第5話「B-DAY ONEMORE」
[夜、家に帰ってきたふたり]
いやあ、今日は楽しかったな。
最高の誕生日だったよ。ありがとな。
(主「お疲れ様」)
ん……足湯で寝てから帰りの列車の中までずっと寝てた気もするけど、まあ、たまにはこう言うのもいいよな。誕生日なんだし。
(主「実はもう一つプレゼントがあります」)
え?まだ何かあるのか?
(主「部屋に行ってみて」)
ん?
(自分の部屋まで行く少女)
あ、ほんとだ。いつの間に私の部屋にこんな箱が……
開けてもいいか?
(主「勿論」)
わ、結構重いな……なんだろ……
(包装紙を開け、中を確認する)
えっ、これ、あ!プリスタフォーPro(プレステ4プロ)だ!(驚き+嬉しい)
でも、普通のやつ持ってるのになんで……
(主「今度出る例のゲーム、一緒に遊べるかなって思って」)
あー、この前買ったオープンワールドゲームの続編、マルチプレイゲームになったから、これで一緒に遊ぼうってことか?
あーあー、なるほどなるほど……全くお前は……
ふたりとも同じゲームするから、ハードがどんどん増えていくな。今度のは携帯機でもないのに……ふふふ。
じゃあまずは設定しないとな。Wi-Fiとアカウント登録と……
ソフトってやっぱり2本いるよな。こっちはダウンロード版にするか?
いや、でも本当に……えへへ……ん……ふへ……
そっか、一緒に遊べるんだな。
だが、それはそれで足並みを合わせないとバランス悪くなるのかな。
まあ、その時はその時で、私が引っ張ってやるよ。
必然的に私の方がプレイ時間長くなるだろうし。
どういうシステムになるのかは知らないが……ま、いつも通りだよな。ふふ。
な、お前。ん。
(お礼とばかりにキスをしようとする)
んむ、ちゅ……ん……にひ……
ありがとう。最高の……人生で最高の誕生日だったよ。
こんなにされてしまったら、私もお前の誕生日、色々やってあげないとだよな。
(主「期待してるね」)
……まあ、私にできることはそんなにないんだが、でも、その期待は裏切らないように努力するよ。
はふ……でも、プリフォー(プリスタフォーの略称)セッティングするのは明日だな。
今日はもう遅いし、お前も疲れてるだろ?
お風呂に入って、今日はもう寝た方がいいぞ。
(主「実はケーキも用意してます」)
え?ケーキもあるのか?うおぉ……
お前、今日のためにどれだけの準備してたんだよ……そんなにイベント好きだったか?
(主「大切な日だよ」)
えへへ……じゃあ、それまで食べたら、今度は私の番だな。
いつもみたいに、今日はたっぷり、ちゃんと眠れるように……ちゃんとお礼を、な?