Track 1

いれて欲しいの

やっほー、会いたかったよー、お姉ちゃんが来ました! なんで! なんで閉めるの! お願い! 入れて欲しいの! お願い! 入れて! あっ、入れてくれるの? もう待てない、お願い、入れて! お願い、何でもしますから! わかった、黙る、お姉ちゃん黙るね! 入って良いの? ありがとう! ただいま! もうー、会いたかったよ~! お姉ちゃんはしばらく会えなくて寂しかったけど……キミはどうだったかな? 別に……。 だって~、可愛い~。 もう、素直じゃないなぁ。 ほら、もっと近づいちゃうぞぉ。 じわり、じわり……。 ふっふふふふふふふ……。 はい、捕まえた! んふふふふ、あぁ、抱きしめるこの腕の感触……あぁ! まぁまぁ、減るもんじゃないんだし、もうちょっとだけ。 もうちょっと……あと20分。 えー? かなり譲歩したんだけどなぁ……。 あぁー、ちょっと前までは、お姉ちゃんのほうが身長高かったのになぁ。 成長を感じる……。あー、すりすり……。 まぁまぁ……。ふへ、すりすり。 そんなに恥ずかしがらなくても良いじゃん。 やわらかい? いい匂いする? おっぱい当たって恥ずかしいの? んふふ……成長しちゃった? お姉ちゃんは気にしないよぉ。 お姉ちゃんは何でも知ってるから! どれだけ君のことを見守ってきたと思ってるの? 幼稚園の頃、公園の砂場で仲良しの子に告白して振られたことも、 小学生の頃、好きな子に意地悪して本気で嫌われちゃったことも、 中学生の頃、はじめて友達からエッチな雑誌を借りてきたことも、 高校生の頃、レンタルビデオ屋さんのレジで年齢詐称がバレたことも知ってるよ! うん? これ言ったのって初めてだっけ? お姉ちゃん凄いでしょ? さらに言えば、好きな体つき、顔つき、年齢感、 コスチューム、肌の色、シチュエーション、 更にさらに前なのか後ろなのか、そして前からなのか後ろからなのか、 その他嗜好も完全網羅! あっそうだ! お姉ちゃん髪型かえてみたの! どう? 似合うかな? ほんと? ありがとう!  えへへ……キミにそう言ってもらえると嬉しいなぁ。 美容院に行った甲斐があるよ! 今までの髪型も楽で良かったんだけど、 やっぱりキミの好みに合わせようかなって。 今日、玄関のドア開けたとき、びっくりしたでしょ? 可愛かった? 理想の女性がそこに居た? ドキドキした? んふー……成長しちゃった? ……もう! ねぇねぇ、黙ってないで教えてよー。 可愛かった? お姉ちゃんのこと好き? お姉ちゃんはキミのこと大好きだよ! えー、そんなこと言わないでよぉ。 ほらほら、もっとギュってしちゃうぞ! いいじゃん、家族なんだし、愛情表現だって! あっ……。 えっ? あれ……えへ、ちょっと、怒っちゃった……? ごめんね、ちょっとお姉ちゃん調子乗っちゃったかなー……? えっ、と……ごめんね、ほんとにごめん。 えっと、あの、あっ……んぅ……。 お姉ちゃん……ちょっと、シャワー、浴びてくるね……。