Track 8

浴衣で野外えっち

 ず、ずいぶん。人気のないところね。こんなところまできて何をするつもり? 駅はあっちよ?  ん?  え、えぇーっ⁉  そりゃそうよ! そんなの普通じゃないわよ。  いくら、人のいないところとはいえ。ここ。  そ、外よ……?  冷静に分析しないで! 恥ずかしいからぁ!  でもそうよね。いつも、私が気持ちよくなったら、身体は元に戻るものね。だから、今日もそうすればいいわよね。  私もっ。そう思うけどぉ……だけど、だけどぉ……。  はぁー……っ⁉ 色々もっともらしい理由をつけておいて、本音はそれねっ? 浴衣姿の私が可愛いから、我慢できなくなっちゃったって訳ね……⁉ もう! もう! 変態っ……!  もぉ。呆れたわ。バカな人……!  ……でもね。我ながらバカだとは思うけど。  ちょっと嬉しくなってる自分が嫌ぁ……。  だって。本当はちょっと不安だったの。今日の私、ちゃんと。できてるのかなって。  人間の女の子として、あなたとちゃんと歩けてるのかなって……。  だから、今可愛いって言うなんて、ずるいっ……。  ねえ。あなた、ちゃんとわかってる……?  私。あなたと恋人になれた今が、本当に幸せなの。  たとえあなたが。思ってたよりかなりえっちな人でもっ。  褒められたら飛び上がりそうな程嬉しいし。  い。一緒にいるだけで。こうやって手を繋いでるだけで……。  すごくドキドキっ、してるの!  ばかあ。もうあなた、やだぁっ。  でも好きぃ。  これじゃ。私の方がバカだわっ……。  ん❤  もぉ……。  こんなところでなんて……。本当に本当に変態!  絶対この身体、治してくれなきゃ嫌なんだから。  絶対気持ちよくしてくれなきゃ嫌なんだからっ……❤  ちゅ❤ んっ。ふっ……❤ あ❤ ん❤ ちゅっ❤ くちゅるっ……ちゅ❤ ちゅ❤ んぅっ……ちゅっ❤ ちゅ❤  また、そんなのずるいっ……。  あのねっ? わかってるっ?  私の方があなたより、絶対絶対大好きなんだから……!  ん❤  ちゅっ❤ ちゅぱっ❤ くちゅ❤ ちゅっ❤  はっ……❤ ひゃ⁉  あっ……❤  あっ……違うの……っ。やめてほしいんじゃないの。  嫌じゃ、ないの……っ。  はぁ、はぁ、はぁ……❤  あ、のね……?  私。あなたの事あれだけひどく言っておいて。  ほんとは、この、中。  さっきからずっと。ぐちゅぐちゅに、なっちゃってるの……。  ほんとはすごくっ。ドキドキ、してるのっ……!  あは……❤ 我ながら、どうかしてると思う、わ……。  自分からこんな事、しちゃうなんて。誰か、来るかもしれないのにっ……。  でもねっ?  私、あなたとだったら、えっちすぎる思い出もほしいっ……。  初めてきた、夏祭りで。こんな恥ずかしい事しちゃった思い出すらっ、ほしい……っ❤  ねえっ。こんなの全部。あなたがいけないのよ……?  あなたがいつも優しくて、甘えさせてくれて。いっぱい気持ちよくしてくれるからぁ。  私犬だった頃よりずっとあなたの事好きになっちゃったの。  あなたとだったら何でもしたいのっ……!  だから触って? 私の事、気持ちよくして?  身体がどうとかもういいの。私今あなたに触ってほしいの。お願いっ。  あ❤  ……でしょ? 私も、あなたと同じ位。変態って、事ね……。  あぁっ……❤ すごいっ……気持ちいいっ。ふぁっ……❤  えへ。お外で声出しちゃ、いけないのに、出ちゃう……❤  ふぁぁっ❤ ひゃっ❤ んんっ……❤ あ❤ ……あ❤ ん……ふっ❤ はぁ……はぁ……あ❤  あぁ、あぁ、あ❤ んんっ……❤  あぁ。気持ちいいっ……❤  んんぅ、くっ❤ あぁ❤ あ、ぁ、っ、あ❤ きもちい、きもちぃぃっ……❤   あぁぁぁっ……❤  はぁ、はぁ、はぁ……。  うんっ……気持ちよかったぁ。  ちゅ❤ 好き❤  ああ。ろくに見ないうちに花火が終わってしまったわ……。  ……あ。そっか。そうよね!   また来年、来ればいいわよね! えへへ。  あのね……。今日はこんな事になっちゃったけど。昨日、例のお姉さんから連絡があって。  もうすぐ私、身体が安定して。完全に人間になれるんですって。  つまり。今日みたいな事はもう起きなくなるって訳。  でも。あの……。ねえ。私が完全に人の身体になれても。  今日みたいに……またしてくれる?    本当……? よかった❤  えへへ。安心したわ! そうよね。私達付き合ってるんだものね!  ね。ちゅーして?  ちゅ❤  ところで私。ノリで浴衣を脱いでしまった訳だけど。  ちゃんと着て帰れるかしら?  『あっ』じゃないわよぅ! やっぱり何も考えてなかったでしょう!  まあいいわ! また二人で頑張って。  私の事。このお祭りで一番可愛い子にしてね!