オカルトを探そう デート
(チャイムが鳴る 中庭で待ち合わせ。 中庭に歩いて行くと、もう既に女の子が待っていた)
(頑張って清楚な声を作る)
や やぁ 今日は いい日陰びよりですわ
日陰じゃないと溶けてしまいそう
ひらひらスカートはリア充の証でぃ イマドキお洒落ぇ まっくろだけど
(オカルト声に戻る)
あ どうだ?黒い遮光カーテンのマント これ良くないか?
後輩くんもなかなか似合ってるな まっくろペアルックだ いひっ
じゃ じゃあ さっそく おほん
(ロウソクに火を灯す)
(怖そうなBGM)
オカルト研究部 最初の活動は オカルト探しだ
この町に潜むオカルトを 二人で解決していくぞ
ソースは全部聞き込みで 私が個人的に気になっていた 町の七不思議
七不思議を全部知って 8つ目に出くわすと不幸になってしまうらしいっひひ ひひひっひ
ひゃー!
(BGMを消す)
一度やってみたかった
あ ほら ノートに沢山メモってあるんだ
七不思議どころじゃない数あるが
(たど)
これから辿っていこう 後輩くん
よろしく
(BGMを付ける)
着いたぞ 七不思議一つ目だ
これは先生から聞いた話なんだが
どうやらその飲食店は普通じゃないらしい
普通じゃないんだ
座席からお湯が出て "握られたもの"が横切りっ
"ヴィジャバン"で注文を頼むと なんとっ!
運ばれてくる時 電車で来るみたいなんだ!
こ これだけで可笑しいのに!
そのお店は なんと
カッパが現れるらしいんだ!
目撃情報100%
みんなその飲食店に行くと カッパに一杯喰わされるんだッ!
ひゃーー!
オカルトだ きっと町の不思議な力が働いてるに違いないっ
え 知ってるのか?
寿司屋なのか?
(しょぼん)
行った事ない
連れてってくれるのか す すまない
(怖がり)
お おぉぉ 後輩ぃぃ
人が沢山居るぞ カッパがカッパがこっちを見てるぅ
なんだこれは オカルトだ オカルトだ
こんな形のご飯見たことないぞ どうやって食べるんだ?
なんだこのヴィジャバンは 寿司が回ってるぞ おぉぉぉ
美味しかった こほん
この調子でいくぞ
2つ目 次は本物だ これも聞いた話なんだが
この石から目を瞑ってあの石まで辿り着けると
なんと願いが叶うらしい!
ひゃーー!
って後輩くん これも知ってるのか?
後輩ぃぃ 前が 前が見えないぞ
(ぶつかる)
後輩ぃぃ こっちか? アイタ
ヒヤアアァッ!触った!触ったぞ後輩くん!
3つ目だ!
※宇宙人
そこには人面魚やイエティ イーバを始め
うさぎ? や モルモット?が 人の手によって捕縛されているという
しかも ふれあい広場と言うものがあって触れるらしい!
知ってるのか後輩くん?
もふもふするぞ!
オカルトな触り心地だぞ後輩くん!
4つ目はどこかに美味しい ディザート と言うのがあると聞いたんだが
ん~! 美味しいぞ! こんなの不思議な味 オカルトだ!
歩き疲れてきたぞ えーと
5つ目の七不思議は コ↑ウエン↓で休憩すると良いと聞いたんだが
ここが公園と言うんだな 不思議な名前だ オカルトだ!
(ユーマ)
6つ目は 10円でUMAに乗れるらしい
白黒の怪獣が動いてるぞ後輩くん!
どういう仕組みで動いてるんだ? ヒヒ!オカルトだ!
あははは 楽しいぞ後輩くん! この世はオカルトに溢れている!
しかし後輩くんは何でも知っているんだな
こ これじゃあ 七不思議じゃないなっ
七不思議7つ目 最後だ
次こそ本物のオカルトだ これも聞いた話なんだが
この恐ろしいほど急な階段
ひひ これだけでもオカルトなのに
(のぼ)
登る時は 50段あるみたいなんだがな
下る時は
なんと 町全体が!ミステリーサークルになっているんだ!
ふふふ オカルトだろ? 神秘的だろ?
だから 後輩くんは 上から写真を撮って来てくれ
チームプレイだ
私は体力がない だから後輩くんに頼んでる
最後のおおとりだ よろしく頼む ね?
こ 後輩くん お疲れさま
さ さぁ念願の生ミステリーサークルをッ
普通の町の景色だな
(こんせき)
ミステリーサークルは宇宙人が作った痕跡だって 本でよく読んだんだが
ま まぁ 全部聞いた話だからな オカルトを探すのがオカルト研究部だ
無駄足させてすまなかった
あまり知らないんだ 外の事
なんだ 不思議そうな顔して
お前は この景色が好きなのか?
そうか ?ただの景色じゃないか
私はオカルトじゃないとイヤだぞ
…
(肩ぽんっ)
後輩くうおおおっ!!いきなり触られるとびっくりするって何度も
七不思議ノート?あぁ もっと沢山書いてあるが…
全部回る?
い いや無理だって 私の体力じゃ階段も上がれないんだぞ
前もって言ってくれるのは嬉しいんだが 今手汗凄いから
(手を握る)
とりあえず離してくれ あやぁ引っ張るな!あちょ もう足がガクガクで動けな ア ア
(弱く)
ひええぇぇ~
(カラスが鳴く)
(ノリノリで)
ぜーぜーぜー
あは あっははは
私の気になる町の不思議 全部回ったな! 全部 不思議じゃなかったぞ! あ ははは
(すまない)
すま ありがとう後輩くん
少しだけスッキリした
おかげで私の不思議 全部知れた
こんな時間まで 色んなもの見れたのは初めてだ
こんなに楽しかったも初めてだ
んん そろそろ帰ろう
(歩き始める)
次の部活はどうするんだ?
そ そうだな また明日 明日に決めればいい
えへへ
じゃ じゃあな後輩くん また明日 中庭で
ふふ ふふふっ
(肩にぽんと手を置いて呼び止める)
ほあ!
なな なんだ後輩くん!まだ何か用あるのか?
キス? 今度はなにするつもりなんだ?
わっ
(キスして去る)
今 キスされたのか 私
何だったんだ 今の
(胸に手を当てる)
この気持ちは オカルトだ