Track 1

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プロローグ

//ここから台本。 //【】の中身は演技にお願いしたいト書きになります。 //↑はSEなどの指示です。 //声優さんは「」の中を読んで頂ければ結構です。 //()で読み仮名などを降っています 【全体的に物静かだけど決意を感じさせる熱量でお願いします】 //廊下を走る足音と、学校のチャイムの音。 【廊下を走っています。以下、独白です】 //独白の部分は少しこもったような音声エフェクトをかける事は可能でしょうか? 「例え人生がどん詰まりでも、お前を殴ることはできる」 「どうしよーもねーなこれと思いつつも、諦めずにもがき続けることは出来る」 「結果のいかんは置いとくとして、走って息を切らすことは出来る」 「それは大体の場合『最低』だけど、それに気が付かない限りは『救い』だ」 //学校のドアを開く音 「私の名前は滅三川あずさ。目つきと口が悪いと評判で、好きな人に素直になれない捻くれ者」 「今、目の前に立っているのがあなた。私の先輩で、私の好きな人」 「どうせあなたは、私の気持ちに気づいていないんでしょう。  まあ仕方がないことだと思う。言ってないし。見せてないし、隠してる」 「夕暮れに赤く染まった教室の、教卓前の木製の机に座って、  あなたは勢いよくドアから入ってきた私を見る」 「私は息を整えて、今から私がしようとしていることに改めて『マジか』と思って、  『やっぱやめようかな』って怖気づきかけて、頭の中で弱気な自分をぶん殴った」   「今日こそは。今日こそは、言うんだ」 【ここはモノローグでは無く、実際に声を出しているので、数秒開けてください】 「先輩!」 【ここからまたモノローグです。ここの間は開ける必要はありません】 //ここからモノローグ 「私があなたを呼ぶと、あなたは驚いたように私の顔を見て、小さく笑ってから、  少しだけ照れくさそうに視線をそらした」 「それはなぜかはわかってる。恥ずかしいんですよね?  あんまり、女の子慣れしてないんですよね? お友達、男の子ばっかりですもんね?」 「そんな、バレバレな態度が可愛くて、こんな私でも女扱いされてるんだって嬉しくて、  我ながら『この感じはワンチャンあるよね?』と思った。っていうか『ツーチャン』ぐらいはありそうだ」 「でも怖い。拒絶されたらどうしよう。もう先輩と、友達にすら戻れないかも。  もう、近くで一緒に笑ったり、先輩のことをからかったり、出来ないかも」 「それでも私は、小さく息を、吸って、吐いて、今日私の決意した事を言おうと思う」 「だって、そうでしょう」 「例え人生がどん詰まりになって、お前を殴ることは出来る」 「その結果いかんはおいとくとして、私には、諦めない権利があるんだから」 【ここから、実際に声を出しています】 //以降、普通の声です。 「……すぅ(呼吸音)」 【叫ぶように、勢いよくお願いします】 「先輩! 私、言いたいことがあってあなたをここに呼び出しました!!」 「その、何ていうか、ちょっというの難しいんですけど、大事な話があって!  って、ていうか、ですね!!」   「調べは、ついてるんですよ!!」 「先輩、童貞なんですよね!! ていうか彼女出来たことないんですよね。し、知ってるんですよ。  その年で、女の子と手も握ったことすら無いなんて、恥ずかしいですね!!」   「だ、だから……ですね。私が!! 私が!! 私が……その……!!」 【彼女になってあげても、を噛んでいます】 「あなたのかのぴょになってあげちゅっ!! ……っ!? ちゃ~~~!! し、舌かみまひたぁ……」 「え? 『今何を言おうとした?』ですか?」 「そ、それはですね……その……か、かの……かの、かの……!」 「かのう! 化膿、化膿です! 化膿した先輩の精液を、処理してあげても良いですよって言おうとしたんです!」 「……」 「って、な~~ンてね!!?? 先輩、今のは冗談! 冗談ですから、本気にしな……」 「……え? 今、頷いてました?」 「今更否定しても遅いですよ! 冗談って言う前に、頷いてましたよね!?  それに、顔も真っ赤にして、私と目を合わせようともしないし」 「……って、あ。先輩の股間、むくむくって……」 「してほしい、ん、ですか……?」 「その、後輩である私に、唐突に精液処理を申し出られて、  そんな風に、簡単に、こくんって、頷いちゃうんですか……?」   【嬉しそうにしているのを我慢して、強がっている風に。可愛いと言いかけて、気持ち悪いと言い直しています】 「……なんて単純な人ですか。本気だと思ったんですか? ダンゴムシでも、もっと熟考して意思決定しますよ。  そんな可愛……き、気持ち悪い態度を取られてしまったら、私と言えどドン引きです」 「……仕方がないですね。良いですよ」 「先輩の願いをかなえるのは、後輩の努めです」 「先輩の性欲処理、してあげます。 後輩に二言はありません」 「……って、何ズボンのチャック下ろしているんですか!?  『今からやると思った』ってここ学園ですよ出来るわけないじゃないですか!  どんだけサカッてるんですか! ばーか。ばーか!」 「その……明日の放課後、うちに来てください」 「明日はうち、誰も居ないので」 「……待って、ますからね……?」

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