、
でもでも、にゃあも飼い主もあのままお昼すぎまで寝てたんだから、しょうがないと思うにゃ。
それに、街に出かける時と違って耳を隠さなくていいから、フードとか帽子がない分涼しくてにゃあとしては気が楽にゃよ?
それで飼い主、今日はどこに行くのにゃ?
ふぇ?適当に歩いてるだけにゃ?
……うんにゃ、別にいいにゃよ。
にゃあは~飼い主と一緒に歩いてるだけで、充分楽しいにゃ!
飼い主、手を繋いで歩くにゃよ。
にゅふふ~、飼い主の手、とってもおっきくて、にゃあ大好きにゃ。
ん……でも飼い主?その手の握り方、なんだかえっちぃにゃよ?
あんまりさわさわされると……またビクンってなっちゃうにゃ……
だから……んみゅ……あんまり指を……クニクニしないでほしい……かにゃ。
[近所の公園へ]
みゃ~、こんな所に公園があったんにゃね~
にゃあ、あんまりこっちの方に来たことなかったから知らなかったにゃ。
結構歩いたにゃけど、結構いい感じの所にゃね。にゃあ、気に入ったにゃよ。
う~ん……あ!あそこの樹の下、ちょうどいい感じに木陰になってて気持ちよさそうにゃ!
にゅふ~、猫は涼しいところを見つけることのプロなんにゃよ?
ほらほら、飼い主!こっち、こっちにゃ~!
[公園にある大きな樹の下]
にゃひひ……木漏れ日が気持ちいいにゃ。
それにしてもこの公園、誰も居ないにゃね。
これはもしや……飼い主とにゃあだけの秘密の花園ってやつかにゃ?
にゅふふ~恥ずかしがらなくてもいいんにゃよ?
それに飼い主、さっきからずっとにゃあの手を握ったまんまにゃ。
にゃあとふたりきりになるために、わざわざこんなところまで連れてきてくれたんにゃよね?
飼い主……ありがとにゃ。
……大好きにゃ。
あ、飼い主。汗かいてるにゃ?
しょうがないにゃ。今日はちょっと暑いにゃし、ここまでいっぱい歩いたからにゃ。
ほら、じっとするにゃ……
れろ、れりゅ、んちゅ、んむ……
にゃあが……れりゅ、ちゅ……ちゃんと舐めとってあげるにゃよ~
れりゅ、んぷ、ちゅ、ちゅぷ、れる……ちぷちぷ……
あ、首筋のところも……れぇ~ろ、れろ、れろ……んちゅ、ちぅ……
んぅ……飼い主の匂いがするにゃ……
ちゅ、れりゅ、ちゅむ、ちゅぷぷ……美味しいにゃ……れりゅ、ちゅ……
ちゅ、ちゅる…………んにゃぁ!?
もう、飼い主……びっくりするにゃよ……
それに、こんな風に押し倒されちゃったらお洋服が汚れちゃうにゃ……
飼い主……ん、ちゅ、ちゅぷ、れりゅ、ちゅ、んちゅ…………
ちゅー、気持ちいにゃけど、ちょっと暑いにゃよ……
んちゅ、ちゅ、んふ……飼い主……飼い主……
……ふにゃ?あれ、もしかしてこのままこういう流れにゃ?
んふ……にゃふ…………あぁ…………(ニアの耳を触る飼い主)
飼い主ぃ……にゃあのお耳、そんな風にくすぐるの……ん……らめ……にゃ……
(飼い主耳元で「かわいいな」)
ぁふ……んにゅ…………にゃあの耳のそばで……囁くのもぉ……んふ、ん、ぁあ……
……はにゅぅ!?
んっ…………んぅ…………っ…………
……んは……っぁ……はぁ、はぁ…………はぁ……
…………もー!飼い主のバカ!
にゃあ、またビクってなっちゃったじゃにゃいか!
にゃあは耳も敏感にゃんだから、今みたいに甘噛みしたり舐めたりするのはダメにゃ!
それにこんな所でにゃんて……
家の中ならまだしも、お外でなんて恥ずかしすぎるにゃ……
飼い主、もし誰かに見られてたら大変なことになってるにゃよ?
「だからあえてここに来た」のにゃ?
うぅ……飼い主、相当な策士だにゃ……
でも、にゃあは怒ってるにゃよ?
お詫びに、帰りに何かおやつを買うにゃ!
これは命令にゃ!