Track 10

霊峰への捧げ物

その霊峰を隔てて隣り合う、二つの村には、昔より伝統の生贄の儀式が今も脈々と続いている。 年に一度、祭りの締めくくりには、それぞれの村から一人ずつ、清らかなる少年の 陽根を、山に住む龍神に捧げ、五穀豊穣を祈るのである。 言い伝えでは、先に選ばれた生贄の村には、より多くの幸が与えられるといわれ、そのため、 それぞれの村からよりすぐりの立派な陽根を持った少年が選ばれるのだ。 もちろん儀式には痛みを伴うのだが、当の少年たちは、張り合うのに夢中で 怖がる様子もない。 「へえ、君が向かいの村の生贄なの?ずいぶん立派だけど、僕だって負けないからね。  僕のほうが先に龍神様に食べてもらうんだから!僕のおちんちんのほうがご馳走に決まってる!」 「僕だって負けないさ!僕のおちんちんのほうが、美味しいに決まってるよ。高級ソーセージ  みたいにぷりっぷりだよ!」 生贄に選ばれることは大変な名誉なことである。 少年たちは嫌がるどころか、今年一番の雄であろうと、 自分のペニスを誇示して、競い合うのが、毎年の恒例なのだった。 やがて夜もふけ時間になると、男衆に連れられ、神の食卓である祭壇に、二本の肉棒が 厳かに、恭しく捧げられる…… ◆ ククク……今年も楽しみにしているこの日がやってきたぞ。 まったく、我はただの齢を重ねただけの竜だというのに、 人間どもが勝手に生贄を捧げるんだからのう。 豊穣なんぞ、儂が居なくとも、山を流れる霊脈が勝手に働くと言うのに…… おっと、バレないように、神々しく偉そうにしてなくてはな。 儂のような弱竜は、そうでもしないと好物にありつけないからのう。 さあて、今年の生贄は……ジュルリ。 歯ごたえも良さそうだし、食べごたえも立派。今年も豊作じゃ。 なかなか味わえない、少年のプレミアムおちんぽ、ゆっくりと 味わって食べてやるわい。 さあ、どっちからかじりついてやるかな?丁寧にしゃぶりついて、 甘噛みしながら、快楽と恐怖の見え隠れする表情を眺め、 食いちぎるのが、毎年の楽しみだからのう……。