Track 1

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隠れ家に踏み入りかけたところで罠に掛かって拘束される

エリス:  馬鹿め、まんまと罠にかかりおったな。  どうだ、身動きがとれまい。  貴様のような愚鈍な闖入者の駆除など、このドクター・エリスにかかれば、セルロイド人形の手を捻るよりも遥かに容易いわ。  どうせ貴様は組織の下っ端だろう。貴様が所属する組織の壊滅は免れんが、今すぐ情報を吐けば貴様の命だけは助けてやる。  さあ、所属を言え。  ……ほう、惚けるつもりか。  なに? この私を知らないと言うのか? 天才の誉れ高きドクター・エリスを?  フッ、面白いジョークだ。  では何故このような辺鄙な場所をうろついていた。何の目的もなしに足を踏み入れるような場所ではないだろう。私を納得させたければ、もう少しマシな言い訳をするんだな。  ……ふむ、ここに来るまでの記憶が無いというのか。随分都合のいい脳みそを持っているようだな。  まあ、偶然この家を発見したと言い張るのならそれでも構わんが、いずれにせよ、この場所を口外されると私はこの家を捨てなくてはならない。  私はここが気に入っているんだ。だから貴様はこの場で殺す。  ククッ、どうした、小刻みに震えて。  死ぬのが怖いのか? チャンスをやろうか? ん?  なにせここは不便な場所でな。常に資源が不足しているんだ。  貴様に資源としての価値があるかどうか、テストしてやろう。  ちょうど、雄の実験体が欲しかったんだ。  実験体に求める条件はひとつ、旺盛な性欲だ。  フンッ。薄汚い性器だな。  なんだぁ? その顔は? 何を期待しているんだ?  私に性器を触って貰えるとでも思ったのか?  ククッ。このドクター・エリスが、このような下劣な代物に手を触れるはずがないだろう。  私の目に触れているだけでありがたいと思え。  ほう、よく使い込んでいるようだな。  と言っても、どうせマスターベーション専用だろう。  なんだぁ? もう勃起してきたのか?  フッ。死の恐怖を抱きつつも、罵りの言葉に性欲を滾らせるか。  いいだろう。実験体としてしばらく飼ってやる。  まあそう怯えるな。実験と言っても危険性は無いし、この家を引き払う折にはちゃんと解放してやる。  どの道、ここもそう長くは持たんだろう。私には敵が多いのでな。  よし、拘束を解いてやる。じっとしてろ。  ……おい、邪魔だ。勃起を鎮めろ。

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